ホタルと戯れる

夏は夜。月のころはさらなり。やみもなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、 ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。

↑習ったのは、中学生の頃？…まだ夏には早いけど、枕草子の一節を思い出しながら竜王山の山頂を目指す。

山口県西部にある竜王山は、瀬戸内海に突き出す形でそびえる低山で、ヒメボタル鑑賞の名所。

ヒメボタルは陸生で、山中の湿ったところに群生。見頃は5月下旬〜6月上旬。

その竜王山の中腹にあるのが竜王山公園オートキャンプ場。

日暮後、キャンプ場から山頂へ向かって歩いて行く(ホタル鑑賞期間は車両規制あり)と、ひとつふたつと現れ始める小さな光。

短い短い間隔で点滅するヒメボタル。
光跡を残しながらふうわりと漂う源氏ボタルや平家ボタルとはまた違う趣きのある無数の光が目の前に。

竜王山公園オートキャンプ場は山口県で、1番人気、1番知名度が高い(と思われる)キャンプ場。

中央に大きな竜の遊具があり、公園としても利用できるため、いつもファミリーで賑わっている場所(昨年下見済み)

通常ならスルー(笑)

でも山口県へ来て、初めてヒメボタルの存在を知り、竜王山が名所であることを知り、それなら鑑賞できる時期に利用したい、と思っていたのです、ふふふ(ΦωΦ)

広場サイトで、遊具から1番遠い30番サイトを予約していきました。

INが15:00なので、設営が終わったらすぐに夕ごはんの支度。

調理しながら、飲みながら、出来たものから食べるスタイル(๑'ڡ'๑)

全てのメニューが一度にテーブルに並ぶことがない…ww

締めはメスティンビビンバとスープ。

ラージメスティンで炊飯して、小メスティンにごはんを一部移し、それぞれに三色ナムル、肉そぼろ、キムチ、温玉をのせる。

そして、ごはんと具材を混ぜながら再び火にかける！

おこげを自在に楽しむ石焼風メスティンビビンバの出来上がり♪

具材をのせるだけじゃ、メスティンレシピを名乗るのは憚られる、と思っていたところでひらめいた石焼風。

満足な出来栄え。

ただそれやったら、わざわざ温玉にする必要なかったっていう結果論付きww

日が沈むまでのひととき。
ホタルに会えるまでもう少しな頃。

竜王山山頂からの夜景も楽しめる。

ホタル鑑賞から戻って来たら、サイトでも、照明の届かないところでヒメボタルが光っていました。

少しの明かりでも光るのをやめてしまう繊細なホタルらしい…

サイトから見える夜景は九州地方。

タープの上空には北斗七星。

5月にしては肌寒い夜。
まだ焚き火は欠かせない。
ホタル鑑賞ですっかり夕食を消化してしまったので、夜のおやつも。

朝日は木立に遮られて、
すっかり朝寝坊な朝。

朝ごはんはあさりわかめラーメン。
カップ麺は手軽で良いけど、ちょっともの足りなさもあって、袋ラーメンをアレンジ。

Outは13:00
朝食後にのんびりゆるゆる過ごせる贅沢。

思い思いの場所でうたた寝。

時間があったので、もう一品。

以前ノー加工のメスティンで作って、結構な惨事になったフレンチトースト。

NSメスティンでリベンジ成功！
…焼き加減は。

パンはデニッシュ。牛乳の代わりにオレンジジュースを使ったオレンジフレンチトースト。シナモンシュガーで。

酸味の主張が強かったので、もうちょっとまろやかに仕上げるレシピに変える必要ありでした。

(メスティンレシピへの取り組みは続く)

なんだか久しぶりな県内キャンプ。
特に寄り道もせず帰宅。

近場でも、非日常を感じられるのはキャンプならでは。

…近いって言っても、ほぼほぼ県内横断。高速使って1時間半かかってますけどww

近くの大型SCで買い出しもできるし、最寄りの入浴施設は割引になるし、なんと言っても設備が充実。洗面台はお湯が出ます！
人気がないわけがない！キャンプ場でした♪