ようこそ 雷鳥沢へ

GW後半は天気予報も良好なようなので、快晴に合わせて雷鳥沢に二泊三日のキャンプする計画を予定通り進めることにした。

雷鳥沢での目的は二つ。

一つ目はスノーピークのアメニティードームを張ること。
二つ目は冬毛のライチョウを見ること。

雷鳥沢キャンプ場はベースキャンプ地として利用するのが一般的なようだが、今回はピークを目指さず、この二点に重点を置いた。
五月といえど冬山であり、自分達は道具や経験が不足している為、キャンプをして景色を楽しんで帰る選択肢を取った。

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山形〜新潟へ向かう。

新潟ではアウトドアショップWESTに寄ったり、噂に聞いていた新潟駅構内にある
ぽんしゅ館にも足を運んだ。
ワンコインで飲み比べ出来る他、醤油の試飲や、ツマミのバリエーションが多く人気の理由が伺えた。

呑みに出かけたり、海の幸と地元の食べ物やお酒を堪能した。令和クッキーを貰った。

新潟に一泊した。

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新潟〜富山へ。

富山の観光地を調べてみたら、ホタルイカミュージアムという気になる施設を見つけたので行ってみた。

ホタルイカの発光をみたり、手で触れてみたり、しゃぶしゃぶにして食べたり。

明日以降は雲の動きからみて天気が崩れることは無さそうなので明日の早朝からアタックすることに決めた。
時間を調整する為に温泉に行って22時まで仮眠を取った。

出発前にザックの中身の確認や、必要な食料とビール、各地で買ったお酒、ツマミをザックに詰め込んだ。

立山駅の駐車場へ到着する。
駅から一番近い場所は満車。
人は見当たらないが、人の気配はする。不思議な感じ。
駅から少し離れた所に車を止めることが出来た。

ここからは
立山駅→美女平駅まではケーブルカー。
美女平→室堂まではバス。
室堂→雷鳥沢まではスノーハイクとなる。

明日は当日チケットは05時20分からと言うことで03時30分に起きて並ぶ事にした。混雑時は当日券の販売時間は変わるみたい。

24時を回る前にもう一度仮眠した。

アラームが鳴り、起きる。駅に向かう。

二時間も前に並んでいれば、最初のほうだろうなぁ、と思いきや長蛇の列。
ケーブルカーは始発から2本目の6時10分のチケットを取ることができた。

チケット販売時間には人で埋め尽くされた。

チケットも確保出来たので、一旦戻りザックと登山靴に履き替えた。
飲み水は駅にある熊王の水を拝借した。

重量は測ってはいないが、今回は相方ともに過去最大重量だろう。グレゴリー60リットルとオスプレー65リットル。何とかパッキングした。

ケーブルカーに並ぶ。

荷物は外の荷台へ。初体験。

10分程で美女平へ着いた。

バスに乗り換えて室堂へ向かう。
合皮のレザーで座り心地が良い。
案内のビデオや解説を聞きながらなので退屈しない。途中の立山杉、称名滝では少しゆっくり走ってくれる。

いつのまにか一面、雪景色。
一時間程で室堂へ。

今回の登山ルートは危険箇所がなく、登山届も要らないらしかったが念の為に出しておいた。
登山やBCの場合はビーコンと登山届は必須とのこと。

ニュースでは知っていたがGW前半は悪天候の為、遭難や死亡事故も発生してしまったようだったので気を引き締めた。

雷鳥沢までは一時間程スノーハイク。

雪を小突く相方。
サラサラの雪は初めてらしく片栗粉のようだとはしゃいでいる。

硫黄の匂いが立ち込める。
ゆで卵が食べたくなった。

みくりが池温泉に到着。

ライチョウを見つけるコツを予め調べてきたが、朝晩や雲が出ている時なんかが出現率が上がるらしい。
それともう一つ、ライチョウが出現すると人が群がる。またデカイカメラを持ったおじさん達が群がるそうなので、辺りを見渡した。

