ホームにしたくて.

バックパックでオレンジ村へ2泊。

毎年この時期に、みかんを求めてここへ来るのが恒例になってきた。

計画的寝坊で、起きた早朝にルートを変更して一気に高速バスで千葉の南房総市へ向かう。

のどかな道をテクテク歩きながら、これから始まるキャンプの欲を高めておく。

これは２日目の写真だが、今回はタープ泊でパスファインダー張り。

登山を始めようと、だいぶ前に購入したLOCUS GEARの

CP3。

この張り方はトレッキングポールとガイロープを使うので、荷量が増えるなと敬遠していたけど、

普段使っているmuracoのBlackBeak2pの寝室と同等の居住性と張り姿を目の当たりにして、

一気に気に入ってしまった。

ここは薪が無料で、廃材を使い放題なのが有り難い。

この後、手斧を使うが前回のキャンプで手を切ってから、そのシーンが脳裏にこびり付いて少し恐れながら薪を作成していく。

何せ薪が無料だから、さっそく焚き火を始めるが一部の薪に松脂がすごくて着火剤のようだった。

少し遅めのランチは、エビチリにシーフードピラフ。

盛り付けと写真が上手く行かなかったが、何故今まで作らなかったのかと悔やむほど美味かった。

食後は家族にみかんを10kg送る。子供たちも楽しみにしている、これが毎年の行事。

オマケで頂いたみかんの、まぁなんて甘いこと。

みかん農園の中にあるオレンジ村キャンプ場。

みかんを食べながら散歩が捗る。

12月から冬季はアルストを使う。火器も冬に衣替え。

火バサミを新調した。IPPO no HIBASAMI。

グリップの真鍮部分がメタルマッチになっていたりと、ギミックも使い勝手も良くすっかりお気に入りに。

昼ご飯が遅かったので、すぐに夕方から夕飯へ。

クリームシチューにフランスパン、そして初めて燻製を作ってみた。

燻製は豚バラブロックとうずらにチーズ。

インスタのPRで使わねばならなかったこのウッドプランクに、食材を乗せアルミホイルで巻きそのまま焚き火に投入するのだが、

薫り高く肉もジューシーに焼け、食後はそのまま焚き火にポイで片付けも楽チンだった。

夜はひたすら焚き火。翌日は雨予報で、5時に起きるも既に降り始めていたので、

止む予定の昼12時まで寝る。

キャンプで寝れないなんて思っていたけど、どうも朝起きるつもりがなければ快眠出来るようだ。

けっこう雨は降ったようで、寝起きは掃除などに追われた。

朝食の予定だった、マッシュポテトのミートグラタンとサラダ＆コンソメスープをランチに。

当然、フランスパンにグラタンをONして食べるのだが、まぁこれが美味いのなんのって。

食後に焚き火をしていると、目の前は雨でその向こうは晴れ、頭上は曇りと何とも面白い天気だった。

サイトの目の前にある、キンカンの木が可愛かった。

またみかんを食べながら散歩したりと、何せ昼起きだったのであっという間に夕方。

ここのオーナーのお爺さんは、見回りがてらいつも何か魚をくれる。

今日は鯖だった。

夕飯はその鯖と煮込んだ芋煮。

熱い汁物を飲んで、うめ〜と仰け反り見上げた空に星が見えたら、冬キャンだなぁとしみじみ思い笑顔になる。

〆のうどんがまた美味い。

とても静かで気分の良い夜だった。

張ったエリアにはずっと他のキャンパーは居なく完ソロ状態。

雨でやらなかった今朝分の焚き火もと、深夜まで楽しんだ。

翌朝は少し遅めで5時半起き。

昨日と打って変わって全く眠れなかったので、寝起きにぐずった。

冷えで身体が硬くなったのが気持ち悪く、夜な夜なストレッチをしたりしていた。

次からは寝る前にストレッチしてから床に就くことにしよう。

Gole Zero。寝起きと夕飯時に必須アイテム。

とりあえずこの構図で写真を撮って、後でこの目線を思い出し余韻に浸るのがキャンプ後の僕あるある。

朝食は水菜と豚バラのしゃぶしゃぶ。

これもうどんで〆。

子供たちをここで遊ばせたいなぁと毎回思う。

淡々と綴ってしまったが、このキャンプ場は本当に好きだ。

バックパックだと一泊1200円。薪無料に散歩しながらのみかん。温水シャワーも無料。

自宅の近くなら、間違いなくホームにしたであろうこのキャンプ場。

全国的に昔ながらの良きキャンプ場の経営はお爺さんお婆さんが多かったりする。

後継者はいるのだろうか？

どうか末永く、こうした素敵な場所が残るようにと、切に願いつつ。