晩秋.

11月後半、山梨県の月尾根へバックパックで2泊。

ここへはちょうど一年振りに、落ち葉を求めてキャンプに来た。

昨年と1日違いのほぼ同日に、ほぼ同じ場所に張ったのだが

写真を見る限り今年は落葉が少し早いようだ。

8時インなので、サクッと設営後はココアで一服。

このPOST GENERLの風呂敷が、使わなかったけど小さくてお気に入り。

少し早めのランチは、チキンステーキジャンバラヤにメキシカンサラダ。

スパイシーで超美味い。

今回の献立は、お腹空いているときに作ったリストなので

けっこうボリュームがあり、食材を持って来るのがパッキングギリギリだった。

翌日は一日中雨予報。ここへはタープ泊でワイルド感を装いたかったけど、丸一日幕内へ籠る予定なので素直にテント泊。

着いた時点では完ソロで、こりゃ明日も誰も来ないだろうなぁなんてのんびりと、

束の間の晴れ間をまったり楽しむ。

まったりし過ぎて、ボケーっと薪割りしていたら初めて手斧で手を切った。

革手袋から血が吹き出して、全く止まらず滴るもんだからこれヤバいやつかな？と

手袋を取ってみるとパックリ肉丸見え。

これ縫うやつじゃんと、やっちまったなぁと思いながらも幸い唾つけて風呂入れば治るタイプで良かった。

まぁただ縫うのが怖いだけだけど。

いつか、アウトドアショップのワゴンセールで600円で買った帽子。

中がフリースなので、秋春はこれを被ることが多い。

とりあえず絆創膏をして、なかなか止まらない血を気にしつつ焚き火開始。

ボケーっと焚き火していると、ちらほらとキャンパーが。

バックパッカーもグルの方達とか3組ほどいて、夜からずっと雨なのにみんな籠るのかなぁとか、引き続きボケーっとしていた。

相変わらず逸品なLEISMORのランタンフック。

昼過ぎからは、夜から降り始めるであろう雨を、安易に予想出来るような遠慮のない曇空だった。

もうこの時期は、日が落ち始めるとあっという間に暗くなるのが、冬の訪れを感じさせる。

夕飯は白米を炊いてシマチョウのモツ鍋。

〆のラーメンまで美味くて、終始ムホーっと仰け反り続けた。

夜は永遠に焚き火。

翌日は恐らく雨で焚き火を出来ないので、明日分も含めて遅くまで焚き火を楽しんだ。

夜中から雨は降り始め、翌朝は11時起き。

キャンプで眠れないなんて言ってたのに、起きる予定が無いのなら10時間も寝た。

早速のランチは幕内で明太子パスタにポタージュ。

トイレついでに場内を見回すと、昨日のキャンパーはもう誰も居なかった。

全員、雨撤収したようだ。みんな凄いなぁとそそくさと幕内へ。

この日はもう籠る気満々。普段なら荷物になるから、一袋なんて絶対持って来ないのにせんべいと、

アルフォートとミックスナッツを従えて来た。

すんなり籠るのを受け入れたのは、今春に映画館で観たトップガンを再び観るのを楽しみにしていたからである。

他にも数本、映画をダウンロードして来たが、コレを2回も字幕と吹替版で観た。

ここ10年で観たアクション映画で1番面白い。

まだ観ていない方は、是非とも前作を経てから観て下さい。

胸熱度が違います。

当然、この日の写真は全く無いのでもう夕飯。

コーヒーを飲みながら米を蒸らしながら鶏鍋を煮込んでいる所。

幕内も、これだけ広く過ごせるのならバックパックのテントとしては贅沢だなぁと居心地義一。

が、大切にしてKLYMITのエアーマットに穴を開けてしまった。

原因は恐らくタバコ。

家族からずっと大ブーイングのタバコなのだが、何故かやめる気がない。

無きゃ無いで別に大丈夫なのだが、スタイル的な問題でタバコは今の所は外せない。

まぁ仕方ないかと、鶏の白髪ネギ鍋を食す。

暖まるしすごく美味しかったのだが、前日のモツ鍋に白胡麻を間違えて全部使ってしまったのと、

七味を忘れたのと持って来ていたのに、決め手のごま油を入れ忘れ不完全燃焼。

ただ、〆の雑炊まで楽しめた。

深夜2時半頃に目が覚める。目覚ましをかけた訳ではないが、

この時間に雨が上がる予報だったので自然と目が覚めた。

完ソロな上に、ここは街灯が全くないキャンプ場なので、

辺りの静けさはハンパなかった。

昨日の分までずっと焚き火。

やはり明け方の雰囲気が好きだ。

素直にずっと籠るのを受け入れたもう一つの理由は、長く続いた雨上がりの太陽の有り難さを感じる為。

大袈裟だが、もうずっと太陽を浴びなかったような爽快感を得る事が出来た。

雨天時にいつも活躍する、EVERNEWの折り畳み傘。

76g！

朝ご飯も失敗！秋キャンの〆はやはりコイツだろうと、秋刀魚を楽しみにしていたのだが焼きすぎて焦げた。

温泉卵は外気が低くて失敗。ナメコはキャンプ前日に購入したのに、何かスッぱくてワイルドなやつになっていた。

こうして今季の秋キャンプは終わりになるのだが、楽しかったなと思う反面、

手を切ることから始まり忘れ物やご飯の失敗、エアーマットをパンクさせたり次はちゃんとしなくちゃなぁと、冬へ向けて気が引き締まる思いで月尾根を後にした。

来年もまた、無事に秋を迎えられますようにと、自分の中の神様にお祈りをしつつ冬キャンプへと移行する。