熊野海道エクスペディション Pt3
Day5:水曜/この日はいよいよ五ヶ所湾を横断します。停滞で丸一日ゴロゴロしていたので早くに目が覚めました。名もなき浜での日の出。
皆さん気合は十分なのですが、時折嫌な風が吹きます。五ヶ所湾を越えられるかどうか微妙、ということで、田曽浦のすぐ手前までとりあえず行くことになりました。
田曽崎灯台のすぐ下にある名もなき浜へ一旦上陸。やはりかなりの風があるので、柴田さんは五ヶ所湾の海面を偵察したかったらしく、皆でトレッキングコースを歩いて崖の上まで行くことになりました。
こちらもまた結構な急斜面です。断崖絶壁に何故か神社がありました。30分くらい歩くと五ヶ所湾を見渡せる反対側の山へと出ました。じっくり海面を観察していた柴田さんは、「時折強風だけど湾の中に入り込んでから短いコースを横断すれば渡れる!」と宣言、登ってきた道を戻り、海岸でしばらく風スタンバイしてから出発。
わかってはいましたが、ここからが強烈な向かい風で大変でした。田曽崎を回った瞬間に湾の奥(山側)から海へ向けて強風が吹いているのでまったく進みません!手を止めるとどんどん後退するレベル。宿田曽港の先まで湾に入り込んでからすぐに横断開始。すると横風で艇が風見鶏状態となり進路を保つのに苦労しました。大変なので写真無し。
五ヶ所湾を横断してしまうと陸風の影響を受けなくなるので、随分と楽に漕げるようになりました。皆かなり疲れていたので名もなき浜に上陸し、短時間休憩。この浜は地名すらないので場所を説明しようがありません。ので、今回は上陸した時に現在地のスクリーンショットを撮るようにしていました。
ここから先はこんな無人の浜が無数にあるのです。道路からはるか離れていてほぼ獣道しかないので人はまったく見当たりません。伊勢志摩来たらカヤックやらないと損!
再度出発するとキャンプ予定地である見江島を目指します。5kmくらい離れているので遠いですけど。しかし平和に進めたのもごく短時間で、次の贄湾という湾の奥から強烈な風が吹いてきました。さっき以上に強風でおそらく風速12mくらい。漕いでもまったく進まないレベルなので急遽手前の阿曽浦という地域の浜へ上陸しゴール。夕方の気温変動で風に勢いがついてしまったのだと思いますが、こちらも上陸するまで本当に大変でした。(写真無し)
上陸してテントを張るとすぐ日没になってしまいました。日照時間が短いとソーラー充電ができないので困りますね。この時点でKさんは手首の痛みが限界で、これ以上自力航行できないということで、翌日近くの港でリタイアすることになりました・・・
今更ですが、毎年開催されている熊野海道エクスペディションで和歌山まで到達できるのは4年に一回くらいだそうです!(爆
大体の場合は三重和歌山県境より数キロ手前もしくは尾鷲市あたりで終了するそうで。もうこの時点で体力的にはヘロヘロ、全身筋肉痛、目的地がどこなのかすらどうでもよくなっています。ただ行ったことのない景色が見たいという根性だけで漕いでいます。最初の数日はGPSの電源を入れてなかったのですが、徐々に漕ぐ距離が長くなっているのでGPSで計測したところ漕行距離22kmでした。
To be continued…
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QP
ストーカーのようにGoogle Mapで追跡してますが…🤣 ホントに陸路では辿り着けない海岸沿いなんですね😳 こんな場所に行けちゃうなんてスゴイです✨✨ 去年?くらいにカヤック体験しましたがあっという間に腕がつらくなりました…😵 アレを思い出しても如何に過酷で、故に楽しいのかが伝わってワクワクが止まりません😆✨✨
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hfj
新宮市にゴールした後で電車、車でカヤックを回収するため伊勢市〜新宮市往復しましたが良い景色は全く見れないですね。湾がどれも奥まっているので沖合に出ないと港しか見れないです。カヤック乗るしかないです!逆にほとんどの海岸がプライベートビーチ状態でほんとに最高でした。カヤック(特に長距離)を漕ぐのには腕を使ってはいけないのですよ😎パドルが水に入ったら腕は動かさずに腰と上半身をひねるです!おかげでいまだに腰が痛いのですが(笑