自分の選択.

西湖湖畔キャンプ場に、バッグパックとカヤックで2泊。

そろそろ来慣れた感がある河口湖駅。

曇りではあるが、富士山がお出迎えしてくれた。

チケット売り場のおばさまが、親切にあそこからなら綺麗に写るよと、撮影ポイントを教えてくれた。

湖畔キャンプ場は、西湖東口というバス停を降りて徒歩2分。

前回の浩庵に比べて超余裕。

キャンプ場前にもバス停はあるが、これは手前の西湖東口から曲がってぐるっと西湖を一周してから最後に着くバス停。

時間も運賃もかかってしまうし

しかも口頭で運転手に降りる旨を伝えないと止まらないのでご注意を。

事前に調べて来て良かった。

管理人が、ソロでの良い設営場所を教えてくれたが、キャンプ場全体の湖畔はワカサギの死骸が多かった。

設営前にワカサギ掃除をしなければならないほど。

後に管理人に何でこうなのか伺うと、産卵で水際までワカサギが来てこの状況になるようだが、例年より遥かに数が多くて謎だと言う。

この日は1日曇り/雨の予報。そもそも西湖のキャンプ場から富士山は見えないので、初めから見えないのであれば曇りでもあまり気にならない。

少し早めの昼食は、白米とチーズチキンステーキにオニオンスープを。

調理中、ガスボンベからガス漏れして引火→炎上。

出だしから冴えない。バタバタの中でのランチ。

チェックするとOD缶とCB缶の変換器からのガス漏れで、しょっぱなの料理がこれでは今後の料理は焚き火のみでやるか悩む。

ここは薪が高い。悲しい。

昼食後に雨が降り始める。軽く昼寝を。

この日は風もあり、けっこう寒かったのでカヤックはお休み。

夕方前、雨も止んだので湖畔キャンプ場から徒歩20分の自由キャンプ場とノームへ見学がてらお散歩に。

散歩の帰り、薪を拾いながら帰るが天気予報を覆し雨に降られてずぶ濡れに。

冴えない。

泣く泣く買ったOD缶。700円‥

キャンプ場で物資を買わなきゃいけなくなるほど、切なくなる事はない。

湖畔キャンプ場は、どちらかと言えばワイルドなイメージで、その中に幾つか洗い場があるが、その内１つの炊事場からお湯が出る事を知りビックリ。

洗い物が捗る喜び。

その後も降ったり止んだり、予報もアテにならず。

風もかなり強く、タープが倒壊するキャンパーもちらほら。

早めにテント内に撤退した。

夕飯はクリームシチューとフランスパン。

シチューに投入したパンは、もはや伝説の味となった。

テント内で映画を見て早めの就寝。

翌朝4時起き。ソロの時は夜明け前に起きる事にした。

夕暮れなど時間の移ろいが美しいように、夜明けもまた美しい。

早起きした方が2倍楽しめる。

朝の静寂、野鳥のさえずり。その中での焚き火はまた格別で、もしかしたら早朝の方が好きかもなんて思ったり。

昨夜の風も止み天気も良好。

朝食はフランスパンにアボカドをペーストにしてディップ。それにサラダを。

アボカドに塩の固まりを落としてしょっぱい。

冴えない。

それにチーズマカロニを作ったが、チーズが少し足りなかった。

自宅の冷蔵庫にあった、頂き物のリポビタン。

少々重くなるけど持って来た。

仕事は当然本気だが、遊びの時こそMAXでいたい。

絶好のカヤック日和。カヤックを止め、凪を楽しむ。

鏡面の水面をカヤックで漕ぐのは気持ち良く、推進力も快感そのもの。

前回の本栖湖は逆風の中だったので、本当に気持ち良かった。

湖上から見た自由キャンプ場とノーム。

湖畔キャンプ場の対岸まで行くと、ようやく富士山が少しだけ見える。

PICA西湖の桟橋。

今は傾き、ボートが乗っていて使っていない様だが

まだファミキャンを始める前、家族で初めてバンガロー泊した場所。ここで踊ったのが懐かしい。

今でも飛行機雲を見ると嬉しくなる。

湖上で昼寝したり、鳶を眺めたり。午前中はのんびりカヤックで過ごす。

ノコギリで切って日光浴させた拾い集めた薪も準備万端。

EVERNEW、NABETSUCAM。

前回のキャンプで壊したハンドルの代わりに購入。

NICKTSUCAMと同様、重さ、サイズ、使い勝手共に良好だが、汁物満タンのクッカーを持つのは指がややキツい。

無骨にワイルドをカッコ良く思うが、ハンドクリームだけは手放せない。

夕方、見知らぬ親子の何気ない風景。

何だか美しさを感じ、持っていた荷物を置いて見惚れてしまう。

子供たちに会いたくなる。

夕飯はシーフードピザにサラダ、新じゃがミートグラタンにポタージュを。

さて今夜こそは焚き火をと、始めるなりまた風が強くなる。

どれくらい強いかと言えば、周りではタープやテントが倒壊。

僕のカヤックも転がるほど。

場内ざわつくが、大丈夫ですか？と周りに声を掛け合って助け合う姿が素晴らしかった。

しかしまさかの2夜連続で幕内へ撤退。

最近ずっと風に悩むキャンプが続くが、ハリケーンランタンだけは安定している。

この朝も4時起き。

まだ風が強かったが、様子を見て焚き火開始。

まさか夜の焚き火がほとんど出来なかったので、薪が余りまくっている。

しかも拾ったじゃじゃ馬ばかり。

天気は良かったので朝カヤックしたかったが、薪のノルマ消化の為、焚き火に没頭する。

朝食はタイ頭塩焼き。

冷凍して持ってきたのだが、3日目の朝までモツか不安だったが何とか生き延びていた。

5時間かけてノルマ達成。風もやや強くブースト状態だったので何とかなった。

やはり焚き火はのんびりするもので、追われてやるもんじゃないなと、資源を無駄にしたようで冴えない気持ち。

そして撤収。

運が良いとか悪いとか、全ては少しずつの自分の選択肢の先にあるのが今な訳で、

ダラダラ生きるのも良いかもだけど、これからはもっと今に集中して次のキャンプやこれからの今を幸せなものにできたらなぁと。

今回のキャンプは天候に振り回される中で冴えない続きだったけど

失敗があるから次のキャンプは成功させようと楽しみが増えた。

僕の好きなキャンプブロガーの言葉を拝借させて頂けば

これだからキャンプはやめられない。