三浦にキャンプ場がない理由

神奈川の三浦半島。
都心から近い海辺。ロケーションは抜群なのに、キャンプ場がほとんどない。

今までその理由がわからなかったけど、行ってみてようやく納得がいった。みんな、海岸で野営してた。

うろうろと良さげな場所を探して走る。先客がいたり、駐車場がなかったりと、ズバリな場所はあまりない。

たどり着いたのは某海水浴場。すっかりシーズンも終わって閑散としている。時期を外せば駐車場は無料で、トイレもある。

さっそく設営。バイクでキャンプ道具を満載にしてきた。車で来た友人とは現地集合。お気楽でいい。

浜辺は猫が多い。
遠巻きにこちらを見ていたけど、少しずつ距離を詰めてくる。

にゃー！

そんな可愛い仕草しても、エサはあげない。

夕暮れ。富士が見える。
波打つ水際に陽が反射してキラキラする。なんとも平和で、思わず泣きそうになる時間。泣かないけど。

米を炊いて、浜辺で友人が仕入れたサザエとハマグリを焼く。ダッチオーブンでは燻製。

隣のテントの自転車で来てた彼と仲良くなって飲んだ。さらにグループで来てた近場からの人達とも合流。

浜で焚き火の横で鉄琴。楽団やってるらしい。その光景はどこかメルヘンで、ピエロの被り物でもしてればSEKAI NO OWARIのPVに採用されるだろう。
ついでにこのあたりのキャンプ事情なんかを教えてもらった。

キャンプのやり方なんて決まったものはない。自由だ。あらためてそう思えた。

楽しい出会いがあったキャンプだった。
できるだけ綺麗に後片付けをしていこう。これからもこんなキャンプがしたい。