ちいさな灯り

暗闇を照らすランタン。
これまではガス缶とLEDのものを使ってきた。持ち運びに便利で燃料の補給に困らないから。

でも夜を照らすには、燃料系のランタンの雰囲気がたまらない。
すこし揺らめく橙色の炎、「シュー」と静かに鳴る音。
今まさにそこで燃えているんだという実感と、静かすぎる夜への安心感を与えてくれる。

そして、アメリカから届いた。
ColemanのPEAK1というランタンとバーナー。
バックパックでも持っていけるようにと小さく作られたシリーズ。

1980年製だから、今の軽量でコンパクトなLEDやガス缶のランタンとは比べようもないけれど、ガソリンを燃料とするランタンとしてかなり小さい。

燃料はホワイトガソリンかレギュラーガソリン。バイクだと燃料を持って行くのが大変だけど、バイクのタンクから抜いたガソリンを使えるのが素晴らしい。

光量も十分すぎるほどだから、控えめに調節して使うことが多い。

タンクは決して大きくないので、満タンにして4, 5時間もてば良いかなというところ。
とは言えキャンプ場で暗くなり始めてから灯しても、就寝時刻くらいまでは大丈夫。あとはキャンドルランタンや焚火で過ごすほうがいい。

バイクでも持ち運べるようにケースを作ることにした。いつも通りてきとうに設計。大抵は作ってる途中にデザインも構造も変わるので、あまり細かく詰めずに取り掛かる。

材料には安くて丈夫なMDF材を選んだ。ざくざくとノコを引いて、パーツを切り出す。

木工用ボンドで接着。底はタンクの形に沿うようにナイフで削る。

帆布をカットして、革ベルトの部品を作る。

帆布もボンドで貼り付ける。自分用だし、とりあえず作ってみるだけなのでと言い訳しながら。
革ベルトとハンドルを付けて完成。手抜きだったからあまり時間は掛からなかった。

とても気に入って使ってる。
自分のために作られたような道具に出会えたことがうれしい。

錆があるのでそのうちメンテナンスしよう。