夢の１つが叶うとき.

バックパックで氷川に一泊。

今回のキャンプは待望の新幕。

muraco BLACKBEAK2p。

昨年、ワンズの癌手術により諦めたHILLBERG。

実際にテントを買う数日前まで、MSRのハバハバに決めていたのに、結局一番初めにいいなと思っていたmuracoにした。

機能性や重さなど、いろいろ検討したけど決め手になったのは見た目のみ。

妻のイニシャルも同じMなので丁度良い。

しかし、叶った夢とは新幕の事ではない。

座椅子が２つ。

この備忘録を鮮明に書き残す為には、出発の時から始めなければ。

長年憧れたバックパックでの父子キャンプ。

2歳の息子がもう少し大きくなるまでお預けかなぁと思っていたけど、小2の次女が付いて来てくれた。

ザックはNorthfaceのHot shot。

新古品の頂き物だが、加水分解していたのでリペアしておいて良かった。

自分では買わない色味だし、娘にはまだ少し大きめだけど、蜂みたいで可愛い。

娘は初めてのバックパックだったけど、甘やかさず自分の荷物は自分で持たせる。

着替えにエアーマット、遊び道具や花火にお菓子。

夢の１つが叶おうとしているとき、僕はこの光景を忘れない。

次女は何でも手伝ってくれる気立ての良い子。

今回ビックリしたのは、料理や新幕だっていうのにギアの写真はほとんど無く、娘の写真ばかり。

氷川は日帰りBBQなども盛んで、使いかけの薪も大量。

実際はこれの2倍くらい拾えて楽しかった。

今回もビーパルタオルが重宝した。

今年の夏も暑いから、設営終わりかけから早速入水。

次女は良く喋るので、一緒にいてすごく楽しい。

何なら昨日から置いてあるという、忘れ物の浮き輪も手に入れた。

少し早めの昼食は冷やし中華。

今回の食事は全て娘のリクエスト。こんなに誰かを喜ばせたくて、いろいろ準備したのは久しぶりだった。

1人でバックパックなら、調理道具や食材など合理的に一貫性を持って準備してくるのだが、今回は重かろうが嵩ばろうが問題ない。

昼食後、いつもなら軽く昼寝するのだが今回はそうもいかない。

飛び込みしたりずっと娘と遊ぶ。

変顔キャッチボール。特にルールに意味はないが、パパは君の変顔の大ファンだよ。

オヤツには川で冷やした娘の大好物であるトマトを丸かじり。

楽しみにしていたトウモロコシをまさかパパが忘れるとは‥

トウモロコシを焼いて食べるのを楽しみにしていた娘。

でも人のミスを怒らないで笑う所は君の良い所の１つだよ。

川から上がると、売店で200円もした高級ジャイアントコーンを。

自分1人だったら絶対に食べないやつ。

涼しくなってきたし、朝5時起きだったから少し横になれば？と言ったのに、16時前にまた着替えて入水。

たくさん遊びたかったんだね。

さっきまで喋っていたのに、電池が切れたように寝落ち。

キャンプ前日に、自分で前髪を切ってパッツンになったんだってね。

デート前日に美容院に行く女の子の気分だったのかなぁと、それを聞いてパパは嬉しかった。

娘が寝ている間に夕飯の準備を。

僕の中で、バックパックでは持って行きたいけど重くて持って行けないランキング1位のスキレットさえ蓋付きで持って来た。

夕飯はハンバーガーとポテトとポタージュを。

パパはダブルチーズバーガーにしたのだが写真は無し。

コーラとジンジャーエールで乾杯。

暗くなるまで待って花火を。いつもならお姉ちゃんと取り合いになるけど、贅沢に二刀流。

夜の焚火ではいろいろ話したね。

将来何になりたいか？学校はどう？好きなお菓子は？

他愛もない話しかもだけど、パパにはとても大切な時間だった。

思えば、君が生まれてから24時間2人きりなのは初めてのことなんだよね。

テントを撮ってない事に気がついて、慌てて撮った新テント。

明日も早起きだから早く寝なよと言ったけど、もったいないと言って起きていてくれたのが嬉しかった。

星空が綺麗な、そんな夜の出来事だった。

パパは4時半起き。3時半が目標だったので、明るくなっていたしちょい朝活失敗。

ギアの写真がほとんど無かったので、DIETZに無理矢理火をつけて写真を撮る。

6時に起こす予定だったけど、良く寝ていたので7時に起こす。

朝食はトマトサラダ、

バターチキンカレーにナン、

それに次女が大好物だと言ってくれる、たまに僕が家で作るマッシュポテトにソーセージとチーズ乗せて焼いたやつ。

食後の撤収中、プール教室に通っている腕前を見せてくれた。

パパも撤収しながら水着に着替えて、娘のリクエストに応えて泳ぎを見せた。

氷川は値上がりした分、アウトも12時になったのでのんびり撤収。

1人なら涼しいうちに撤収したかったけど、娘と2人なら話しは違う。

撤収が終わってから、ストームクッカーだけ残してサッポロ一番塩ラーメンを。

具無しがリクエスト。

この辺りから炎天下でキツそうにしていたね。

もえぎの湯までの徒歩が、きっと1番ハードだったかな。

でも良い所だけを見せてバックパックを好きになってもらおうとは思わない。

大変な所や嫌な事も知った上で、それでも好きなのが、きっと何かを愛するという事なんだと思うよ。

パパとして、今回最後のミッションを娘に与える。

1人で温泉に入って、ソフトクリームを食べながらパパを待つ。

1人でやるという事を経験させたかった。

最初は不安がってたけど、ちゃんとやってのけたね。

この猛暑の中、例えばクーラーで涼しい部屋の中、キンキンに冷えたジュースを飲みながらYouTubeを見る。

それは正に極上だろう。

しかし恐らく記憶には残らない。

初めてのバックパックでの父子キャンプ。

大変な事もあったけど、永遠に残る記憶と共に、思い出という灯火に火が灯った。

パパでさえバックパックでキャンプだなんて、ここ数年で初めてやれた事。

それを君は8歳でやったんだよ。

いつかこの経験を何かの自信に繋げて、それを誇りに思える時がきたのなら、この父子キャンプが大成功となる日なのだろう。

パパに思い出をくれてありがとう。

頑張ったらきっと良い事あるんだよって、頑張って歩いたね。

そして帰宅したら、キャンプの妖精から素敵なプレゼントが届いていたね。