梅雨の完ソロ.

河口湖ニューブリッヂキャンプ場にバックパックとカヤックで2泊。

せっかくの河口湖だが、梅雨だしニューブリッヂからは元々富士山は望めないので、今回は諦めている。

河口湖駅から徒歩23分。

周遊バスでも行ける様だが、バスを待つ時間も何なので歩く。

河口湖大橋のたもとにある、

昭和感が漂うニューブリッヂキャンプ場。

好みである。

河口湖は富士五湖でも屈指の観光地、故に湖周辺にあるキャンプ場も少し割高な感じがする。

もちろんその分富士山がドーンっと見えたりロケーションは最高なのだろうが、ファミキャンならともかく

ソロだと家族に申し訳ないので、あまり高いキャンプ場には行かない主義。

ニューブリッヂはソロで一泊1350円。

13時チェックインでアーリーだと500円かかるがアーリーで。

湖畔サイトなる場所もあったが、イマイチ気に入らなかったので林間サイトへ。

ぱぱっと設営。

林間にあるカヤックも乙なものだ。

ソロのペグケースを新調した。

少し早めの昼食の準備中、上から何か落ちて来た。

見上げると松の木。まさかと思った数分後、

また何か落ちてきた。どうやら鳥のヒナがかえったようだ。

この時は何の卵が分からなかったけど、後で調べたらムクドリの卵の殻のようだ。

夕方にもう一つ、翌日にも一つ落ちてたのでどうやら兄弟姉妹なのか。

誕生日おめでとう。何だか嬉しい気持ちになった。

昼食は冷やし中華はじめました。それと卵スープを。

この場合の卵はもちろんムクドリのものではなく、ちゃんと持参した卵なのだが、少し複雑な気持ちだった。

皿が小さくちょっと品がないような盛り付けになってしまった。

本来なら、梅雨明け夏の昼間に川沿いで冷やし中華をと考えていたのだが、食べたくて我慢出来ず献立に組み込んでいた。

薪はあまり落ちていなく、仕方なく購入したのだがこのズタ袋で900円。

開けてみると木端が多く、福袋がイマイチだったらこんな気分になるのかなぁという心境。

まぁそれでもお得だったのかな？

食後のコーヒー後にはカヤック。河口湖は大きく、漕ぎ甲斐があった。

夕方前には陸に上がり、観光地を少し散歩。

紫陽花が綺麗だった。

そして夕方まで昼寝。

夕飯の準備に取り掛かる。

ストームクッカーsは大のお気に入り。

ファミキャンで使っていたルミエール。

CB缶の変換器を買って、料理後のCB缶を有効に使って雰囲気もアップだぜなんて思っていたのに、その変換器を忘れて来た。

ただルミエールを往復持ち歩いただけの結果に。

まぁ気を取り直して夕飯を仕込む。

しめじと玉ねぎのコンソメスープに白米を炊いて

ローストポークを。

どうにも盛り付けが上手く行かない。

途中で面倒になってもうこれでいいから早く食べようになってしまうのが悪いのか。

ニューブリッヂは穴場だと調べた時に知ったのだが、梅雨の平日も相まって薄々予想はしていたが完ソロであった。

夜はまったりモード。木端でのチョロ火で焚き火も楽しい。

野営なら初めから人がいないのが分かっているので、何故か不思議と怖くないが

キャンプ場に1人だと少し寂しく感じてしまう。

国道が100mくらい隣にあるので、車の音は聞こえるのだが、ただ人の気配が全くないというのも、それはそれで静かな夜を過ごせた。

ucoの優しい灯りが好き。

翌朝は3時過ぎには起きる予定なので、21時くらいには寝床へ。

朝3時半に起きるも、夜半から降った雨が止まず2度寝。

4時過ぎには止み起きて焚き火。

6月後半にもなると、4時だともう明るいのでやはり夜明けを楽しむには夏は3時台に起きないとダメだな。

少し河口湖を散歩。雨上がり少しの晴れ間が気持ち良かった。

朝食はなめこの味噌汁と

まきすでサラダ巻きを作った。それとキムチ。

サラダ巻きのカニカマが少しズレてしまった。

朝食後のまったりタイム。至福だった。

そして朝カヤック。

昼から雨予報だったが、幸運なことにこの時は富士山こそ拝めなかったが晴れた。

晴れると欲も出るもので、どうせ河口湖へ来るのなら富士山が見える時に来れば良かったかなぁなんて贅沢な考えも起きた。

林間での木漏れ日の雰囲気がとても好き。

昼雨が降る前に、せっかく河口湖に来たのでずっと行きたくて楽しみにしていた観光地へ。

僕が目指したのはSTANDARD point。

観光地と言っては失礼かもしれないが、なかなかずっと行けずの僕にとっては観光そのもの。

ファミキャンだと家族は付き合ってくれず、バックパックだと近くに来ることは無かったのでようやく行ける。

徒歩40分を越えるので、キャンプ場近くのレンタルサイクルで行こうかなとも思ったけど、レンタル2時間2000円もするので歩いた。

都内のアウトドアショップのチェーン店とは違い、店内にあったギアも素敵なものばかりで凄く楽しめた。

マックスバリューでオヤツを買って休憩を。

そしてキャンプ場へ帰る。

帰りは予報通り雨に降られたが、EVERNEWの折り畳み傘が役に立った。

重さ76g。若干小さい気もするが、無いよりはずっとマシ。

ペタっとな。

雨も上がった17時過ぎ、蚊が出てきたのでコイツの出番。

森林香って蚊にも効くんだっけ？

まぁ焚き火だとしても、煙ならとりあえず効くのかな。

ちゃんと蚊はいなくなっていた。

SOTOのマイクロトーチ。　　

ランタン以外の火器はSOTOが好きで信頼を置いている。

夕飯はミネストローネと、昨夜の残りでローストポーク丼を。

明日はもう帰りかぁと、切ないながら極上の時間を送る。

なぜソロが好きなのか？

もちろん自然が好きなのも当然ながら、どうやら自分の基地というか、自分だけの拘った空間が欲しいからのようだ。

思えば1人暮らしをしていた頃の拘った部屋、妻と同棲してからは仕方のない事なのだが、拘りも荒らされ、　

子供が産まれて引越して、最初は拘わりの部屋を手に入れたのだが、子供も増えて大きくなるにつれ侵略されて壊滅状態。

拘りが欲しかったのか。

翌朝は3時起き。

これこれ、この夜明けの感じ。野鳥もまだ寝ている。

夜明けと共に起きてくる野鳥たち。最高の時間。

音も空気感も、とても雰囲気が良い。

この時だけは雲も無くなり、少しの朝焼けが見れた。

気持ちの良い朝。深呼吸が美味しい。

朝食は昨夜のミネストローネの残りに、カルボナーラとトマトサラダを。

ぐぬぬぬぬ‥

そして撤収。

管理人に挨拶とお礼をして帰路へ。

河口湖でのカヤックキャンプ。

最近メリーゴーランドが廻るように、また新しい一周が始まるような心境である自分。

この記事を書いている今、バタバタした環境なので上手く文章をまとめられないが、

大切なのは何が好きでどんな拘りがあるのか、せっかく自分でいる限り周りの環境と重ね合いながら、楽しい道を選択して歩いて行くのが、

きっと良い人生になるのかもしないなぁなんて思えたキャンプだった。