【新PJ始動】ミスター・チャパティ

「聞いたかワン？ 今日は会長から話があるって」
「うん、なんでも社長はインフルエンザらしいワンね。しかし急に何なんだろうワンねー」

「最近キャンプに出かけてなかったのと関係あるかワンね？」
「う〜ん、まさかキャンプ飽きたとか？」
「それは無いワーン」
「じゃあ次のキャンプの発表かワン？」

「考えてても仕方ないから、とりあえず行くワン」

てくてくてく。

「なんだ、お前らも会長に呼び出されたのか」
「さっき連絡が来たワン」
「なんなんだろうね、直々なんてなんか不安だよ」
「大丈夫ワンよ」

「会長、お呼びで」

「移転作業で忙しいところ、よく集まってくれた。前倒しで完了すると聞いてホッとしているよ。さて、本題だが。昨今の我が社を取り巻く状況は理解してくれていることと思う。個性を強く出していかなければ、どれも似たり寄ったり。我が社も気を抜けば直ぐに淘汰されてしまう。そんな、多様性が柔軟に求められる時代だ」
「（話が長いワンねー）」
「そこでだ！ 来期に向けて新たなPJを立ち上げようと思う。それは」
「「（それは……）」」
「究極にリアリティを追求した、本格的な現地式インド小料理屋のオープンだ！！」
「「「（マジか！）」」」
「既に我が社の創業者であるゴマフくんにも声をかけてある」
「「「「（マジか！）」」」」

2017年、GOMAFU COMPANY 。
キャンプに新たな風が吹く（予感）。