ゴールドフレーム

昭和52年に油用航海灯を製造販売する日本船燈株式会社が、停泊中の船内で使用する為に作られたストーブ、それがこのニッセン ゴールドフレーム

中古で買って、我が家に来たのは、5〜6年程前になるか…

年代は分からないが、特に目立つ傷も無く、程良くアジが出た真鍮の塊に感動したのを覚えている。

実際、ストーブなのか？と思う程に明るく20W相当の灯りは大きなランタンのようだ。

欠点を上げるとすれば、ヤカンを置けない。
でも、そんなの気にしない。

もう、この存在感だけで、満足だから。

商品説明にステキなコメントがあった。
「真鍮は生きています。真鍮の表面が時とともに変化し、個性ある輝きを作りだします。」

使い始めて、2年程経った頃。

凄く良い色だが、この頃から困った事が…
灯油が漏れ始める…

震災の後でも、普通に使えていたが、もしかしたらあの揺れでタンクに負担が掛かったのかもしれない…

原因は分からないが、ニッセンにストーブを送り修理依頼。

結果、場所の特定はできないが、タンクから灯油が漏れてしまい、修理はできず交換になるとの事…

使えなくなるのは困るから、仕方無く交換してもらう事に…

年を跨いで帰って来た、ゴールドフレームは、ホヤ上は渋くタンクはピカピカだった…

でも、なんだかこれからが、この子との歴史の始まり、我が家の物になったような気がして、このチグハグなゴールドフレームが可愛く見えた。

タンクは処分せず、今も我が家のリビングに飾ってある。

そして、家族が増えた事（娘が産まれた）で、ストーブガードも取り付け。

欠点のはずだった、ヤカンも置けるように。

新しいタンクに変わってから、もうすぐ2年。

真鍮のピカピカもだいぶ落ち着いて来た。

そしてこれからまた、君が活躍する季節が始まるよ。

年中出しっ放しで、夏はオブジェ。ガード上は物置になっているけど、君が明るく灯る季節が実はとても楽しみなんだ。

今年もよろしくね。