雨音を聞きながら

皆さんは雨の音って好きですか？

私は屋根をたたく雨音が好きで、実家に住んでいた子供の頃、出かける予定の無い時に雨が降ってくるとワクワクしておりました。

今は集合住宅のため、雨音は殆ど聴こえません。

なんだか雨音が聞きたくなって、雨予報の土曜日にかわせみ河原に行って来ました。

しかし、皆さんも雨が降るなか河川敷でキャンプをするなど如何なものかとお思いかと存じます。
私も状況次第ではキャンプ地を変えるか、デイキャンプにしようかと思っていました。

そこで、観光協会の方に増水について伺ったところ、

ダムが放水する時は増水するが、その際は必ずサイレンが鳴ること
また、予測雨量から放水の可能性は低いこと
総じて、「今日は大丈夫だ」

との事でしたので、小雨の降るなか設営開始。

浸水対策として、周囲より少し高くなっている所に寝室が来るように配置。厚みのあるブルーシートを敷き、パンダちゃんを立ち上げます。

インナー吊り下げ式のテントは、雨天時もインナーを濡らさずに設営撤営が出来るのが便利ですよね。

リビングスペースが欲しいので、パンダタープのやり方でタープを合体させます。

タープは新潟県三条市のメーカーBUNDOKのミニヘキサゴンタープ。ホームセンターでかなり安く購入できました。

ペグと張り綱に難がありますが、元より付属のペグを使う気がありませんでしたし、風が強くなりそうな日はオープンタープを使いません。

タープ本体の生地やハトメには問題が無く、雨に対してはキッチリ仕事をしてくれました。お値段以上の製品だと思います。

雨で焚火ができませんが、キャンプではお肉が食べたい。そう思ってホームセンターで購入したスキレットをシーズニングして、一杯目はビールを。

タープが雨を弾く音を聴きながら、宴の準備です。

ちょっとやりすぎな感がありますが、この週末は職場からの呼び出しの心配がなく、いつぞやの鬱憤を晴らすかのように見事に酒ばかりです。

お隣の方に酒瓶の写真を撮らせてくださいと声をかけられ、素人作のカクテルをお裾分け。

何でもお隣の方はケシュアの関係者だそうで、ファミリーテント ARPENAZ FAMILY 4.1の中を見せていただきました。
高さがあり、使いやすそうなリビングスペース。それでいて耐風性が高く、価格の安さが魅力ですよね。

乾き物をつまみながら、二杯目はマッカランの12年をストレートでいただきます。バニラ様な甘い香りと心地よい余韻があり、ウイスキー初心者の方に是非お勧めしたいスコッチです。

雨が強くなってきました。

タープ内への吹きこみを防ぐため、普段はパンダちゃんのスカートとして使っているブルーシートを風上側に取り付けます。
また、タープ下が少し浸水してきたので、側溝を掘って水が低い方へとスムーズに流れるようにしました。

テントにもスカートを付け、雨どいの様な役割をさせ浸水を予防します。

その甲斐あって、最後までタープ下はほとんど濡れないまま快適に過ごせました。

また、撤営時に驚きましたが、テント下のブルーシートも一番下に敷いたものが少し濡れただけでした。

お肉が焼けたので三杯目はハイランドパークの12年をハイボールにします。ストレートでは少しヨード香がありますが、ロックやハイボールにする事で違った味が楽しめるスコッチです。

四杯目はジントニック。食材を調達しに行ったスーパーにライムが無かったため、レモンで代用。トニックウォーターは甘さのないものを使うとよりキリッとします。

五杯目はマティーニ。はい、オリーブが有りませんねスーパーには以下略。
アルコール度数40超えのカクテルですが、キリリと冴える飲み口です。

豚肉の味噌漬けを焼きながら、六杯目はダイキリ。
マティーニの後だからか、甘さを感じて飲みやすいです。

七杯目ブルーラグーン。
八杯目マルガリータ。持ち込んだ材料の関係で作りやすい定番カクテルが続きます。

なお、完全に素人の私はレシピを見ながら作るため、かなり時間がかかります。

そして、

雨は止み、夕日が差す。

では、焚火を始めましょうか。

スキレットを購入したからにはアヒージョもやりたい。

さりげなくハイボールをお代わりして、十杯目はブルームーンを作ります。

焚火より煙の匂いが強いラフロイグを飲んだら、最後はお気に入りのカミカゼを。私はウォッカが多めのレシピが好きです。

雨音、夕焼け、焚火、お酒をたっぷりと満喫し、すっかり夜更かししてしまいました。

そろそろ寝ようとしたところ、バニングと呼ばれる派手な羽のような装飾とネオンのような電飾の付いた車が来るや来るやその数20台。

24時間出入り自由のキャンプ場ですから、来るものは拒めませんからね。

時刻は間も無く午前一時。エンジンを切る様子も無く酒盛り開始。
ほとんどが他県のナンバーで、はるばる県外からご苦労様です。

私は、こんな事もあろうかと持参していた耳栓とアルコールのお陰で、すっかり熟睡しました。

翌日は快晴。

テント、タープを完全に乾かせて撤営。

雨を楽しむキャンプができました。