フェザースティック考察

フェザースティックによる火起こし方法の話です🔥
興味の無い方はスルーお願い致します☺️

実際のフィールドに於いて、フェザースティックが必要な状況はあまりありません。

ですが、燃焼メカニズムを理解し、フェザースティックをマスターすれば、薪が湿っていても火起こしが可能です。

焚火の登竜門として、フェザースティック火起こしを提唱します。

まずは知っておきたい、木の燃焼メカニズムを簡単に説明します。

木材を加熱していくと100℃で水分が蒸発し、可燃性ガスが発生。
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この可燃性ガスは火元があれば約250℃で引火。
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火元が無くても、温度が上昇し続ければ、約450℃で木材は自然発火。

つまり木材は250℃〜450℃以上にならないと着火しません。

ファイアスチールの火花は約3000℃と言われていますが、瞬間的な火花では木材が着火するに到りません。

熱の通りを良くする為に、薄く細くする必要があります。

やり方は色々ですが、私の個人的な見解による、フェザースティック火起こしを紹介したいと思います。

なお、写真解説を分かりやすくする為に、フェザースティックはかなり大袈裟に作っています。（以下、フェザーと省略）

フェザーを作る為の木の太さですが、大体1.5cm〜2cmくらいが理想かと。

フィールドでは斧や鉈、ナイフのバトニングで薪を縦割りして成形。

この状態を小割（こわり）と呼びます。

一般的にナイフはハンドルを握り、人差し指を伸ばした辺りの位置がコントロールしやすいと言われます。

ナイフを押し当て刃角を変えず、前方へ押し出すように削ります。

ストローク長は10〜15cmくらいが目安で良いと思います。

通常、フェザーの役割は焚付けです。

この焚付け用のフェザーをキンドリンフェザーと呼びます。

キンドリンフェザーは少し厚みを持たせ、大きくカールする感じに作ります。

あまり薄く短くすると、カールした部分が一瞬で燃えて終わります。

少なくとも3本くらいは必要で、多く用意するほど火起こしは楽になります。

正直、フェザー1本で火起こしは難しいです。（着かないことは無いですが）

フェザーにはもう1種類あります。

火口（ほくち）となるフェザーのことで、ティンダーフェザーと呼びます。

ティンダーフェザーは火花で着火しやすいよう、できるだけ薄く細く作ります。

比較するとこんな感じです。

キンドリンフェザーの根元にティンダーフェザーを作りました。

このコンビネーションで、ティンダーに着火させ、キンドリンに燃え移します。

フェザーを作る過程で切り屑が発生します。

これはフェザーと同等に使えるので、集めておくと後ほど役に立ちます。

この2種類のフェザーを組み合わせて使うと、効率の良い火起こしが可能です。

ティンダーフェザーに着火
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キンドリンフェザーに燃え移す
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キンドリンフェザー追加で火力up
↓
小枝や小割を投入しながら、フェザーの切り屑などを追加して火力を維持

この流れで火の連鎖を繋げ、少しずつ焚火を育てます。

フェザーを上手く作れないという方は、広葉樹を使っていませんか？

薪には火持ちの良い広葉樹を選択しがちですが、広葉樹は硬く繊維が曲がっているのでフェザーには向きません。

針葉樹のスギかマツを使ってみて下さい。

あくまで一例ですが、少しでも参考になれば幸いです。
これをマスターすれば、焚火ライフが充実するかも。（自己満ですが）

次回は火起こし、火の育て方について書いてみようと思います。