第3野 Чуо! Чуо! Чуо!

3日目。
よほど疲れていたのか9時ごろの起床。

嗚呼っお尻が痛いっ！
本当に慣れるんだろうか……

そんな不安に駆られる朝。

プシュッッ

ま、とりあえず呑もう！

今日もいい天気だ！

みんなで朝食の準備。

今日の朝食は、パンにソーセージ、目玉焼きとちょっとしたサラダ。

おっと、ツァイもお忘れなく。

ゆっくりとご飯を食べ終えたら、夜のうちに遠くに行ってしまった馬を呼び戻してくる。

気づけば11時。さあ、出発だ。

「チョッ」「チョッ」

パッカパッカパッカ。

1時間ほど走った所で現れた川沿いで少しの休憩。

馬も人も喉を潤す。

馬から降りようとすると、痛てててて。

すっかり膝神だ。

あれ？

そういえば、お尻はそんなに痛くない。

慣れてきたのかな？

そこからしばらく移動すると、小さな町があった。

さっそく店に入ってみる。

ビールにウオッカ、ジュースにお菓子。

日用品も結構充実してる。

色々と買出しをしたら、再び出発。

「チョッ」「チョッ」

パッカパッカパッカ。

丘を登った所で、お昼ご飯にしよう。

「さっきの店でウェットティッシュ（ニベアボディ）買ったから、手拭く？」

「お、さんきゅー」

「て、これベイビーじゃね？」

気を取り直して、乾杯しよう。

今日のお昼ご飯は、豪華にチキン。

ビールが進んでいい気分。

最高だぜ！

だが、この時は知らなかった。

まさか、あんなことになるなんて。

18時。

ひとつの分岐点に立つ。

ガイド「ここでキャンプしますか？ それとももうちょっと進んで川でキャンプしますか？ あと1時間くらいです」

実はこの時点で膝が凄く痛くって、今日はここでもう良いと思ってた。

でも川か。

なんとか、頑張れるか……

結論から言えば、無理だった。

膝が割れるように痛い。

パカパカ歩いてる時は、なんとか大丈夫。

だけれど。

パッカパッカ跳ねると、今まで味わったことのない痛みが膝を襲う。

痛い、痛い！ 痛い‼︎

走るなんて、とても無理。

このあたりから、実はあまり記憶がない。

気がつけば、今日の目的地に到着してた。

嗚呼ダメだ、歩くこともできない。

少し横になろう……

てあれ？ 川じゃなかったん？

ガイド「ここはモンゴル語でカワという場所ね」

「「まじかーなんだそれ笑」」

みんなで笑って、疲れは少し飛んだ。

さて、晩御飯は何だろう。

そうそう、実は料理に使ってる燃料も乾燥した馬の糞を使ってます。

こんな感じ。

温かいゴリルタイ・シュルは、文字通り身を心も温めてくれた。

夏のモンゴルは夜がずっと明るい。

これで22時過ぎなんて、なんか不思議な感じ。

星が見え始めたのは翌2時になってから。

それでも満月だから、懐中電灯がいらないくらい辺りは明るかった。

はぁ、それにしても痛いなぁ。

もしも明日も膝が痛かったら、どうしよう。

でも今日はお尻は大丈夫になったから、膝も慣れるのかなぁ。

そんなことを星に愚痴りながら、再び寝袋に入っていった。