ちょっとしたメンテナンス講座 前回の続き
前回に続いてランタンの分解方法です。
前回は写真の枚数が多すぎて長くなってしまったので2回に分けました。
まだ見てない方は前回の投稿もご覧いただければ幸いです。
前回はチェックバルブを外したところまでやりましたので、次にフィラーキャップを外します。
外したらパッキンの状態を確認しましょう。
ちなみにこれはもう使い物になりませんね。
あとで交換します。
バルブも外してあるので、せっかくですからタンク内も確認します。
茶色く見えるのは錆ではなく、錆止め塗装です。
335や635などの比較的後半に生産されたものはこのように防錆塗装されている場合があります。
次にバルブからF/Aチューブを取り外します。
ここはペンチやプライヤを使用して回します。
そうするとチューブが外れて、中にはニードルとスプリングが入ってます。
ここに関しては以前のメンテナンス講座で詳しく解説していますので、そちらを参考にして下さい。
これで一通りのパーツを外しました。
無くさないように一箇所にまとめておきます。
ちなみに、ここまでバラして交換が必要そうなのはこの2つです。
フィラーキャップのパッキンと、F/Aチューブのスプリングです。
交換用のパーツを用意しておきます。
次に洗浄が必要なパーツを外でパーツクリーナーを使い洗浄します。
F/Aチューブは燃料の通り道と空気の通り道の両方を洗浄します。
チェックバルブも綺麗にします。
写真では2箇所ですが、バルブボディは3方向から洗浄してあげます。
バルブステム側・ジェネレーター取り付け口・F/Aチューブ取り付け口です。
洗浄が終わったらフィラーキャップのパッキンを交換します。
交換のやり方はネットで検索すれば簡単に見つかると思いますが、古いパッキンを気合いで取り除いて新しいのに交換するだけです。
マイナスドライバーなど先の尖ったものでひたすらホジります。
古いパッキンは劣化して硬化しているため簡単には取れません。
ボロボロと剥がれるので、少しずつ根気よく除去していきます。
今回は運良く綺麗に取れましたが、こんなこと滅多にありません。
大抵は粉々になります。
どうしてもダメな場合は、バーナーなどで軽く炙って温めてあげると取れやすくなったりします。
古いパッキンを完全に取り除いたら新しいものと交換します。
これはただはめ込むだけなので特にコツなどはありません。
これでパッキンの交換は終わりです。
ここまで終わったらあとはバラした手順と逆の手順で組み上げていきます。
1つだけ異なるのがタンクへのバルブの取り付けです。
バルブはタンクとの密閉を保つためにシール剤や液体ガスケットなどが使われています。
ホルツの液体ガスケットを使う方が多いと思いますが、私は次回以降のメンテナンス性を考慮してシールテープを使用してます。
これで特に問題が起きたこともないので、こちらでもいいかと思います。
ポンプカップが干からびてたのでリュブリカントを塗ります。
あまりにも乾いてる場合は内側にもしっかりと塗り込みましょう。
革をひっくり返してたっぷりと塗ります。
ここまでやったらポンプassyを組み付けて、最後に数滴垂らしてあげます。
これはタンク側との摩擦を減らして滑りやすくするのと、革とタンクの密閉を保つためです。
完成です。
この後点火試験を行って不具合が起きないことを確認すれば完璧です。
今回のメンテナンス講座はいかがでしたでしょうか?
分解方法などはネットでも見つけられると思いますが、それよりは分かりやすくなるように写真を多く載せたつもりです。
もし良かったら参考にしてみてください😊
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ポチョム
毎度、ぜひ書籍化していただきたい!と思いながら読み進めております😊✨
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お花屋さん
いつか分解してメンテしたいです🤗 新品の今はまだ必要ないでしょうが、バラしてみるのは今後の為にありかも…と考えております。 道具や機械をバラす…男のロマンですよね🤣🤣
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yuuma
毎度素晴らしいメンテナンス講座ですね。 これを見て、皆さんがメンテナンスしてくれるでしょう。