海中温泉のある 小さな島への冒険

温泉が好き

伊豆諸島の１つ
小さな島に
素敵な温泉があるという

24時間無料だし

行ってみたいなー

そう思って調べると
3月からキャンプ開始だって

仕事のシフトを見たら
宿直明けからの連休があった

もうここで行くしかないや

行こう！

はじめて
バックパック1つでのキャンプに挑戦

普段は車で重装備なので

化繊のシュラフにサーマレストなどなど
必要最低限でぱんぱん

夜の便で出航ー

いってきまーす

東京の夜は
夜じゃないみたいに
ぴかぴか明るい

スカイツリーやレインボーブリッジが
遠くなり

段々と暗闇になっていく

明るくなったら島に到着の予定

1番手前の島に着くというアナウンスで
目が覚めたー

デッキに出てみる

すぐそこには
夜の景色とは違って
一面の大海原が広がっていた

その先の島には
灯台や小さな街が見える

空には
ウミネコが自由に羽ばたいている

海のないとこに住んでる私にとって
見慣れない景色ですごく新鮮

11時間の船旅を経て

目的地の小さな島に着いた！

予報通り
着いた途端雨ざーざー＞＜

観光協会で受付を済ませ
親切な受付のお兄さんから

式根のいいところや
夕方までの大雨と
その後の強風の情報を聞き
バウムクーヘンまでいただいた*

キャンプ場まで歩いていると
小さな商店がぽつぽつ
やっているのかいないのか
民宿がたくさん

交番で駐在さんに話しかけられる

　キャンプ場やってないよー

受付済ませてきたことを伝えると

　3月からやってるんだったねー

納得した模様

　雨の中大丈夫？

心配されながら笑顔で後にする

小さなキャンプ場に到着

海を背にして設営しよっと

結構なざーざー降りの中、

慌てていて
バックパックがひっくり返り
中身を全部ぶちまけつつ. . .

設営完了、

大雨だけど せっかくだから
小さな島の探検にでかけよう

いくつもの船が待機する港を抜けて
トンネルをくぐると
温泉みーつけたっ

さらに
ハイキングロードを進む

森の中に入ると木々が
雨のしずくを和らげてくれ ありがたい

いくつもの展望台にのぼってみるが
あいにくの天気

またリベンジしたいなー

ただ
海がとにかく碧い、、、！

地元の人によると
夏は水温が上がって
もっともっと透き通って
エメラルドグリーンになるんだとか

森を歩いていると
私の足音にびっくりして
羽ばたく からすたちに

私の好きな
魔女の宅急便

ウルスラが絵を描く
森のシーンを連想する

ごめんよ
あなたたちの森にお邪魔するね、

そんなことを心でつぶやきながら

地図だとすぐに見える道を
ひたすら進むすすむ

島全周しても12kmしかないという

タクシーはなく

信号は必要ないけど
社会勉強のために島に１つ

郵便局 電気屋さん 交番なども１つずつ

下校中の小学生とすれ違う

郵便屋さんがバイクで配達

小さな島の小さな暮らしが見えた

夕方になって
昼間見つけた温泉に向かう

ちょうどいい温度だった

いつまでも波打つ大きな海と

仕事を終えた船たちが揺れる港

期待していた無数の星たちは
そう簡単には姿を見せてくれず曇り空

そしてその隙間からのぞく満月

それしかなく

そんな自由な時間が贅沢

気付けば
4時間も浸かっていた

すっかり暖まったので
幕内に戻り
シュラフにもぐり込む

明日は晴れるかな*

鳥の声と共に目覚める

波がきらきら眩しい

空と海が繫がるような
どこまでも続くあおい景色

待ち望んだ太陽の陽射し

Khafraさんも
すっかり乾いて
気持ちよさそう*

昨日の夜 食べるのを忘れてた
期待を裏切らない
3分で出来上がるごちそう 笑

やっぱりおいしっ＊

今こそ

目的の温泉へ

崖を切りひらいたような地形

たくさんの階段を降りていくと
大きな岩の隙間から湯気が

すぐそこは海...

源泉は80℃

触ってみるがとても浸かれない

海に近付くと冷たい

混ざりあって
ちょうどいい温度の場所をさがす

足湯をたのしむ

70代で四国八十八ケ所巡りを達成したという人
ベースは旅 必要に応じて労働をしてるという
22才の旅人
八丈島でお世話になったおじさんを
さがす旅をしているという出身地が近いタメの人

面白い出会いがあった

茶褐色をしたお湯が
詳しくは分からないけど
よく効きそう

今度は星空の下でゆったり浸かりに来たい

そろそろ撤収の時間

式根松島と呼ばれるこの景色を
目に焼き付けてから
港に向けて出発

海沿いを歩いていると

島のおばあちゃんが声を掛けてくれた

港に行く用事があるから
車に乗せてくれるという

観光案内までしてくれるしで

この島の旅がいい旅だったと実感させてもらった

おばあちゃんありがとう

帰りの船がきた

デッキに出ると
地元の人かは分からないが
手を振って見送ってくれた

なんか
地元の島を出て
上京するっぽくて切ないかんじ

ここも東京都だけど。笑

また帰ってくるよー！

てさけぶ雰囲気だった

もしまたここに来られるなら
そのときは
ちがう景色なのだろう

どんな空で
どんな海なのかな＊