もはや、これは変形モノ
腕時計から変形してロボになるおもちゃが欲しかった。ロボになったところで何の意味もないけれど、憧れた。
都庁が巨大ロボに変形するって噂を聞いた時、噂だと聞き流せるくらいの年齢だったけど、本当だったらかっこよすぎると思った。
Optimus CRUX No.42、このバーナーは変形する。折りたたみなんてもんじゃない。カシャーン、カシャーンって変形する。
一番最初に自分で買ったキャンプ道具だと思う。
当時、製品デザインを学ぶために大学に通っていて、まだキャンプにあまり興味がなかった。ただ、登山好きの母親が持ってたsnow peakのバーナーを借りる機会があり、モノとしての完成度に強く惹かれた。
折りたたみ式で本当に小さいのに湯が沸かせる。「これがあればどこでだってご飯が食べられる」そう思えた。
そしてこのバーナーを見つけた。金と銀が超合金を彷彿とさせる外観とメカメカしい変形機構。変形後にはボンベの底の窪みに収納できる機能性。
これは買うしかない。いくらで買ったかもう忘れてしまったけど、学生には高かったと思う。
手に入れた時は嬉しくて、名水を汲みに遠出して、その場でコーヒーを淹れた。
着火装置が付いてないから、普段は小さいファイヤースターターを一緒に入れてる。ファイヤースターターは送料込で150円という激安の中国製。
Optimusだけど、これは「MANIFUCTURED IN JAPAN」。調べてみると、Zippoのバーナーを作ってる興栄工業がコンペを勝ち抜いて製造を請け負ってたらしい。日本の道具は世界に誇れる。
思えば、アウトドアで過ごす時には必ず持って行ってる。アルコールストーブとかガソリンストーブに興味が沸いてきているけど、このバーナーがあるからなかなか他の出番がない。五徳がちょっと貧弱だけど、これからも愛用していくだろう。
変形モノには弱い。
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トム
これ開発した人知ってます。折りたたみ部から何故ガスが漏れないか説明してくれました。ガス検の検査員も漏れるんちゃうか?としきりに検査してたが、全く漏れなかったそうです。