まっくら森の、

GW前半のファミキャンが無事終わり、私の連休後半は緊急手術からスタートしました。

手術と言っても、私は病院勤務なので呼び出しを受けて職場に参るわけです。

そして、それが終わっても、また来るかもしれない緊急手術に対応するため、常に携帯抱えて遠出も酒も禁止の待機が続きます。

GW後半の私の担当は間一日空けて48時間の待機でした。酒呑みの自分にとって予想通りの辛さ。

それも仕事と分かってはおりますが、手当のつかない長時間拘束はやはりキツイものです。
これ以上は気が滅入りそうだ。とにかく家を出よう。

だが、職場の近くでゆっくり出来そうな場所なんて都合の良い所…。

うん。あったね。職場までわずか5分の場所に知人の山が。

ゆるく丸めた新聞紙に、拾った枝を乗せて火を起こし、中央に集めた炎で太い薪に火を付ける。

火が育ったらノンアルビールで宴開始。

私有地の山中なので、当然他にキャンパーは無く、周辺に民家もありません。

なので、今回はAnkerのSoundCore2で焚火と音楽を楽しみました。

BGMはゆるキャン△のサントラとジャズ。
焚火とよく合います。

これで酒が有れば最高だな(T ^ T)

やがで火が燃え尽きると、辺りは濃い闇に包まれる。

ランタンの灯りも、まるで森に吸い込まれてしまうようだ。

コルトレーンの名盤も終わり、ふと闇の中で耳をすます。

風はなくとも葉は音を立て、そこにいる多くの生物の存在を感じさせる。

先程から続く、枝の折れる音は獣だろうか？

本能で、原始的な恐怖を感じる。

昨年はこの集落でも7頭の猪を捕獲したと、おばちゃんが言っていた。

私も以前ここで野営中に、豚のような鳴き声と大型の獣の足音を聞き、武器を握り締めながら立ち去ってくれるのを祈った事がある。

改めて、今日はこの森に自分というちっぽけな居候がいるのだと感じた。

結局、この夜は呼び出される事はありませんでした。

病院が暇だということは、この夜は近隣の方たちが健康に過ごせたという事だろう。

今回、皆様の華やかなキャンプとは異なる影の部分の描写があり、投稿を躊躇しておりました。

ですが、野営の一幕としてご笑覧いただければ幸いです。

駄文にお付き合い戴き、ありがとうございました。