1/3の純情な感情
DODおじかでお会いしたkoyanoさんから谷川岳(一ノ倉沢)でキャンプしませんか?
と声を掛けて頂き、行ってきました。
話しを聞いてみると以下の通りだった。
*1時間程のスノートレッキング(スノーシュー又はアイゼン)
*一ノ倉沢出合付近にてキャンプ
グレーなCAMPゾーンのようで季節的なタイミングさえ合えばキャンプは問題ないとのこと。ただし、雪崩の巣と呼ばれるだけあって基本的には冬場はテントを張れるような場所ではないそうで、谷川を熟知したkoyanoさんだからこそ判断が出来る場所で決して素人の自分では判断が付かない場所だった。
アイゼン10本足は持っているが、スノーシューはない。koyanoさんが貸してくださるので問題はないよ。とのことだった。
コースも事前に調べてみたが自分でも行けそうなコースだったのでこれも問題なし。
雪予報の場合はスタットレスも持っていないので心配だと伝えたら、koyanoさんがピックアップして下さるとのことだったので、お言葉に甘えさせて頂くことにした。
一番の問題はトイレ。
トイレ自体はあるが、今の時期閉まっているので、必然的に野●をしなければならない。
トイレ無し条件が加わることにより、エクストリームCAMP感が増加。
ソロ野●の経験は何度かあるが、グル野●は経験がない。
グル●糞は想像が付かないので少し考える時間を下さい。と返事をした。
一晩考え抜いた。
こんな貴重なCAMPをする機会はない。
乗るしかない、このビッグウェーブに。
次の日には
行きます
と返事をした。
簡易トイレ袋や念の為タイヤチェーンなど不足の道具を買い足した。
---キャンプ当日---
天気予報では積雪の予想もでていたので、koyanoさん夫婦の車に乗せてもらった。
高速を降りると日差しが暑いくらいの晴れ。自分の車で来れたな、とその時は思った。
コンビニで軽く食事を取り、登山口へ
登山靴に履き替えて、トレッキング開始。
山に入ると風は冷たかった。
晴れてはいるが粉雪もぱらついていた。
koyanoさん夫婦は余裕のヌプシ。
鉄砲水?か何かで橋は完全に埋まっており、その上に川が出来ていた。
最初からプチ難所。
マチガ沢へ到着。
マチガ沢方面はガスで覆われているが、反対側の白毛門や笠ケ岳方面は晴れている。不思議な天気。
koyanoさんの奥さんはベストコンディションではないようで、道中はエベレストを登っているような気分だと言っていた。
沢沿いを登りきると、慰霊碑があった。
この場所で800人以上亡くなったそう。
世界で一番らしくギネスに載っているそうだ。
世界の8000m級の14座の合計で600人程なので、いかに途轍もないレベルなのか想像もつかない。
荒々しい山肌。
一ノ倉沢出合へ到着。
写真で見たものとはやはり生で観ると迫力が違う。カッコイイ。
雪もぱらつき始めたのでチャチャっとチヌークを設営。
設営も慣れてきた。
気温は0℃
風速は最大3m/s
トイレシェルターを設営し、シュミレーション中。※本番中ではありません笑
噂のビンテージテント。
mossのリトルディッパー。
とても贅沢な宴幕。夜が楽しみ。
設営が終わり一ノ倉沢を見上げながら乾杯。
自分は、1杯目はモルツ。
2杯目以降はずっとグリーンラベル。
koyanoさん夫婦もビール好きなのは知っていたが、自分と同じグリーンラベラーで親近感が湧いた。
冷え込んできたので、宴会幕へ移動。
相方と買い物中に近所の酒屋で見つけた谷川の雪サラミ。
今日のお土産ぴったりなネーミング。
お土産なのに自分も食べさせてもらったがとても美味しかった。
おでんやうどん などご馳走になった。
この頃にはkoyanoの奥さんのコンディションも復活して、楽しい時間を過ごさせてもらった。
坊ガツルの話しや、気になるデイアウターさんの話し、沢山話した。かれこれ16時〜24時くらいまで呑んでいた。ビールが切れたところでお開き。
自分のテントへ戻った。
ナルゲン湯たんぽを作ってホッカイロを貼って眠りについた。
深夜2時。あまりの暴風に目が覚める。
山から降りくる風がジャンボジェット機のような音を立てながらこちらへ向かってきで、テントにぶつかってくる。
ふもとっぱらの時に体験した突風のような感じ。
前後左右から暴風が吹いてくるのでテントが飛ばされないか心配だった。どうしようもないので、とりあえず耳栓をし直して眠りについた。正直怖かったがいつのまにか寝ていた。
朝起きると雪で閉じ込められていた笑
日の出まで時間があったので、一度やってみたかった雪を溶かしてお湯を作ってみた。とりあえずコーヒーを飲んだ。
水を作るには大量の雪が必要なんだと知る。
僕は生きていますよ。とすぐに伝えたかったが、まだご就寝のようだったのであたりを散歩した。
ビックスカイのチヌークは冬はシェルターとしても使えるようなことを記事で読んだことがあったのでインナーを外してみた。
雪が吹き込んでくるし、果たして実用性はあるのだろうか、、、
早朝作ったお湯で朝ラーメン。寒いと出来上がる前に冷えてしまうので手ぬぐいで保護してみた。
気温は−1℃。最大風速8m/s
坊ガツルの時は奇跡的な無風の-6℃でも耐えれたが、
今回は強風。
圧倒的に寒かった。
koyanoさん夫婦が起床し、寒いからとまたmossへ招いてくれた。
テント入り口から湯気が登っている。テント内はガスガスで全く視界がなく暑い。笑
一体何をしているのか全く見えないが、朝食の準備中のようだった。
雪も深々と積もる中、撤収。
mossは凍りつきバリバリになっていた。
予期せぬスノートレッキング。深い所は40cm以上は積もっていた。初めて本格的にゲイターが活躍した。
