モキナイフ

ある日ふと始まったナイフ欲。

クロスオレンジ福岡でジョーカー・エンバーを15分、ガラス越しに見つめ続け、ワイルドワンでジョーカー・ブッシュクラフターを10分、悩みを隠す様に見回し、ネット徘徊に勤んだ。

ジョーカーの縁からたどり着いたのは、純国産ブッシュクラフトナイフMOKI KNIFE Berg

手にした瞬間から、たかだか箱から伝わる重厚な本物感。

わたしはこの箱からナイフを取り出し、鞘に収める事を決心するのに3日かかった。

なんならずっと入れときたかった。

最良のスタッキングを見つけたかのような荷姿。

さらに厳重に収まり。

鋒は見せない。

少し細身に削られ、掌に吸い付くマイカルタ。

十分な刃厚とフルタング。

ゼロベベルの蛤刃は、フェザリングもまさに羽根のように出来るらしい。

いつだって傍にある。

そんな存在になるのか。
そう予感させるナイフである。