ありがとうファミリーキャンプ！

ついにこの日が来てしまった。

前々から年末に車を手放す事が決まっていたので、今までのペースで続けて来たファミキャンを一旦終了する最後のファミキャン。

もちろんファミキャンをやめる訳ではないので、我が家にとって第一部（完）といった所なのか。

その最後の地に選んだのは、家族全員お気に入りのスウィートグラス。

我が家は親しみを込めてSGと呼ぶ。

前日キャンプ場に積雪状態などを確認すると、特に道路やサイトにも積雪は無いとの事だったが、当日行ってみるとけっこう雪は積もっていた。

サイトも新雪状態で、我が家初の雪中キャンプとなった。

雪質も良くパウダースノー。

ずっと子供たちと雪中でキャンプをしたいと、夢の１つだったので最後の最後にキャンプの神様が用意してくれた素敵なプレゼント。

うちには幼児と老犬がいるのだが、雪中装備までの支度はしていなかったので少しの不安はあったけど、それより嬉しさの方が優った。

最低気温が低い分には覚悟出来るのだが、最高も低いとなると本当に寒いんだなと開き直れる。

たまに雪が舞い散ったりするが、基本的には晴れで浅間山もこの時だけは拝めた。

我が家の子供たちはあまり雪慣れしていないので、到着後はアーリーで入ったもののしばらく設営せずに遊んだ。

設営中、ママと子供たちはトランポリン。

慣れ親しんだアスレチックなどで遊んでた。

一方パパはというと、もうそんなに設営も急がない。

何ならおにぎり食べながらのんびりと。

ファミキャン初めの方は設営を急いだものだが、あまり急いでもそんなに設営スピードは変わらない。急ぐとイライラするし疲れるのでのんびりと。

設営時間を短くして早く遊びたいなら、ギアを減らすのが1番で作業はゆっくりする事にしている。

設営完了。もういつもと何も変わらない。

内装も毎年の冬仕様。

起きてきたワンズたちも、何だここは？と不思議そう。

帰ってきた子供たちと何して遊ぼうかと相談する。

決まったのは雪合戦。

雪合戦と言えば聞こえは良いが、ひたすらパパに雪を投げつける遊び。

喜んで頂けて何よりです。

遊びながら行き着いたジェロニモの滝は冬の顔だった。

場内もXmas仕様で、冬の軽井沢の雰囲気とマッチしていた。

この夜は少し早めのXmasパーティー。

夕方前にはビア缶チキンやビーフシチューを早めに仕込んだ。

一気に冷え込む夕方。風が強いのと、不調のランプもあっていつもより少し灯りが寂しげな外回り。

管理棟へ翌日のレイトの申し込みに行くと、今年もキャンプ場にサンタさんが子供たちへプレゼントを届けてくれていたようだ。

サンタはいないなんて言い出していた小5の長女。

サンタさんはきっとみんなの心の中にいるんだよ。

嬉しい気持ちがサンタさんなんだと思うよ。

知らんけど。

サイトに戻ると早速プレゼントを開ける子供たち。

パーティーだし最後の夜だって言うのに、相変わらずガチャガチャで賑やか。

今年も子供たちはシャンメリーで乾杯。長女はもう甘すぎて、今年でシャンメリーは卒業だって。

アレルギーの長男にはフルーツゼリーを。

さて、ちょっと焚き火でもと思ったら長男が遊ぼうと言いに来る。

前回のファミキャンで軽い火傷をしてから、火で悪戯はしなくなった。

夜の雪道を2人でたくさん歩いたね。

最後の夜。

いつも寝る時には消すランタンたちも、この夜だけは朝まで灯りを絶やさなかった。

翌朝、焚き火をしながら熱いココアを入れるが少し経つと凍ってた。

北軽井沢まで来ると雪が本当サラサラで、ここまで雪が被っても濡れる事は無かった。

雪中キャンプ。いろいろ大変さもあるが、雰囲気があって抜群に良い。

起きてきた長男と朝散歩。雪を踏む感触を経験して欲しかったからすごく嬉しい。

朝食は塩ちゃんこ鍋にうどんを。食事の写真はいつも無い。

もうすぐ我が家のファミキャンも終わりの時間。

長い間、我が家を支えてくれたギアたちもしばらくはおやすみだね。

一応最後だし、もうちょっと感傷深くなり涙の１つも溢れるのかと思っていた。

しかし撤収を完了した時には、とても清々しい気持ちだった。

毎月必ずキャンプに行く。予定した日が雨だとしても、コロナの影響で変更せざる得ない時でもそれを成し遂げられた事。

やり切った思いが、父として誇りに思えた。

帰るまでがキャンプ。帰りの雪道も油断せず慎重に。

締めは我が家お決まりのくら寿司へ。

こうして終わりを迎えた我が家のファミリーキャンプ。

ファミキャンを通じて何が変わったのだろう？

子供たちは成長と共に、何か変わったのだろうか？

もしかしたら、特別何か変わっていないのかもしれない。

だけど今はそれでいい。

ifは無いけど、もしファミキャンに行かなかった人生より、今の方がたくさん楽しい思い出があるから。

その思い出と経験がきっとこれからの子供たちの人生の中の選択肢を増やし、良い方向に導いてくれるはず。

人はすぐには変われない。きっとその時、少しずつ変わって行くんだろう。

3ヶ月後、半年後、もしかしたら数年後かもしれないが、きっと我が家はまた家族みんなでフィールドに戻るだろう。

その時に成長した子供たちが、その答えを少しだけ見せてくれるだろう。

そしてママも、僕もまたこの数年のファミリーキャンプで成長した姿を子供たちに見せなければならない。

ありがとうファミリーキャンプ！

きっとまた、いつかどこかで。