熊野海道エクスペディション Pt5
Day7: 金曜日/この日は紀伊長島を出発し、尾鷲湾を目指します。尾鷲には母の遠い親戚がいたような気がしますが訪問したことはありません笑
東向きなので朝焼けが綺麗。この日も早めに準備し7:30出艇。紀北町を縦断するのですが、風もなく凪で絶好のコンディション。このエクスペディションでは基本的に湾をどんどん横断する前提なので、かなりのスピードで漕ぐ実力が必要です。しかしこの朝はゆったりしたうねりの上でカヤックを滑らせて前進するテクニックを駆使してものすごいスピードで進むことができました。
12kmくらいをわずか2時間強で漕いでいき、途中で柴田さんが「これは和歌山行けますね!」と超乗り気になってきていました。あっという間に尾鷲湾の端っこに到達し休憩。
ふと後ろを振り返り写真を撮りますが、伊勢志摩地方は水平線の彼方でもう見えません。スタート地点はとっくに見えないですよね、と皆に言うと、柴田さんが満面の笑みで「カヤックってすごいよね!」と言ったのが印象的でした。社会の役にはたちませんが人力で水平線の彼方からやってきました。我ながら凄い!(笑
さらに漕ぎ進め、早田漁港近くの浜で休憩。このあたりで全員手の痛みに悩まされています。Aさんは手にマメが7個できているとぼやいていました。
早田を出発すると地形が変わり、海岸の石が柱状節理となってきます。パイプオルガンのような岩の横を通過。
このあたりから岬がかなり突き出ているので嫌な三角波が発生し、苦労しながら漕ぎ進めます。すでに15:30を過ぎ、全員疲労困憊(柴田さん以外)
16時近くになってようやく二木島湾という湾へ入り、港横のスロープでゴール。この日の漕行距離は39km。自分は30km以上の距離が初めてでしたが、朝8時から8時間漕ぎ続ければこうなるということですね。ちなみにこのエクスペディションでは昼食も休憩も15分単位で日中食べるのはクラッカーとナッツのみ。とはいえ柴田さんが海外遠征で本気で漕ぐ時は日の出から日没までかけ、一日50-60km漕ぐそうです。
スロープでテントを張り、簡単な夕食を食べている最中に雨が降ってきたため、全員早めに就寝。最終日の日曜はスタート地点の伊勢へ戻ることと片付けにあてるため、漕ぐのは明日土曜日が最後。しかし充分射程圏内となった和歌山県到達。疲れ果てていましたが、いい歳したおっさん達で「和歌山県行けるかな?」「行けますよ!最後まで頑張りましょうよ!」と声を掛け合い、ゴールへのモチベーションは爆上がりになっていたのでした。
To be continued...
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QP
人力で水平線の彼方から… 何というロマン❤️❤️❤️ 人類の原点を見た気になっちゃいますね! 和歌山、行けちゃいますね〜😆👍