DayOut NextDay 坊ガツル
前回のつづき
2日目の正午から
大船山を下山し、坊ガツルで水を補給しテン場へ戻る。
spankさん達が丁度テントを片付けていた。
挨拶を済ませて自分のテントへ戻った。
昨日買ってきたカレーパンを食べながら三俣山のルートを確認する。
今朝しゅぷ〜るさんから地図を頂いたので活用させてもらった。南峰からの坊ガツルへのルートは登りは良いが下山するには難を要するといっていたので、
今回は法華院温泉山荘→すがもり越避難小屋→三俣山のピストンルートで行くことにした。
spankさん達に挨拶しようと辺りを探してみたが、またもや見つける事が出来ず泣く泣く出発する。
法華院温泉山荘に向かう。
先ほど登った大船山が遠く見える。
防砂ダム沿いに登っていく。
登山道からDOD会場に目を向けるとまだテントは張ってあった。
下山する頃にはきっと帰られているはずなので、心の中で別れの挨拶をした。
またキャンプしましょう。と
岩にルートの目印にペイントされていたが大きいサイコロのようでなんだか可笑しかった。
岩場を越えてくると先ほどの大船山とは違う山の質感。
岩と砂利、硫黄のガスが吹き出ている。
細かい砂利の上を歩いていく。
この砂利に登山靴が少しめり込みながら歩いて行く感じがとても好きだ。日向山にも似ている。
近くでみるとカッコいい。
名前はあるのだろうか。
丁度一息つきたいタイミングで避難小屋に到着した。
三俣山から沢山の人が下山してきていた。時間帯的にもこれから登る人は少ない。
明日登る予定の中岳方面も眼下に見えてきた。
急登を登る。もう一踏ん張り。
登山道も枝分かれの道が多くすれ違いも苦ではなかった。
三俣山 到着。
大鍋と小鍋というところが紅葉して綺麗と聞いていたので行ってみた。
素晴らしい紅葉だった。
この先周回するルートがあるが時間的にも厳しい為、下山を開始。
坊ガツルが見えてきた。
昨日の会場にテントは1つもなく、少し寂しい気分になったが気分を切り替えた。
法華院温泉山荘へより温泉へ入る。
白濁したいい湯だった。
コーラを飲んで一息つく。
テン場へ戻るとやはり誰も居なかったが、テントの横にラーメンが置いてあった。大船山の道中にkibeさんが荷物を軽くしたいと言って自分に置いておいてくれた。
優しさが身に沁みた。
今日も日が落ちると急激に冷え込んできている。
法華院温泉山荘の談話室はテン泊者にも解放しているとのことだったので、今日はこちらで食事を取ることにした。
今日はカレーパンぐらいしかまともに食べていなかったので、夜はハイカロリー。
ラーメンを美味しく食した頃、おじさんが相席してきた。
熊本から来たというおじさん。地元は大分でくじゅう連山の楽しみ方など話しをしてくれた。
明日行く予定の中岳の御池は冬になると氷付けになった池を楽しむそうだ。詩季織々のくじゅうの楽しみ方を教えてくれた。
地鶏を摘みにお酒が進む。
明日の登山ルートを相談から始まり、山の話しや登山道具、いつのまにか身の上話しの深いところまで。
登山で出逢う人達は気持ちのいい人が多い。
初めてこんな長時間喋ったとおじさんは言っていた。自分も山で一人の人とここまで長く話したことはないかもしれない。
ドライな関係ではあるが、人と人の距離が近くこの関係が登山の楽しみの1つだと思う。
別れ間際に記念に話しのキッカケを作ってくれた、お互いが使用していたエバニュー のチタンポットの写真を撮らせてもらった。
チタンおじさんにお礼をいい坊ガツルへ戻った。とても良い時間だった。
坊ガツルへ戻る。
月明かりが強くヘッドライトはいらなかった。
帰り道はスマホの電波を探す女性と話しながら帰った。今日は何とか流星群のピークらしい。
談話室で作ってきたナルゲン湯たんぽ二本を寝袋の中に入れた。とても温かい。前日は一本で寒かったので今日は二本にした。
ラジオを少し聞いてから眠りについた。
3時半起床。
フライシートをみると昨日より凍っていた。
今日も安定の−6℃(笑 だが風もあるので体感温度はもっと低いだろう。
朝のコーヒーを飲む為、寝袋に入れて保温しておいたCB缶でバーナーを使う。昨日に比べて炎は安定している。
外へ出ると満天の星空。
朝四時に出発。
今日のルートは坊ガツル→鉾立峠→白口岳→稲穂山→中岳→天狗ヶ城→久住山→星生山→坊ガツルの計画を立てた。
霜がヘッドライトに照らされるとキラキラと光る。
鉾立峠までは木道と岩が多く特に問題はなかった。
真っ暗な森の中から草木をかき分ける音。心臓に悪い。
九州にはクマいないと言う情報を信じているが、朝駆けの際はストックの石突部分を片方外してあるのでいつでも反撃出来るよう気持ちだけは作っている。
でも一番怖いのはいきなり飛立つ鳥だ。あれは本当にビビる。
薮道に入る。ここからはジオグラフィカでルートを確認しながら一歩一歩慎重に登る。
反射板が至るところに付いていたので道迷いはなかった。
白口岳へ到着。
まだ夜は空けていない。
稲星山へ到着。
日の出を稲星山で迎えることにした。
時間もあったので朝食のどら焼きを食べながら太陽が昇るのを待った。
6:25
太陽が顔を出しくじゅう連山を紅く照らし始める。
朝日は何度見ても飽きない。
早く登ってきて良かった。
稲星山を後にして次のピークへ。
赤色から金色へ山々が彩りを変え始める。
荷物をデポして久住山へ。
近いように見えて以外と遠かった。
こちらも良い景色だった。
星生山へもデポしてピークを目指そうかと思ったが、
星生山 < とり天
の頭になってしまったので、星生山は次の機会へ持ち越し坊ガツルへ降りることにした。
下山途中に単独登山女子から写真を頼まれた。
硫黄山は一体どれなのか、二人とも分からず写真の背景がなかなか定まらず、二人で笑った。
地図的には一番黒くなっている。ピークが硫黄山かな。
お互いの無事下山を祈りつつ、先へ進んだ。
