ソロの聖地へ.

月川荘は、埼玉県のソロキャンの聖地と呼ばれているらしい。

そんな事を知ってしまったら、一度は訪ねずにはいられない。

駅から徒歩50分程。のどかな道をのんびり歩く。

しかし本当にバックパックを始めて良かったと思う。

歩かなければこの花を見つける事もなかったし、

この木の実がここにあることにも気がつかなかったんだろう。

自分の中の世界の、少しの広がりを感じられる。

道中にあった橋から紅葉を見てみると、まだ若干浅いかなぁという感じ。

月川荘はトイレなどワイルド寄りで、入り口でお出迎えしてくれたヤギの香りも当然ワイルドだった。

管理棟では多数の猫が飼われていた。

夜、嫌な予感しかしない。

サクッと撮影。この設営の速さも、バックパックで荷物を厳選してるからこその良さ。

焚き木を拾いながら場内散策。

川沿いに設営も良かったが、川沿いキャンプは割と行くので今回は森林サイトに。

キャンプ場から出て、道なき道を歩くと自然と野営出来そうなとこを探してしまう。

ふと何かの散策路に出た様だ。歩くのは楽しい。

やはり登山に挑戦する事にしよう。初心者が始めるには春なのかなぁ。

後で調べたら、どうやら嵐山渓谷に出たようだ。

静かで、時間の流れと川の流れが共にあるような印象の場所だった。

焚き木も豊作。焚き木拾いの出来る環境であるキャンプ場がお宝探しのようで楽しい。

残念だったのが、設営出来るような所から少し裏を覗くと焼き網など古いゴミの散乱があちこちにあった所。

捨てる人が100%悪いが、キャンプ場愛があまり感じられなかった。

持って来ていたゴミ袋に集めたけど、1ヶ所で5分もかからない作業なのに。

CAMPING MOONの、もはやピコ専用と言っても良いサイズの五徳兼焼き網。

スピットより多少重量が増してしまうが、抜群の安定感。

昼はご飯を炊いてチキンステーキを。

落ち葉の上でのキャンプが、個人的に何か1番キャンプだなぁっていうロケーションに感じる。

食後には少しまったりして昼寝を。

夕飯の支度。夜が訪れるのは早く、そして一気に冷え込む。

即席でこういう場所を作ったりするのが楽しい。

今年はなかなか値下がらない秋刀魚。

キノコの炊き込みご飯と、写真には無いが豚汁を。

寒い夜の汁物は最高。

楽しみにしていた夕飯中、やはり来たかとお客さんが。今回本当にいろいろ困った。

相当人懐っこく膝の上から動かない。

そこから虎視眈眈と食べ物を物色しているので、おちおち食事も楽しめない。

食器は舐めるし、猫は好きなのだが今回は君に会いに来た訳ではないんだよ。

膝の上から退けるとテント内へ行っちゃうし‥

気がつけばNANGAの上や、退けていなくなったかと思えば寝袋の中の足元まで潜って寝ている。

あまりにしつこいし、やれやれと思いながらも流石に良い気はしない。

可哀想かとも思ったが、怖い猫のマネをして追い払った。

夜は静かで焚き火を楽しむ。平日なのにソロのキャンパーも全体で10組くらいはいたのかな？

やはりソロに人気の場所なんだなぁ。

夜中は猫が数組、代わる代わる物色しに来るもんだから気配で起きてしまう。

ゴミはまとめてしまったので安心だが、起こされるのだけでも嫌だ。

あまり良い朝を迎えられなかったが、晴れてるので良しとしよう。

思えば雨に降られないキャンプなんて、ファミも含めてどれくらい振りだろう？

朝食にはコーヒーを飲みながらホットドックを。

夕べ夜食にと思っていたサツマイモを焼いて食べる。

最近ソロで食べすぎなので次からは注意しなくては。

撤収もぱぱっと終わる。

バックパックも回数を増すごとにパッキングや背負い方が上達しているように思う。

これからもいろいろな所へ行こう。

帰りの道中は今回のキャンプを振り返る。

月川荘は料金も安く、静かでロケーションも良くソロしやすい雰囲気であるキャンプ場だった。

しかし、僕にとって聖地ではなかったようだ。