primus essential pot

鍋考

この冬。我鍋に悩む。

オイラの体調が優れない理由が判明した。胃だ。医者からもらった胃薬を飲み始めたら、みるみる体調が回復し始めた。しかし体調が回復すると同時に異様に腹が減るやうになった。それまでは1日1膳をリアルに実行していたが、今はもう無理。腹が減って腹が減って。さながらウォーキングデッドのウォーカーのようだ。なんか喰うもんねぇかぁと夜な夜な徘徊している。キャンプの朝もそうだ。何時もは何も食べず、何も飲まず。ただただ修行僧のやうに朝日と共に道具を片付け、キャンプ場を後にするのであるが、現在は違う。何か、何か喰べさせてくれぇと腹が訴えてくるのだ。そこで最近ではキャンプの朝、袋麺を食す。しかも2袋だ。これまではソロ用の鍋としてマウンテンリサーチのアナルコマグを使用してきた。特に不都合を感じた事は無かったが、2袋となると容量が足りない。キャンプ用の鍋セットは保有している。ファミリーキャンプ用としてMSRのブラックライトのグルメクックとガイドクックのセットだ。これにスノーピークのザルを組み合わせて一つのスタッキングセットとして保管してある。袋麺2袋であれば、グルメクックのセットが丁度良いのであるが、毎回ソロなのにあんな大きなセットを持ち歩きたくない。かといってグルメクックセットだけを持ち歩くとせっかくのスタッキングセットが崩れてしまう。美しくない。オイラの美意識が邪魔をするのだ。じゃあグルメクックセットだけをもう一つ買うかとオクを漁るが、えっ？？マジで‼︎と大声で叫んでしまう様な恐ろしい値段をしている。そこで袋麺2袋を調理出来る素敵な鍋探しの旅が始まったのだ。
皆様の中にはじゃあ袋麺じゃなくて、カップ麺にすればいいじゃんとお思いの方もあろう。しかしオイラはあまりカップ麺を食さない。小さい頃から両親にカップ麺は容器の発泡スチロールが熱で溶け出して体に悪いと教えられてきた。本当は貧乏で1人1個のカップ麺が買えなかっただけだと思うが、小さい頃からの刷り込みは強力である。やはりスーパーではカップ麺ではなく、袋麺を選んでしまう。というわけでどうしても袋麺2袋を調理出来る鍋が必要なのだ。しかし色々とネットで探すが、料理の出来ないオイラには鍋のサイズを容量で言われてもぴんとこない。オイラが好んで食すサッポロ1番塩らーめんのサイズを計測すると、だいたい15センチくらいであることが解った。サイズで15センチくらいのものをと探すが、今度は素材で悩む。アルミが良いか、ステンレスか。それともチタンが良いか。調理し易いのはアルミだなぁ。でも長く使えるのはやはりステンレス。しかしチタンの青く変色した鍋もカッコ良いよね。と決まらない。まぁ普通に考えればキャプスタのラーメンクッカー角型を買って仕舞えば済む事なのだが、カッコよくない。ギアマニアとしてはやはり拘るのだ。ああでもない。こうでもない。と右往左往していて発見したのがこのプリムス エッセンシャルポットだ。1.3ℓにするか2.5ℓにするかでも悩んだが、もはや悩む事にも疲れてきて、南無三と1.3ℓを選択した。

結果は見ての通り大正解だ。最早鍋ではない。ただのアルミのどんぶりだろ。コレ。
このどんぶりフォルムが気に入った。鍋としてだけではなく、ご飯ものを盛るにも良いだろうし、調理する時のちょっとした食材入れにもちょうど良さそう。調理しないけど。しかもギアマニアを擽ぐるスタッキング性能。もう一つ買い増してさらにスタッキングするのも良い。しかもしかもだ。コイツの上位規格っぽいライテックポットセットというのもある。調理するにはコーティングしてあるコッチの方が良いだろうし、写真で見る限り、コイツもエッセンシャルポットにスタッキングできるのではないだろうか。しかもそっちには湯切りの付いた蓋も有るし。是非試してみたいと夢は膨らむ。惜しくも年末ジャンボは外してしまった。次のサマージャンボに期待するしかないのだが、プリムスはやたら新製品と廃盤を繰り返すイメージがある。こんなamazonでも売ってないどんぶり鍋がそうそう売れるわけないので近いうちに廃盤になるのではないか。ならば早めの買い占めが吉なのか。
悩む。悩む。悩む。
この冬のオイラは悩んでばかりなのである。
この様などうでも良い駄文に長時間お付き合い頂き、誠に感謝である。