NIJIの誘惑

2年ぶりに薪ストーブを使おうと思い最近の薪ストーブ事情を調べているとその進化に驚いた。
各メーカーがこぞって二次燃焼薪ストーブを開発。
安価な中国メーカーまでもが参戦。
何故にそこまで？と疑問に思い二次燃焼薪ストーブを調べてみると最大のメリットである燃焼効率の向上。更にその副産物の煙と火の粉の軽減といいことづくしだ。
これは新しい薪ストーブを購入すべきかと頭を悩ませる。
恐ろしい事にブラックフライデーと言う心踊るワードを巷で耳にする季節に重なっていた。
ちょっと見るだけと自分に言いきかせながらネットショッピングを徘徊し、薪ストーブ二次燃焼を検索。
するとそこには見たこともないそそる薪ストーブが出てくる出てくる。
色々あるんだな〜。いいな〜。
何て思っていると何やら唐突にズドンっ！
とくる衝撃デザインの薪ストーブが目に飛び込んできた。
ウッドストーブと言うオシリに空気の吸入口とノズルが付属されていてやはり二次燃焼の機能が備わっている。そういえばウッドストーブはwinnerwellとのコラボ商品だったな。と思い出し、もしかしたらとwinnerwellを検索すると・・・

バーンっ！！
こんないかがわしい物体が！
これはいかんぞ！
いかがわしい！

お急ぎだなんていかがわしい！

イヤー！
何て形してるのー！
いかがわしいー！！

何この周りのいかがわしい木が散りばめられたデザインわ！
ほんといかがわしい！

これじゃー空気が入っちゃうじゃない！
何考えてるのいかがわしい！

穴があったら空気が出ちゃうじゃない！
いかがわしい！

これはダメでしょ！
いかがわしすぎでしょ！
もう完全にピンクでしょこれ！
いかがわしいーーーーーーーーー！

🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️🙇‍♂️

ごめんなさい。やっぱり真面目にレビューしときます。
誰かの参考になればと。

流行りに乗ってなのかwinnerwellからも二次燃焼発生装置なるものが去年なのかな？発売されていたようです。
しかし、あまり売れていないようでレビューも評価も情報がほとんどありませんでした。
初見の印象はデカい。重い。積載心配・・・。
そしてお値段がちょっとお高い。
安い中国メーカーの物なら二次燃焼薪ストーブ本体が買えてしまう。
高いのには理由があって材料の材質ステンレス304とその使用量。耐久性は間違いない代物で製品の性質上歪みなどは僅かにでるもののビクともしない頑丈さがある。
2年ぶりに薪ストーブを出したけど錆もなく2年前に最後に見たそのままだった。
あとは円安だからかな？

中はこんな作りしてます。
こちら側は上向きの煙突穴です。

ひっくり返すとこんな感じで薪ストーブ側に取り付ける煙突穴が空いてます。

スイッチをONにすると四角い空気吸入口が開きます。

吸入した空気が出てくる穴です。
薪ストーブ本体から上がった炎が空気に触れてこの付近で二次燃焼を起こします。
すると煙も火の粉もこの付近で燃焼されて軽減されるという構造だと思います。

二重煙突がいつのまにか三重煙突にアップグレードされ温度上昇しにくくなっていた。
公式の説明では下部が50℃ぐらいにしかならないらしいが信用できないからフラッシングも一緒に導入した。

煙突を支える専用の三脚が販売されていたけど見た目が好みではなかったのでパイルドラバーもどきを支えに使ってみた。

中々収まりがいい。
45度の煙突も前はなかったと思うけどこれは使い勝手が良かった。

非接触温度計で温度測定。
動画配信者みたいですがこれが一番測定しやすいんです。

どうやらこの装置が蓄熱するようだ。

装置が蓄熱するからなのか上の煙突の温度が高くならない。
思わぬ副産物。

三重煙突は余裕で触れる。

締め切ってたけど全く無反応なセンサー達

外から見ても火の粉が全くでない。
煙も少なめ。

試しに薪ストの奥の方でガンガン燃やして温度を上げてみた。
二次燃焼発生装置が熱して赤くなってウッドのデザインが浮かび上がる。
もう少しいいデザインなかったのかなとは思う。

綺麗ではある。

45°煙突は87℃でやはり温度が高くない。
これは装置が間にあるから低い温度でおさえられているのだと思う。
これならメッシュの煙突ガードでも安心して使えると思う。

三重煙突も温度が上がらない。

火の粉も出なくてテントも溶ける心配がない。
安心して寛げる。
メリット満載の二次燃焼だけどデメリットも勿論ある。その１つでテント内の酸素を吸い込み続けるから常時換気が必要ということ。
でも燃焼中は熱効率も良いことから締め切ると暑過ぎるから差し引き丁度いいと思う。

この装置を使ってみた感想は今まで悩んできたことが解決する。ということ。
テントと干渉する箇所の溶解懸念。
煙突からの火の粉の飛散で空いてしまう溶解の穴。
これら薪ストーブの悩みが一気に片付いてしまう。
1番気に入った点は火の粉が煙突から出てこないところ。
今回は2泊で合計10時間ぐらいは使用したけど穴の被害はゼロだった。
これによってテントの選択肢が一気に増える。
なぜならポリエステルでも穴を開ける心配がないから。
これだけでもwinnerwellノマドLもしくはMを持ってる人で今後も使い続けようと思ってる人は導入を検討してみてもいいんじゃないかと思う。
ただし、高い、重い、デカいときてるのであんまり売れる物でもなさそう。それと収納ケースがないからサイズが合うのを探さないと。裸では周囲の物が傷つきそうで心配。
しかし、それらデメリットを凌駕するメリットで満足感を必ず得られる思う。
ちなみに現在薪ストーブを持ってない人は何も悩まずに最初から二次燃焼薪ストーブを購入した方がいいですよ。
ちょっと高いかもしれないけど絶対にNIJIが最高です！

そういえばネットを見ても使い方がどこにもないと思ってたら紙がペラ1で転がってるのを発見した。
発見したは良いけど英語が最低評価1だった中学生には全く読めないのでGoogle翻訳で見てみた。

二次燃焼のスイッチをONのままだとうまく着火できなかった。OFFが正解だったのね。

薪をくべる時もスイッチはOFFにした方がいいですよ。
ONのままだと扉を開けた途端に煙がテント内に流れ込みます。

環境にも優しかったのね。

料理も多様性の時代らしい。

薪ストーブの本体の方が温度高いからこの使い方は基本しないと思う。

以上です。