10時前には法華院温泉山荘に着いた。
ベンチに座り饅頭とアイスを食べながら坊ガツルをぼーっと眺めた。
ラジオを聞きながらゆっくり撤収。
良いところだったなぁ。としみじみ思いながら重い荷物を背負い長者原へ歩みを進めた。
初日に見逃した雨ヶ池。
雨が降ると池が出来るらしい。
いつか見てみたい。
長者原のビジターセンターで待ちに待ったとり天。
kibeさんからオススメされていた。
チタンおじさんの話しだとだんご汁(方言ではだご汁)もいいよーっと言われたので迷った。
だご汁はお土産に買って行った。
とり天の良し悪しはつけダレに左右されるらしい笑。油っぽくなく思ったよりさっぱりしていて食べやすい。美味しかった。
帰りはやまなみハイウェイの途中にあった温泉と牧場が併設された施設へ。
温泉入った後は動物を見ながら山モードから平地モードへ気持ちを切り替えた。
レンタカーを返却し大分空港へ。
そういえば DayOut Dayなのにフラッグを車へ置き忘れる失態。
Soyo-DanさんULモデルのフラックかっこよかったなぁ、、、、としみじみ。
勝手にレザーカービングでUH(ウルトラヘビーモデル)でも作ろうかな笑
二泊三日とても充実した旅だった。
※2018.10.20〜23 total 57km
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Soyo-Dan
2日目も寒そう!でも朝日が差し込む紅葉の山々がとても綺麗ですね!
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Takelt400
本当に星空も朝陽も綺麗ですね〜✧︎*。 ガス缶もシュラフ内で温めているとすぐ使用できるのも初めて知りました!Σ(゚Д゚)スゲェ!!
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hirozou
クッカーが繫ぐ縁、良い出会いをされましたね 写真から赤の雰囲気を感じています 素敵です。。。
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KIICHIRO
写真が凄すぎです😍九州の山々も圧巻の景色ですね😍行ってみたくなりました❗️
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novurie(ノヴリエ)
next dayも読みごたえ抜群ですね! どこも絶景ですね🍁🌾🏕🏔 今夜はこれをゆっくり見て読んで酒飲みます🍶 ありがとうごさいます🙇♂️
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Spank
あんなに登ってたのに、更に一泊されて、次の日も登られたんすね!!スゴっ!!カッコいーなー!!
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週刊わかめ
ナウシカーーー!!!!!( i _ i )
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kibe
稲星山からの朝日がイイっすね!nextdayも楽しそうで良かったです😄
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mako
登山の魅力が詰まったDODアナザーストーリー✨ とても感銘を受けました☺️
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あゆみ
チタンおじさん…☺️なんだか仙人のような風貌を想像してしまいましたw 大分は、人も山も食も、とても魅力的みたいですね✨
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hipopomas
とても読みやすく楽しかったです✨フォローさせてもらいますm(__)m✨ またたくさんの山登り期待しています❗️✨
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Martin
ノヴリエさんの仰るとおり、ゆっくりお酒飲みながらストーリーを楽しみたいと思いました🍶 2泊3日お疲れ様でした☕️ テン場を起点にそれぞれ別のストーリーを持ったDODは、とても印象深いですねー😚
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しゅぷ〜る
主な山はひと通り歩いたから、次回は相方さんを案内できますね! ミヤマキリシマの咲く時期(6月前半)にもぜひお越しください✩︎⡱まったく違う景色が待ってますヨ!
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気球
すっごい星空と朝焼けに引き込まれました。 登山の魅力がパンパンに詰まった投稿ですね( ´∀`)
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まさたろう
ススキ好きの自分としては、朝日越しのススキがたまりませんね。 癒されました!
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кочапо
急に行けなくなり申し訳ないです。 また勝率上げちゃったね〜 素晴らしい天気と写真で行った気分にさせてもらいました^_^ しょま神様、DOD関東の天気も宜しくお願いたします🤲
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ねね
この星空と朝日は本当に美しい✨ですね。 下山後にとり天の楽しみもあるし、くじゅうにいきたい‼︎