久しぶりにしっかりとした雪を歩き、地元にいた時の事を思い出した。
雪の形を見るなりkoyanoさん夫婦はバックカントリー用語で雪の話しをしていた。
『おかわり』は覚えた。笑
一時間ほど歩くと谷川岳ロープウェイに到着。
気になっていた、サラミの製造元を探し見つけ出す。
サラミの製造元は育風堂というお肉屋さん。外観が高そうだが、カツ丼などリーズナブルがメニューもあったので食べてみたらとても美味しかった。
帰りにサラミのお返しにと育風堂の隣のバームクーヘン屋さんで相方へのお土産を買って頂いた。ありがとうございます。
帰りはkoyanoさん宅の近所のスーパーに同行し、自分も普通の買い物をした。
koyanoさん夫婦の飾らない空気感はとても一緒にいて居心地が良かった。
家に帰って相方へお土産話しを沢山話した。
道具選びや知識面など、ネットだけで調べるだけでは分からない事があり、実際にフィールドで使い込むことや体験することで得るものが沢山あるんだなと実感した。
夜は暴風過ぎて一人だったら泣いていた気がする。笑 koyanoさん夫婦が隣いる安心感から気持ちを保つことが出来た。
今の自分の山レベルでは安心して訪れることが出来る場所ではなかっただろう。でも今回を機に一皮剥けた気がする。
またエクストリームCAMPしましょう。
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green_blue_black777
ご無事でなによりです。
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Snake
シャムシェードwww
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novurie(ノヴリエ)
グル野●のビッグウェーブに乗ったところで大爆笑して🤣 暴風のところで恐怖し😱 景色の変わりように驚愕しました😳 それで、初グル野●体験はどうでしたか❓
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inupunch
テントの中の真っ白さで、外気温との差が凄まじかったんだなと思いました…私なら鼻水止まらなさそうです。 雪山はまだまだ遠い世界ですが、一度知ってしまうと魅了されそうですね❗️ 今テントを色々と勉強中ですが、チヌークは強風にもしっかり耐えてくれるんですね👀参考になりました!!
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UGO
自分だったら死ぬ自信あります👍
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Martin
一ノ倉沢、ビビりな自分は別の意味で怖くて泊まれませんw 壁面に魔の山に挑んだ方の最期についてのプレート沢山貼ってあり、なんとも言えない気持ちになったこと思い出しました👀
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しゅぷ〜る
いい体験をさせてもらえてヨカッタですね。 ネットで情報を得て頭では分かっているつもりでも、山は経験に勝るものなしですよね、💩も風の恐ろしさも(笑) サラミが美味しそうだし、ネーミングセンスも素敵!
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Takelt400
幕1枚外側の音って色々な想像力を掻き立てられます(´▽`;) '`'`…耳栓は最強のお供だち。 雪崩が起きないと分かっていても怖いですよね((((;゚д゚)))ガクブル
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кочапо
嫁のコンディションをオブラートに包んで頂き有難うございます。 前日忘年会で朝までカラオケしてたなんて言えないですもんねw
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CHAKU
凄い体験ですね😳 経験者と一緒でなければ無理ですねー😱 Koyanoさんとの出会いは素晴らしいものになりましたね😄
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ポチョム
ドキドキしながら一気に読んじゃいました!😆✨ 凄い!このひと言に尽きます!
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gucci
すごいもの見させて頂きました。谷川岳でキャンプとは。 張り方も上手いのでしょうけど、チヌークすごいすね。
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mutubay(カズ)
タイトルの懐かしい感じとは違って、 ハードですね😱 こんな凄い環境で、寝られる気がしないです🙈 風はきついですね〜🤣
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つかひろ
何とも懐かしい曲のタイトルにグッときました😅 一ノ倉、紅葉を見にまだ結婚前に嫁さんと行きました。懐かしいです…でも山登りではなく道路をテクテク歩いてのユルユルです👣 紅葉時期になると、一ノ倉が先ず先に目に浮かびますが、この山を登るには経験が必要そうですね。 でも、登ったらイイ経験になるんだろうなぁ。