ミッション4Pのレビュー

[テント] BlackDiamond

ブラックダイヤモンドの2021年新作テントが出まして、ミッション2P、3P、4Pがラインナップされています
そのうち4Pは大きな前室を持ち一見ヒルバーグのケロンGTのように見えます
https://www.lostarrow.co.jp/store/g/gBD80090/

しかしミッションは自立するので、ドーム構造とトンネルのハイブリッドであることが分かります
またミッションはエクスペディション用とメーカーがあえて言っていることから、ターゲットはマウンテンハードウェア のトランゴでしょう
コンシューマー向けベースキャンプ用テントはマウンテンハードウェアほぼ一強です

これはニッチなエクスペディション仕様を作り続ける企業体力、更新し続ける意欲を大手ではマウンテンハードウェアしか備えていないというのが大きいと思います
その点でマウンテンハードウェアは素晴らしい
しかし一方でラインナップもずっと変わっておらず、今回取り上げたミッションのような野心的なテントはなかなかありません

またブラックダイヤモンドの日本代理店はロストアローです
ここ以上の代理店は存在しないでしょう
私みたいな海外ECサイト徘徊を趣味とする人間から見てロストアローの値付けは誠実です
本当に素晴らしいことだと思います
https://toyokeizai.net/articles/amp/217573?display=b&amp_event=read-body

ミッションの持つ革新性と、ロストアローへの共感からかなり魅了されまして今回購入となりました
なお海外も含めレビューを探してみましたが存在せず、日本の在庫も私が買ったことで無くなったようなので、しばらく初レビューを独り占めできそうです

「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の6枚目の写真
「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の7枚目の写真

ミッションの目玉はこの異形ポールです
ハブからさすがDACという形状ですね
テントの4角に通すだけで屋台骨が立ちます
これにテントのクリップを留めていきます

「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の9枚目の写真

留めました
この時点ですでに自立します
クリップの強度はマウンテンハードウェアに比べると今ひとつに思いますが、クリップやプラ部品関係もDACの刻印があり、品質はある程度担保されていると思います

「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の11枚目の写真

黒ポールを中央に一本留めます
異形ポールとクロスしない、写真の状態が正解です

「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の13枚目の写真

そして前室側に2本ポールを、

「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の15枚目の写真

リアに1本ポールを通してひとまず完成です
なお今回は河川敷で広げておりペグを打ち込むのは気が引けたためガイラインを張ってません
なのでシワシワです

「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の17枚目の写真
「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の18枚目の写真

フライの前後にベンチ穴がありますがこの小ささ
気温20度以上で中は間違いなくサウナです

「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の20枚目の写真
「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の21枚目の写真
「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の22枚目の写真

インナーはフライから吊り下げ式
ヒルバーグなんかと同じですね

「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の24枚目の写真

ジッパーはストレスなく滑ります
インナーにはハーフのバグアウトがありますが、それ以外のベンチはありません

「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の26枚目の写真

そしてインナーの生地も密度が高い
夏なら焼け死ぬであろうことが容易に想像できます

「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の28枚目の写真

なおJake LahというのはDACの創設者です
ポール、プラパーツまで設計はDACで行ったと言うことなんでしょうが、彼自ら設計したのか、あるいは彼のチームなのか詳細は不明です

「ミッション4Pのレビュー  | [テント] BlackDiamond」の30枚目の写真

以上、ミッション4Pでした
アウターはオンリーワンの形状であり、また相当な強度を持つことから現在の技術的到達点と思います
ただし特異なもの故、初期不良の怖さがありますね
一方でインナーには特徴がないと言うか、これはモデルチェンジしながら熟成していく部分のように感じました
要はヒルバーグのように至れり尽くせりな仕様では無く不便があると言うことです
そこに注意し、なお寒い時期や高山に限定して使うのであれば悪くないチョイスと思いました
価格もロストアローの頑張りのおかげで他社同等品(ヒルバーグなど)と比較してリーズナブルですしね

ドームテントは楽しい
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