ナマステ🇮🇳キャンプ［移動篇］

ペグを打っている。
トントントン、カンカンカン。

ふう。ここの土、表面は固いけど少し入れればなんとかするすると入っていくな。
カンカンカン、トントントン。

寒くなると思っていたけど、意外にも今日は暖かいね。
半袖に着替えよう。大丈夫。半袖ならたくさん持って来ているよ。

トントントン、カンカンカン。

それにしても今日はペグを打つだけで疲れるな。
ほんの少し、1日が長いみたい。

ほんの少し、瞼が重い。

そりゃそうさ。だって、

さっき、成田に着いたばかりなんだから。

🇮🇳 नमस्ते डेरा डालना २०१६ 🇮🇳

現地時間13:50、ひとりの日本人は、ムンバイーに向かう14:35発のTapovan EXP.に乗るためアウランガーバード駅にいた。

30分遅れて（とはいえ、このくらいならインドでは遅れたとは言わない）到着したTapovan EXP.
貼り出してある座席表で名前を確認して、ようやく一息。
ゆっくり走り出す。ガッタンゴットン。ガタンゴトン。

インドの鉄道は賑やかだ。

水売りのお兄さん、レーズン売りのおじさん。パン売りのおじさんに、マジックスネークの実演販売おじさんまでやって来る。

「チャーイ、コーヒー。チャーイ、コーヒー」
この声が聞こえてきたら、心が躍る。

インドで一番美味しい食べ物（飲み物）は、このチャーイだと思う。
喧騒、緊張。優しく身体に染み渡るマサーラー。
冬キャンプには是非チャーイを取り入れよう。

そうして列車は走り続き

7時間半かけて現地時間22:30、ようやくムンバイー、チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅に到着。
ホテルでひと休みし、翌17時にチャトラパティ・シヴァージー国際空港へ。

出国審査に1時間ほどかかりつつも、NH830便は定刻通り現地時間19:30に搭乗手続きが開始。さすがANA。

流行っているという『君の名は。』がラインナップ。まだ観てなかったからラッキー！ さすがANA。

しかしインド。裏切らない。
“出発の準備は整いましたが、離陸の許可を待っております。しばらくお待ちください”

離陸した頃には『君の名は。』を半分見終えていた。

10時間後の日本時間8:30、約45分遅れて成田に到着。

急いでスカイライナーへ飛び乗り、常磐線、高崎線、秩父鉄道を乗り継いで3時間半。

日本時間12:40、ようやく待ち合わせ場所の長瀞駅に到着。
迎えの車に乗り込み、キャンプ場へ向った。

こうして今、ペグを打っている。
トントントン、カンカンカン。

よし、あとちょっと。

カンカンカン、トントントン。