Make a fire

ファイアスチールやファイアスターターと呼ばれる物。

意外と多くの方々が持っていて、驚きましたが嬉しくなりました☺️

ライターを使ったら楽じゃない？

そんな無粋な意見は置いておいて、ファイアスチールによる火起こしのハードルが下がるよう、火口（ほくち）について予め用意できる物や現地で調達できる物、火が起こる原理を簡単に紹介します。

火口の定番と言えばコレ。
どちらも100%一撃で着火します。

左は爆笑王も御用達、麻紐をほぐした物。
ティンダーバンドル（通称 鳥の巣）と呼びます。

右はコットン。風呂上がりに化粧水をパタパタやるだけではありません。
ほぐして丸めたコットンボールは一瞬で着火します。

これは毛細繊維の表面を火が走るフラッシュファイア現象と言い、起毛の衣服でも起こります。

ファイアスチールや焚火をする際は服装に気をつけて下さい。

秋の天然火口の代表 ススキの穂

ネコジャラシこと、エノコログサ

ヤシの木に似たシュロの木の皮

火口の条件は、細長く毛羽立ちのあるものです。

杉の皮などを細く裂き、揉んで毛羽立たせる方法もあります。

火口は瞬間的に燃え尽きるので、すかさず着火材として杉の葉やフェザースティックなどに燃え移し、火を育てていきます。

白樺が最高ですが私の住む地域には自生していません。

木も紙も発火温度に達すれば勝手に燃えてくれます。

ファイアスチールの火花は3000℃ですが、一瞬では発火点まで温度が上がらず、薪がいきなり燃えることはありません。

分厚い肉に火が通りにくいのと同じです。

火の通りを良くする為に細く毛羽立たせる必要があり、それがフェザースティックです。

薄く細く長く、ヒガンバナをイメージして作りましょう。

火花を飛ばす事に慣れたらフェザースティックに直接着火も簡単です。

私が常に持っている火起こし道具のポーチの中身です。

色んな物が入っているのは、コレが駄目ならコレというバックアップの為で、あらゆる状況でも火起こしが出来るように道具が入っています。

オピネルナイフ、ファイアスチール、防水マッチ、コットン、麻紐、チャークロス、火打石と火打金、目薬の容器に入れたアルコール、レンズ、アルコール消毒綿、リップスティック。

アルコールやリップは禁じ手ですが、ライターを持たないので保険みたいなものです。

火起こしを苦労すればするほど、火の有り難みを再認識できます。
何より火起こしは楽しいです。

少しでも皆様の焚火ライフのお役に立てれば‥☺️