未知の国でキャンプと入院1

トルクメニスタンは中央アジアの北朝鮮とも言われた国（今はもう少しオープンになっているかも）
しかしユーラシア大陸を横断するにあたりどうしても通過しなくてはいけない国
 
ビザはすべて日本で取得するんですか？とよく聞かれるが実は旅をしながら行く先々の国の大使館に出向いて取得する。
旅の進路が変わるかもしれないし、国によっては入国日と出国日を指定しなければならないのであらかじめ取ることはない。

 
イラン走行中にテヘランにあるトルクメにスタン大使館でビザの申請を。観光ビザはほぼ取ることが不可能。
トランジットビザのみ発行しかもMaxでも5日間・・・運が悪かったら3日とかもある。
 
5日で500ｋｍはきついな。入国審査と出国審査で約半日、実際走れるのは4.5日
1日コンスタントに120㎞は走らないといけない。
 
しかも通過する季節は真夏で中央部にあるカラコム砂漠は日中50度を超える日もあるという。

車のボンネットで目玉焼きが焼けるらしい…
 
あきらめて電車やバスで通過するのが一番無難だけど、ユーラシア横断という旅で自転車ですべてを走りたかったのだ。
なんとしても走り切りたい！
 
ネットの情報もほとんどなかった。精度のいい地図も多分だけど政府のコントロールで入手不可能。

当時バックパッカーやサイクリストが泊まる安宿に情報ノートというものが存在してその情報をあてに計画を立てた。

ビザを取るのはどこの国のどの町の大使館が取りやすいとか、道の情報とかとにかく読みあさった。
 
今だったらスマホ持っていればグーグルマップでトルクメニスタンも詳細な地図でナビってくれるらしい・・・。
便利な世の中になったな～
 
5日じゃきついな、ダメもとで大使館に交渉してみた。
ビザを申請する時にわざわざ自転車のヘルメットを持参。
5日では通過もできないとアピール。

言葉が通じないので絵で自転車で旅していることを表現して窓口の人に渡す。
こんな姑息な手段だがやるだけのことはやった。5日以上トランジットビザをもらった情報はどこにもなかったが「自分で考えた手段」で挑んだ。

待つこと1週間・・・なんと10日間のトランジットビザをゲット　10日間有効のトランジットビザ取得なんて聞いたことない。
これで何とか走り切れる！！やった～！！！
 
さていよいよ未知の国の旅が始まる。
トランジットビザは入国と出国日をあらかじめ指定して申請しその日以前に入国することはできない。

入国が遅れるのはOKだが滞在日数が減るだけ。イランの走行を調整しながらトルクメニスタンとの国境に前日に到着することができた。
 
続く・・・