雲の上の風呂

『日本最高所の野天風呂』
そう聞いて、向かわない訳にはいかない。

八ヶ岳連峰の硫黄岳山中、標高2150mにある露天風呂「雲上の湯」。

そこから10分ほどの本沢温泉には広い野営場があり、天狗岳や硫黄岳への登頂を目指す多くの人が利用している。

普通に登山することになるので、それなりの登山装備は必須。
稲子温泉の登山道から3時間半ほどかけて本沢温泉まで登ってきた。

さっそくテントを設営。すぐそばには、飲用には煮沸が必要だけど水場がある。

受け付けは少し登ったところにある本沢温泉で。
ついでに野天風呂のチケットも購入。なかなか味わい深い絵が描かれている。この本沢温泉の建物がなかなか雰囲気がある。いつか泊まってみたい。

少し休憩してから、野天風呂へ。
いわゆる登山道を10分ほど登ることになるので、ちょっとそこまで気分でサンダル履きというのはおすすめできない。

絶景の野天風呂。
混浴。更衣室なし。ついたてなし。
つまり何もない。

そこにはぽつんと湯船があるだけで、周りからは丸見え。
とにかく開放感がすごい。

まさに秘湯。

女性で風呂に入る方は水着着用の様子。水着のひとがいるのに素っ裸でご一緒するのは何だか恥ずかしい。上がるのを待って入浴した。

このために来たといって過言じゃない。ここまで登ってきて良かった。
ゆっくりと浸かってから、野営場へ戻った。

米を炊く。
ほかほかの銀シャリにインスタントカレーをかけて出来上がり。
山で食べると何でもうまい。

テント場はけっこう暇なんで、もっとしっかりした料理もしてみたい。

この日は早々に就寝して、翌朝は5時に山頂へ向け出発。

朝日と雲海。
世界は美しいと思う。

無事に天狗岳登頂。
帰りに本沢温泉でお昼ご飯。きのこうどんを食べた。

下山後、稲子温泉で汗を流して帰路へ。
温泉が充実した登山だった。