9/11〜9/12 タープ泊

塩辛いおでんを知っているか。
塩辛くて塩辛くて、他、何の味もしなくなるおでんを知っているか。
キャンプで食べるご飯は何でも美味しい。
そんな神話を知っているか。

昼過ぎから万全を期し、ことことことこと、ぐつぐつぐつぐつと、出汁の配合を完全に間違えたまま、じっくりと煮込まれたおでん。

私は家でもまあまあ料理をしますが、調味料などは目分量で投入している。もちろん味見なども特にはしない。まあ皆さんもそうだろう。

しかし、その成功体験の積み重ねのツケは、いつかやってくる。

私のその時は、キャンプでやって来た。

何なら朝ご飯までおでんで済ませてやろうと、完全手抜き思考のキャンプでだ。

人は、塩辛いおでんしか食べ物が無い時、無心になる。

少し涙を流していたかもしれない。

水分を飛ばしては足して、飛ばしては足して。
繰り返したものの、出汁を最大限に吸い込む特性の具材達は、すでに塩分を目一杯含み、罰ゲームのそれの様だった。

夜食のラーメンは震える美味さだった。

終始おでんの話となりましたが、全体的には変わらず楽しいキャンプでした。