集えし役立たずな仲間たち

ドンキホーテで売っていた小さいカセットコンロを手に入れて、その日私は浮かれていた。

（私の手のひらと比べてもなかなかコンパクト）

ケースに入っていてアウトドアっぽい。

「これで調理の火に関しては安心。そろそろキャンプ場も予約しなきゃ」

浮かれている私はその時、背後からの視線に全く気付く事はありませんでした。

みなさんのアドバイスを参考にさせて頂き、追加のインナーシュラフ的な物も追加購入。

ワークマンに軍手を買いに行ったら、焚き火用ジャケットなる物が売っていたので衝動買い。

明らかにワクワクしている私を背後から見ていた忍び寄る影……

「お姉ちゃん、何1人で楽しそうな事しようとしているの。ずるーい！！」

ドキッ

某有名RPGゲーム風に表現すると下記のような状態です。

【妹が仲間になりたそうにこちらを見ている】

▶︎仲間にしてあげますか

スライムのような私の妹はしかも子連れスライムであった。

一緒に住んでいて仲間にしないという選択肢は無い。

そう。

ソロで生まれて初めてのキャンプに挑戦しようとした私ですが、

いきなりファミリーキャンプでキャンプデビューする事になってしまいました。

1人より2人、2人より3人。

私＋妹＋甥っ子

3人集まれば心強く………ならない(´･ω･`;)

残念ながら、毛利元就の三本の矢の教えのようにはならない。

素人がただ3人集まっただけで、

そのうち1人は幼児を卒業したばかり。

とりあえず、3人で行く事になったので、ソロキャンプの装備でしたが

急遽、ファミリーキャンプとして必要な最低限のギアを買い足しました。

「キャンプって言ったら、やっぱり木製のテーブルだよね！ニトリで見た様なお洒落なヤツ！」

木製テーブルに憧れ、お洒落キャンプがしたいと言い出す妹。

「貴様には…この天板が一見、木に見えるが実はプラスチックに木目が印刷された、なんちゃって木製テーブルで十分だ！値段は木製の半額以下！」

…などと、憧れのキャンプギアとお財布の間で揺れ動き、妥協を繰り返したり

メスティンと風防のセットを買ったら

なんだよ…これ。

風防に付いているフィルム剥がすだけなのに、そんなに時間かかるわけ無いじゃない。

と、思いながらフィルムを剥がし始めたら綺麗に剥がれなくて、30分以上もかかってしまったり

タープを購入しポールを見たら中にはショックコードが紐ではなくチェーンで

「ヌンチャクみたい」

と、ふざけて振り回したら、チェーンでポールの縁を傷つけるという馬鹿な事をしていたら

あっという間に、キャンプまであと2日。

天気予報では晴れのち曇り、翌日は時々雨で心配ですが、

まずはタープとテントを張り、

薪割りと焚き火に挑戦してみようと思います。

3人で行ってきます。