第2野 Сайханамарсануу?

6時過ぎに目を覚ます。
毛布の中で、もそもそもそ。
よーし、ゲルの外に出てみよう。

昨日は夜だったから分からなかったけど……

広ーーーい！
わーい！ 本当にモンゴルに来てるんだ！

すっかりテンションが上がる2人。

おや、あれは馬？

と思ったら、1頭が近づいて来た。
馬から人間に近づいてくるなんて珍しい。

マジイケメンだった。

ゲルでは大抵、犬を飼っている。
客人にはとても優しく、吠えられることも噛まれる心配もない。

でも実はこの子、昨日の夜に違う遊牧民の羊を食べてしまって撃たれたらしい。

道理でおとなしいはずだ。

この子もまた凛々しくて可愛い。

朝食はピロシキに羊のソーセージ、目玉焼きとツァイ。

ごちそうさまでした。

さあ、それじゃあ早速、乗馬の練習に出かけよう。

パカパカパカ。

パカパカパカ。

パッカパッカパッカ。

1時間ほど移動して、ちょっと休憩。

ふう、久しぶりに乗るとお尻が痛い。

パッカパッカ。

パッカパッカ。

パカラッパカラッパカラッ。

パカラッパカラッパカラッパカラッ。

!!!!

!!!!!!!!!!!!!!!!!!

初日から、しかも練習の時間で盛大に落馬してしまった。

突然視界に入ったゴミに驚いたみたい。

ふう、痛てて。

でも、受身がしっかり取れてよかった。

そこから2時間ほど練習して、ゲルに移動。

お昼ご飯はボーズとモンゴルのビール。

小籠包みたいな餃子はビールとの相性抜群で、なにより、モンゴルのビールは凄く美味しい。

と外で食べてたら犬がボーズ欲しさに近づいて来た。
今にも食べてしまいそうだったのでゲルの中に移動すれば、玄関からボーズを覗き込んだその姿に、しっかり躾がされてるのだと感心。

15時に荷物をまとめ、いよいよ出発。

遊牧民の皆さん、ありがとう。

いってきます！

パカパカ、パカパカ。

パッカパッカ。パカラッパカラッ。

4時間ほど移動して、今日のキャンプ地に到着。

今回のパーティーは、僕ら2人と、日本語を話せるガイドさん（モンゴル人）、乗馬インストラクターさん（モンゴル人）、後追いで荷物や食料を運んでくれるドライバーさん（モンゴル人）と、コックさん（モンゴル人）。の合計6人＋馬4頭＋車1台。

みんなでテントを張ります。

張り終えた頃に夕飯が並べられた。

大盛りのツォイワン。こりゃ美味い。

ビールも進む。

しっかしお尻がめちゃ痛い。

ガイド「痛いの普通です。頑張ってください。明日からもっと痛くなります。1週間したら慣れて痛くなくなります」

「「マジすか」」

過酷な旅になりそうだ。

註) タイトルの表記、正確には Сайхан амарсан уу? です。