人集りとデカいカメラを持ったおじさんが居たので近寄って見ると、、、

いました。笑

モコモコしていて可愛い。
赤いトサカがないのでメスだろうか、、、

ボーナスタイムは終わりハイマツへ戻って行った。

山頂には行けないが、十分に雪山を堪能。危険箇所も特にないので立ち止まって景色を眺めたり。
室堂平から徐々に離れると観光客もすくなくなり、静かなスノーハイク。

ついに雷鳥沢キャンプ場が目の前に。

傾斜もキツく、雪も腐り始めたので一歩一歩慎重に足を進める。

念願の雷鳥沢キャンプ場へ。

受付を済ませて設営地を散策。
一人500円。2泊以上は何泊しても1000円。

雪壁が出来た居抜き物件を探していたが見つからず、外れにあった平地にテントを建てることにした。

持ってきた小さめの折り畳みシャベルは無いよりはマシ程度しか役に立たなかった。しっかりとした物を持ってくるべきだと学習した。

二つ目の目的だったアメニティードームもこの地へ張ることが出来た。
感無量です。

簡単にインスタント麺で食事をして昼寝。

テント内は23度まで上昇。暑い。
たまらずビールを飲む。美味い。

相方も昼寝から起きてきたので、雷鳥沢ヒュッテの温泉へ。

テン場での温泉は有難い。
ドライヤーまであるので助かるが、壊れて送風しか出ないのは、少し辛かった、、、

徳の深そうな謎の漫画。ビールを飲みながら待っていたが、徳の深そうな漫画は内容が難しく入ってこなかった。

テントへ戻り、時間はまだ早いが夕食の準備。

今夜は無印良品のカレーとナン。

カレーはライスよりナン派。

各地で買ってきたお酒を飲みながらテントの窓から山々を眺める。
良い景色。

夕陽で浮かび上がる弧を描くシュプールも美しい。

日の入りの時刻。

この景色も生で見ることが出来て感無量です。

登山を始めた頃はこんな所まで来るまでのめり込むとは思わなかった。しみじみ。

キャンドルジュンの如く、雪の灯篭を作ろうかと思ったが相方が眠りに着いてしまった為、一つで満足してしまった。

そして、寒い。

寝る前にテントの外に出て夜景を撮る。
まだ8時前なのに日中溶けた雪がバキバキに凍っている。
夜が怖い。
無風なのが唯一の救い。

一緒に夜景を撮ると言っていた相方はあまりの寒さ故に寝袋から出てこなかった。
気温を計ろうと思ったが、寒さで電池が切れてしまい何度かわからなかった。
ただ坊ガツルの時よりも寒かった。
ナルゲン湯たんぽを作って眠りについた。

何度か寒さで目覚めてしまったが、よく寝れた。
いくらマットを敷いても下は氷なので、膝や腰など負荷の掛かるところは冷たかった。

朝ライチョウを探しに行くと約束していたので、起こす。
生きているので安心した。

芯から冷える寒さ。
iPhoneのホームボタンも寒さの影響か反応しなくなった。

ライチョウを探しに彷徨う。

西野カナさん ではないが、

会いたくて
会いたくて
震える。

耳を澄ませてライチョウの鳴き声がするハイマツの方を探索すると

逢えました。

赤いトサカがあるのでオスでしょうか。

警戒心ゼロ。全く逃げない。

会うことが出来たが、震えは止まらなかったので、テントへ戻り朝食。

二つの目的は達成することが出来たので、2泊せずに1泊で帰ることにした。

日の出。

太陽が暖かいと喜び、背中を温めている。

昨日ペグ代わりに使用した竹割り箸を掘り起す。カチコチに凍っているが、全部回収出来た。

昨日は寒すぎてあまりお酒が進まなかった。

パッキングは来た時よりも嵩張り、アタックザックの二つの持ちになってしまった。

雪が溶け始める前に、下山開始。

昨日溶けた雪がアイスバーンのようになり照り返しが眩しい。

下山といっても登りが続く。

みくりが池温泉でチェーンスパイクを外す際に指を切ってしまった。
凹んだが、アイスを食べたら機嫌は治った。

16mの雪の壁も見てみたかったが、人混みが凄そうなのでやめた。

近くのプチ雪壁で記念に写真を撮った。
撮った後に気づいたが後ろにドクロマーク、、、

室堂も激混みだったが、帰る時間が早いせいか帰りのバスは空いていた。

下山後のサイダー。
果汁がたくさん入っていそうな見た目で1%しか入っていなかったけど、美味い。

帰りは高山市内の古い街並みを観光。
五平餅は初めて食べたが美味しかった。

登山感は少なかったけど、良い思い出になった。
今度は紅葉の時期にでも訪れたい。

※2019.05.02-04