晩夏のカヤックキャンプ.

バックパックとカヤックで湖畔キャンプ場へ2泊。

前日の仕事絡みの深酒で3時頃就寝、5時起き予定だったが当然起きられるハズもなく、想定通りの寝坊。

10時には起きたが、想定外だったのは高速バスの予約取れずとバスの乗り継ぎが上手く行かず、やっとこ15時イン。

昼食を急いで作るが、調味料を全て忘れたことに気づき、さっそく湖が涙で滲む。

泣く泣く管理棟で買った醤油200円‥‥これが200円！

今回は醤油だけで乗り切る事を決意する。

たまたま今回の献立は、醤油だけあれば何とかなりそう。

16時に食べ出した昼ご飯は、鰹の刺身にホタルイカと味噌汁。

戻り鰹が美味すぎる。

16時だから、パンでも食べて早めの夕飯にするのが最善だっただろうが、

せっかく買っておいた鰹をキャンプで食べずにはいられなかった。

食後はサイトを整えつつ、すぐにマジックアワーを迎える。

西湖にしては風も穏やかで、ソロキャンパーばかりだったので美しいほどの静寂に包まれた素敵な時間だった。

昼食を食べたばかりなので、さすがにちょっと遅めの夕飯は20時過ぎ。

肉じゃがに、とり飯と味噌汁。

肉じゃがの調味料を調合したボトルだけ、別に持って来ていたので助かった。

肉じゃがが美味いのは当然として、このとり飯が歴代上位に食い込むほど美味かった。

今朝はいつものキャンプより遅く起きたので、長い夜を過ごす。

インした時、急いでいたし湖畔沿いはデイキャンの方々でいっぱいだったので、あまりサイトの選択肢は無かったのだが、

かなり水捌けの悪いウェッティな場所に張ってしまった為に何だか気持ちが悪い。

最近、かなりキャンプで眠れない。

この日も二日酔いだ何だ、体調の不都合はあったけど結局一睡も出来ずに朝を迎える。

それでも綺麗な朝焼けを見れたのは救いだった。

朝食はしじみの味噌汁を作って、のり弁定食。

飯盒のサイズを見誤ってしまい、海苔が少なくオカズも一品足りなかったかなぁと不本意。

食後、やっと出廷。

が、何せ一睡もしていないものだから、15分も漕がずに湖上で仮眠。

程よい日差しと心地よい風が最高に気持ち良かった。

1時間ちょっと、思ったより寝過ぎてしまい西湖を一周した後は、とりあえず名もない浜に上陸してオヤツを。

チーズカレー麺。もちろん美味い。

午後は、まるで絵画のような青空。思いの外日差しが強く、少し日焼けし過ぎてしまった。

しかし本当に見事な景色で、まるで空に海があるように清々しい時を過ごした。

今回はあまり流木を拾えなかったし、湖畔キャンプ場の薪は若干高いので、近くの無人薪販売所へ。

ここで薪を買うのは初めてだったのだが、サービスで小袋におが屑が付いていたり、

薪を結束している紐が麻紐だったりと何だか素敵。

一応全部使うけど、バックパックでこんなに刃物はいらないよなぁと。

でも置いて行けないんだよなと自己満足。

夕方までカヤックの上に寝そべり昼寝。

この日も綺麗なマジックアワーを迎える事が出来た。

夕飯は納豆と昨夜の肉じゃがに、今朝のしじみ汁を温めただけの簡単ご飯。

二日目の煮物が美味すぎたのは、もちろん言うまでもない。

昨晩に続き風も穏やかで、のんびり焚き火。

そしてこの夜も1時間おきに起きてしまい、上手く眠れない問題。

エアマットが悪いのか、精神的な問題なのか、ただ体力が有り余っているだけなのか‥

どこでも熟睡出来る、タフな精神が欲しい。

日の出は拝むことが出来たが、昨朝のような朝焼けは見れず。

朝食はインスタのPRで頂いた、ホテルグランドフェニックスの牛タンシチューを少々カスタムして。

それにポタージュとフランスパン‥のつもりが、フランスパンを自宅に忘れる痛恨の極み。

この牛タンシチュー、常温保存が出来るし温めるだけでこんなに美味いのかと言う優れ物だったが、

インして調味料を忘れた事を知った時に、パンも忘れたことに気がついてはいたのだが、

これとフランスパンを夢見て来たのに絶望感でいっぱいだった。

インが遅れて忘れ物もあり、ウェッティな土壌で残念感も否めないが、それでも晩夏を余すことなく体感出来た良きキャンプだった。

帰りは高速バスの待ち時間を利用して、ほうとう不動で名物のほうとうを。

フランスパンの穴は、見事に埋まる。

めでたしめでたし。