坊ガツルの野焼きを観に
世間はお花見で賑わう春の日、僕も例外なく花見を楽しんでいるとある方からグループlineへ「坊ガツルの野焼きを見にキャンプに来ている」何ともそそられるメッセージが入った。
「kibeさんもおいでよ」と言って頂いたので答えはもちろんYES!お花見どころではないと急いでテントをザックに詰め込んだ。
せっかくなら大船山の頂上から観たい、野焼きが始まる時間に大船の山頂に着くには夜明け前からの入山が必要になる。
ある方は無理しなくて良いと時間をずらしてくれると言ってくれたが、ワクワクが勝ちヘッドライトと月明かりを頼りに入山した。
夜明け前の山は何とも神秘的、動物たちの足音が聞こえる。
登り始めて一時間ほどたった頃、少しずつ辺りが明るくなり始め、役目を終えたかのように満月が沈んでいった。
キツツキが木をつく音や鳥の鳴き声を聴きながら歩いていると、目の前を大きなフクロウが横切った。山の動物たちからの有難い歓迎を受ける。
登り始めて約二時間、待ち合わせの法華院山荘に到着。
今回お誘い頂いたのはdayoutでもお馴染みのしゅぷーるさん。そう只者じゃないあの人です。
合流し荷物を軽くしたあと野焼き前の坊ガツルを横断し大船山に向かった。
登り始めてから約二時間ほどで山頂へ。
まだまだ登山初心者の僕には無理だと思ってた大船山、有難いサポートのおかげで無事登頂できた。
360度見渡せる、久住連山の中でも格の違いがわかる山だ。
あの山の向こうからこの短い足で歩いて来たと思うと頑張ったなと思う。
そして坊ガツルの野焼きが始まった、時折灰が大船山の頂上にいる僕らの元にも舞い上がって来た。山中に轟々と燃える音が響いていた。
野焼きを見終わったあと、北大船山のピークを踏んでから続いて立中山へ。
立中山の山頂はミヤマキリシマが群生しており開花したらきっと綺麗だろう、6月になったらまた来よう。
立中山から鉾峠へ降りこの日のキャンプ地となる法華院山荘までここから10分程だが、しゅぷーるさんは更にこの山を登ろうと言っていた…すいませんもう僕は歩けません、早くビールが飲みたいです。という事で今日の登山は終了。
最後の木道に癒される。
法華院山荘に着き温泉に入ったあと、待ちに待った生ビールで乾杯。疲れた身体に染みる。
テン場に戻ったあとは他の登山客の方とプチ宴会になった。
静かな山中を楽しみたい人の迷惑になったら悪いと思いながらこっそり持ってきたウクレレが思いのほか好評で、山の話題について行けない僕はひたすらBGM係に徹した。
そうしていると満月が顔を出し、坊ガツルを照らし始めた。fly me to the moonをしんみり弾いたあと眠気が襲って来て長い1日が終わった。
まだ冷え込みの厳しい朝、コーヒーとパンで朝食を済ませ、用事のあった僕は日の出とともに法華院を後にした。
旅の終わり、登山口のタデ湿原で後ろを振り返り、次は皆んなで来るよと心の中で呟いた。
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ともにゃん
野焼きを山の上から見るなんて凄いですね^_^ 熱気が伝わってくる感じがします!
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underneaththestar
コメントもせずにフォローしてすみません💦💦山登りなんてできる体力はない私ですが、坊がつるはいつか行ってみたいなぁと思っていました。キャンプ初心者も同然の私ですが、よろしくお願いします☺️
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しゅぷ〜る
準備する間も短い中でのご参戦、ありがとうございました。こういうのは、勢いが大事ですよねえ(笑)だんだん暑くなるので、これからの季節は牧ノ戸コースで朝駆けからのキャンプインも、時間を有効活用できていいかもです。くじゅうはいろんな楽しみ方ができますね♫ ひと月後には、黒い絨毯から青(緑)の絨毯に模様替えしている坊がつるです。またお付き合いください✨
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ねね
ヘッドライトと月明かりで山を登ったんですね。ちょっとロマンチック。初心者では出来ないことですね。いつか私もそうなりたい。 kibeさんのfly me to the moon 聴いてみたいですね。登山後のご褒美に✨
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気球
夜の登山って動物とか怖そうですが大丈夫だったのでしょうか⁉︎ 凄い行動力!
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とも@tmk
花見からの野焼き、kibeさんのフットワークの軽さに惚れ惚れです✨ みるみるうちに一面黒コゲになるんでしょうねー。その場にいないとわからない臨場感、うらやましいです(n´ω`n)