こんなとこでキャンプしてましてん強盗編2

テントを取られたのでこのまま旅を続けることはできない。
 
ちょうど運よくトラックが止まってくれた。

恰幅のいいおっちゃんがおりてきた。
近くの警察まで行ってくれない？
と僕が言うと「よっしゃ」と言わんばかりに荷物で総重量60ｋｇ以上ある自転車を軽々と荷台に持ち上げた
 
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10分ぐらいで小さな村の警察に到着、すぐに事情を説明すると警察官の目の色が変わった。

バイクで3人、羊飼いといえば、あいつらに違いないと思ったらしく、ライフルを持った警察が3人ほど捜索に出て行った。
 
そして待っている間にリンゴやオレンジなどを毛深い不器用そうなおっちゃんが剥いてくれた。
なぜだかキュウリも皮を剥いて添えられていた。キュウリもフルーツに入るらしい・・・(笑)
 
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1時間ぐらい待っただろうか、
犯人3人の内1人が連行され戻って来た。

僕の前に突き出してコイツか？
と警察が聞いた。

一番下っ端の見張り役の奴だった。

ハイと答えると僕の目の前で
警察官5人ぐらいが犯人をボコボコに殴り始めた。

あっけにとられどうしていいか
わからなかった。

そのあと警察は僕に言った。
「これぐらいでいいか？」と…

イスラムの国では
「海外からの客人は神からの使いと思え」と教えがあるので
外国人に対して悪事をはたらくことは
すごく罪が重いということを後から知る。
 
僕としてはテントが返ってきたらそれでよかった。傷もなく大切な我が家のテントは無事帰ってきた。
 
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廊下に出ると一番突き当りの部屋の前に椅子があり3人の男が落ち込んだ感じで座っている。なにか順番待ちをしているようだ。
 
ドアが開いた瞬間、目を疑った。
犯罪者が個室で悲鳴をあげながらムチで打たれているのだ。

そう、リアルに「ムチ打ちの刑」を見てしまった・・・。
（※17年ぐらい前の話しなので今は違うかもしれません）
 
テントも手元に帰ってきたので自転車に乗って警察署から去ろうと思ったら、警察のおっちゃんがまだだ、車に乗れと言ってきた。

え？終わりじゃないの？
そして着いたところは・・・・。

続く