双六ー槍

久々にshoma夫妻と登山。
ルートは新穂高温泉ー双六小屋ー西鎌尾根を経由して槍ヶ岳というテント泊装備ではそこそこハードなプラン。2泊3日、約35km、総コースタイム21時間。
加齢の為か膝の調子が思わしくなく不安しかなかったが事前練習で登った男体山で特に問題なかったので決行。

テント場がある双六小屋まではコースタイム7時間。
若い時は20kgのテン泊装備でゆっくり休憩してもコースタイム通りに登れたが、ここ数年の登山ですっかり自信をなくしてしまいウルトラヘビーな装備ながらも断捨離して最軽量な装備で臨む。

目標は15kg以内。
私の登山の目的のひとつである「大好きなMossTentでテント泊」これは譲れない…
登山で使用しているテントは2-3人用のオリンピック。
これだけで4kgを軽く超える。
だが今回は素材のほとんどにシルナイロンを使用したシリコンエクスペディションというモデルを導入。
またアルミポールをカーボンコンポジットのイーストン、サイクロンポールに全て変更して計1kg弱の軽量化に成功！
ヒルバーグ位の重量にはする事に出来たw
水、食料もいつも余らせてしまうので最適化。
カメラ機材も全て置いてきてiPhone一本に…
これが大きく貢献、過去最軽量の14kgに！

それでもお若いshoma夫妻の体力には敵わない。
スタート時間を早めて途中のどこかで合流する事にした。

今日は時間がかかっても良いからとにかく双六小屋まで行く事だ。
平日だし双六小屋の広いテン場なら必ずスペースは確保できる。
問題は翌日の槍ヶ岳山荘のテン場。
今日は翌日から4連休を控えた平日。
ほぼ日本最高所のテン場で数も限られており、またモステントが張れるような区画は2.3個しかない。
ただ、槍ヶ岳は一般的に2泊３日のルートしかないので平日スタートの私達には大きなアドバンテージがある。
テン泊装備で１日で槍まで登って来れる猛者はそうそういない。
きっと確保出来る。最悪2日目はshoma夫妻に先行してもらって場所を確保してもらおう😅

平坦な道を歩き1時間ほどするとわさび平小屋に着く。
美味しそうな、トマトときゅうりがお出迎えするがまだお腹も空いてないのでスルー。

わさび平を過ぎるとほどなく本格的な登山の始まり。
天気予報は外れ強烈な日差しに苦しめられるものの覚悟はしていたので思っていたよりは順調に歩く事が出来た。

途中、嫁とお揃いの帽子を被った山ガールと遭遇。
お互い記念撮影。

予定より早くshoma夫妻に追い付かれる…
一緒にゴールしたかったがこの先の鏡平山荘で先に行ってもらおう。

鏡平山荘に到着。
有名な鏡池には水面に槍ヶ岳が映り込むという話であったが多少風があってイマイチだった。
ただ、ロケーションは抜群！今度来る時はここで一泊したい。

小屋を過ぎると稜線歩きがスタート。
このコース、大変だけど景色は最高です。
いくつか雪渓歩きも楽しみ、ついに双六小屋へ到着！

想定したよりは早く着けました。
荷物を軽くすればまだまだいけると確信。

この小屋に一度来た事があるshoma君はお勧めしてませんでしたが五目ラーメンをオーダー。
大量の発汗で塩分を失われていた体に染みました。
旨し。

池付近にテント設営。
ここも思っていた通りロケーション最高です。
今日は夕方激しい雷雨の予報で設営場所に悩みましたが水捌けの良さそうな地面を信じ、寝心地優先のどフラットな場所に設営。

晩御飯は無印のチキンカレーとレトルトの焼鳥丼。
緑色なし。
予報通り激しい雷雨に見舞われましたが特に問題なかったです。

雨も止み夜は穏やかで満点の星空でしたがiPhoneではこれが限界。

2日目、
良いテン場を確保する為早朝スタート。

初めての西鎌尾根でしたが危険箇所はこれといってなかったです。だが、気は抜けない。

shoma夫妻にはテン場確保の為先行してもらいました。
テン場確保のメールが入ってからは余裕のまったりモード。急ぐテン泊装備の後続者に道を譲ります。

遂に槍ヶ岳山荘に到着！

shoma夫妻の粋な計らいで10年前に泊まった一等地と同じ思い出のBサイトを確保してもらいました！
胸熱‼︎‼︎

10年前。

槍ビュー。

スノボ用のメットで登る人。

10年ぶりに登る槍ヶ岳は鎖も新品で安心感。

from mars

朝起きるとサイト周りはご来光目当ての小屋客に囲まれていました。

最近のお気に入り。
ヨシダナギ風配置。

下山は過酷を極めました。
強烈な日差しの登山道を日影を求めてひたすら下る。
今日ほど天候が崩れてくれるのを祈った登山はありません。

槍ヶ岳山荘では前日予約するとお弁当を作ってくれます。
お値段なんと2000円！
言い忘れましたが今年の北アルプスは物価が高騰してます。
テント泊2000円、ポカリ600円…
下山後なんでも安く感じてしまいお金持ちになった気分にさせてくれます。

ゴール間際、念願叶って雨に…
駐車場料金5500円。
登山はお金のかかる趣味になりそうです。