人生に、野遊びを。

今週末も天気も良さそうだったので、
相方へどこか行きたい山ある？と聞いたところ、乾徳山に行きたいと。

２年前の乾徳山では下山中に突き指をしてしまい、自分に大半の荷物を持ってもらって下山したことが気がかりらしかった。

再チャレンジをかねて乾徳山へ。
久々土日休みが被ったので下山後はキャンプして帰ることにした。

乾徳山は3回目だが、春に来るのは初めてだ。

徳和駐車場に車を止める。ここは駐車場の台数が限られており、今回も早めに到着したが、臨時駐車場も出来ていたので急ぐ必要はなかった。

集落に流れる川沿いを歩き、登山口を目指す。
少し標高も高いせいなのか桜も見頃。

登山口へ到着。
ここの看板はいつ見ても立派だ。

乾徳山は森林、草原、岩場、鎖場と登山の楽しみを兼ね備えたバランスの取れた山。
登るのがとても楽しい。

銀水晶という水場。
顔を洗ったが、冷たい水が気持ち良かった。

残雪もなく、スイスイ登っていく。

寒くもなく、暑くもなく丁度良い気温。

目指す頂が見えてきた。

十字の分かれ道。
何の変哲もない分岐だがここ好きだ。

分岐の北へ進み、すすき野の広がる扇平へ。

すすき野にでる。
ここからの景色は格別だ。

月見岩へ到着。
すすき野のポツンとある大きい岩。
ここで少し休憩した。

ここで一発ライオンキングを決める。

森林、草原に続き最終ステージへ向かう。

ゴツゴツした岩が行く手を阻む。

日陰は残雪がアイスバーンのように。
保険で軽アイゼンは持ってきていたが、使わなかった。

岩を掴み、鎖を手繰り寄せ、一歩づつ確実に。

山頂付近に近づくと雲で覆われていた。

最後の難所の鳳岩。
ほぼ垂直の岩を登りきると山頂だ。

三点支持と岩の隙間に足を入れていけば、さほど難しくもない。
相方もするすると登っていった。

乾徳山2031m登頂。

山頂が狭いので岩と岩の切れ目で食事。

お腹も空いていたので急いで準備。
山専ボトルにお湯を作ってきたが、試しにもう一度バーナーで沸騰させてみたら、ほとんど温度は下がっていなかった。
凄いぞ山専ボトル。

食べ終わる頃には雲が晴れてきた。
金峰山の五丈岩、北アルプス、富士山も見渡せる。
風もなく穏やかに景色を楽しむことが出来た。

二発目のライオンキング。

周回ルートを計画していたが、日陰の凍結がなかなかハードそうだったので、ピストンに変更して下山開始。

警戒心の低い鹿に遭遇。

高原ヒュッテに寄った。
本来ならここに避難小屋泊の予定だったのだが、GW前はトイレは使用出来ないみたいで計画は流れた。
山梨の観光課に電話して聞いてみたがGWまでは開けるようにしているらしい。

トイレも室内もとても綺麗。
薪ストーブも完備。先客がマットを敷いて寝床を確保していた。

今回は怪我なく下山することが出来た。

登山口にある乾徳神社。
朝よりも花が開いているような気がした。
侘び寂びな感じで雰囲気が良い。

下山後は三ツ矢サイダーを飲む。至福のひととき。
飲み物もそうだが、下山した後の登山靴を脱ぐ瞬間もたまらない開放感がある。

近くの はやぶさの湯で汗を流し、スーパーで買い出しを済ませてキャンプへ向かった。

人里離れた山道を走り
一ノ瀬高原キャンプ場へ到着。

民家のようなところで受付を済ます。ワイルドなフィールドらしく、ブッシュクラフト系の方々から熱い支持ありそうな雰囲気。

道具達はATMOS65AGと30リットルのコンテナに収まった。

２つの渓流の間にキャンプ場があり、水の流れる音が心地よく聞こえる。
今回はゆっくり睡眠したかった為、高台の所に設営した。

久しぶりにスノーピークのアメニティードームSを張った。
インナーとしては使っていたが、フライを使ったのはいつぶりだろう。

今回は残雪立山の雷鳥沢キャンプに向けての予行練習も兼ねており、一つ一つ確認して立てた。

100均で網を買った。
ここは直火もオッケーなのでかまどをつくった。
今日はとことんシンプルに。
食事も買った食材を直火で焼くだけ。

なるべく道具に頼らないキャンプがしてみたくて、ファイヤースターターを使って火を付けることにチャレンジしてみた。

男らしいワイルドなところ見せたい。
そう思いながらドヤ顔でファイヤースターターで火花を起こす。

1分くらい枯葉に火をつけようと粘ったが、辺りも暗くなってきていたので、もう諦めてティッシュに付けたら一発で着火した。

道具の便利さを知るとともに無くても何とかなるものなんだなぁ、、、シミジミ思った。
不便さを最小限の道具で凌ぎ、楽しむ。
簡単なようで難しい。

意外にも相方の方が直火を楽しんでいた。なんだか焚き火台を使うより楽しいらしい。

レジャーシートに必要な道具を置く。
地べたにマットを敷いて座る。

焚き火しながら食事。
テーブルもイスも準備しなかった。

ステーキは本当に美味しかった。

ホルモンの鉄板焼き。

テンマクの男前グリルも直火だと様になる。

鉄板のまま移動させて薪をテーブルの脚がわりにして食べた。

視界には他のキャンパーさんは居ないので真っ暗。
薪が切れるまで燃やし尽くした。

疲れていたのか寝袋に入ったらすぐに眠りについた。

朝早く目覚めてしまったので、相方を残し場内を散策。

渓流沿いは良いロケーションがたくさんあった。

土日なのにキャンパーさんも少ない。自分が見た限りだか5張りくらいしか居なかった。

荷物はリアカーでも運べるがロケーションが良いところは高低差もあり厳しそう。

橋の奥もキャンプエリアらしいが広大過ぎて観に行くのは諦めた。

渓流沿いの眺めの良いところにハンモックを張る。
朝食を食べた後はダラダラ過ごした。

静かに自然を楽しむ。

レザーティッシュケースも日光浴させてエイジングが進み、いい日焼け具合になってきている。

ロウロウマウンテンワークスのナッツパック。SUNDAYの別注カラー。
色合いが渋くて気に入っている。サイズ感も大きすぎずちょうど良い。

相方も起きてきたので、ぼちぼち朝食を。

アメニティードームS。
初めて二人で相談して購入した思い入れの強い初テント。
今でも何か道具を買うときに二人で話をしたりするが、このテントを買うとき以上に悩んだことはない。

自分の持っている中で一番信頼をおけるテント。
残雪立山の雷鳥沢でも惜しげもなくスペックを発揮できるテントではなかろうか。
4.5kgと少々重いが二人で持てば問題はない。
GW天気が良ければいいな。

キャンプ場を後にして近くのわらび餅の有名なお店へ。

看板犬の黒いワンコ。
つぶらな瞳で見た目は子熊のよう。
人懐っこくて可愛かった。

生わらび餅。弾力が強く、食べ応えがあって美味しかった。

帰りにSUNDAYへ寄った。ここの品揃えは自分の好みの物が多く時間が過ぎるのを忘れてしまう。
今回はアクシーズクインの別注ハーフパンツと相方のブラックダイヤモンドのアウターを購入した。店主さんも気さくな方々で魅力的だ。

帰りにピザを食べて帰宅。

今回も充実した旅だった。

2019.4.20-21 ※total 18.5km