indoor de dayout

#レザークラフト

一枚の封筒の落書きから始まる自作。

日用品やキャンプなど使えるアウトドアな革用品はCB缶やOD缶カバーだったりとオーソドックスな物は一通り作っている。
レザーカービング・クラフトも最近はアウトドアで使う革用品のネタが無くなりつつあった。

今回作るのは
ポケットティッシュケース。 (通称PTC)

家の外で使用するという意味ではアウトドア用なので作ってみた。

晩酌しながら保険の封筒の裏に書いたアイディアを一つの形にしてみた。

①鹿児島のお土産屋さんで沢山見たパタゴニアをオマージュした 桜島のロゴ。
②ティッシュを噴煙としてモチーフに仕立てた ポケットティッシュケース。
③フリー素材の桜島イラスト。

この３つを組み合わせて形にしていく。
要するにパクるのだ。

CADで頭の中のイメージをより形に。
革製品は様々なパーツを組み合わせ、縫い合わせて様々な形を成す。

しかし自分の場合はパーツを組み合わせることはせず革を1枚だけしか使わない。縫い合わせる部分は極力少なくするのが拘り。なだらかな曲線をイメージする。

こういう縛りがあったほうがデザインを考えるのも一癖あって楽しい。

今回はDayOutのロゴもトレースして作製。

噴火口は山頂では無いようなので忠実に再現する為、ティッシュが出る位置を少し下降へずらした。

A&Fで貰った読み終わった雑誌で型紙を起こしてみた。

不可抗力ではあるが楽しそうにカヌーをごく著名なお二方の間に亀裂が出来てティッシュが出る形になってしまった。申し訳ない。

余っていた安物の革で試作品を作ってみる。

改良する点がいくつか見つかったので本番の革では修正する。

今回は文字の小ささゆえ、レザーカービングは難しいので、会社にあるレーザー加工機を拝借することに。(許可済)

CADで作ったデータがあるので、データを変換してプラスチックの型も作製。

実際の革の端切れにレーザー加工のテスト。
スピードが速すぎてもダメ、パワーが強すぎてもダメ。調整が難しかった。

なんとかベストなスピードとパワーの出力バランスが把握出来た。

本番もいい感じの焼け具合になった。

ニートフィットオイルを革に塗り馴染ませる。

多少のムラがあっても馴染むので放置。

革を切り抜き。

ヘリ落としでコバを処理。

コバ(革の切断面)をトコノールで磨く。

ポケットティッシュの切り込みを入れる。
ミスしてしまったので、端をポンチで拡張。

ヒシメを打ち込む。

クロスステッチで縫い合わせ。
縫い目も最小限にして
隠れてしまう革も綺麗な弧を描くように。

ギボシを打ち込み完成。

バネホックなどの他の部品もあるが、ギボシという部品を使った。
革らしい部品なので好んで使うことが多い。

背面からのデザインもシンプルに。

経年変化が楽しみだ。

レーザー加工の試し用でテストした革の端切れはドックタグ風にして再利用。

品名『KAZANBAi!! -火山灰-』