凍てつく秋の登山でタープ泊
hirozouさんから登山の誘い。
登山をしてテント場に泊まる。
30Lのザックに家財道具を詰めてパックウェイト7.5kg。
吾妻山は2度目。今回は県央の森の登山口から烏帽子山を越えてテント場へ。翌朝吾妻山に登り烏帽子山から比婆山のルートを通り戻るプラン。
登山でテント泊は初めて。当たり前だけどザックに水も食料も詰める。山はきっと寒いから衣類も多めに。
入らない。前日までパッキングに悩む。
天気は晴れ予報。
だけど登山口は雨。
車の中で雨雲レーダーとにらめっこして、小雨を見計らって出発することに。
hirozouさんは上下のレインウェアにザックカバー。
そんなの持ってない。
レインウェアを羽織り登り始める。下はタイツに短パン。下半身は筋肉量が多いから、歩いていれば濡れても体が冷えにくく、歩き終わったら濡れた足を拭けばいいとUL教本には書いてあったが。
出発前は肌寒かったけど、登り始めると体がポカポカしてくる。
2時間ほどで烏帽子山の山頂。雨が強い。
山を下るとキャンプ場に着く。
霧が濃い。
キャンプ場には、1張だけ。
避難小屋で濡れた体とウェアを拭き、体が冷えないうちにダウンジャケットを着込み防寒パンツを履いた。
horizouさんがこだわりのパーコレーターでコーヒーを淹れてくれた。ポコポコと音を立てる噴き出すごとに色が濃くなる変化がガラスの蓋ごしに楽しめる。
熱々のコーヒーが体にしみる。
今回シェルターは軽量なタープを持参。小雨の中、タープを張る。
タープの中は風が無い分暖かく感じられた。寒いという先入観があるけれど、スペースさえあればタープも山で十分使える。
小屋に戻って明るいうちに夕食を作り始める。ぼくはラーメンとアルファ米でラーメンライス。
hirozouさんは炊飯して、ちゃんとした食材でキムチ鍋を作る。すごい!おすそ分けが美味しかった。
hirozouさんにはお世話になりっぱなしだと思っていたので1缶余分に背負ってきたビールをおすそ分けした。
ウイスキーをチビチビやりながら、いろんな話をして夜が更けていった。
8時にはそろそろ寝ようと、テント場に出ると濃霧で1m先が見えない状況。そしてすごい寒い。
ザックカバーがなく、濡れたモンベルの#5で大丈夫かなぁと不安になりながらシュラフに潜り込もうとした時、月が見えるよ!とhirozouさん。
外に出ると満月が暗闇の中煌々と光っていた。いつも見る月より大きい気がした。今日はずっと霧だったので、感動もひとしお。
明日は夜明け前に朝日を見に吾妻山へ向かう。目覚ましをセットしてすぐに寝落ち。
1時頃肌寒くて目が覚めた。温度計を見ると0度近い。
装備は
地べたに肩からお尻までの長さにカットしたクローズドセルマットを敷き、solのエスケープビビィの中にクライミットのエアマット。シュラフはモンベルの#5。ユニクロのウルトラライトダウン。足には張るホッカイロ。
シュラフの背中側のロフトをお腹側に持っていくと暖かく、次に起きた時は目覚ましがなっていた。
タープを出ると霜柱が立っている。辛かったのは、氷点下の中前日に濡れたグローブをはめる時。手はかじかみ感覚が薄れていく。吾妻山を登り始める。時折急で険しい道を通りながら山頂を目指す。心拍数が上がり体が暖かくなると、手の血行もよくなってきた。
1時間かけて夜明け前に山頂に到着。
徐々に明るくなる。月も出ている。
ご来光。しばし山頂からの絶景を眺める。
地面が凍っている
ザックも風を受けてみるみる凍る。
下山し、キャンプ場に着くとタープが凍っていた。
冷たい空気の中、朝ごはん。何も食べずに登ったからお腹が空いた。
牛めしに贅沢にカレーを入れた。食後のコーヒーがうまい。
小屋の裏の炊事場で沢の水から水を補給。ソーヤーの浄水器が活躍した。
撤収して烏帽子山へ出発。
秋の気配を感じながら登る。
登頂。
hirozouさんにもらった羊羹に体が喜ぶ。糖分がうまい!
ぼくはコーヒーをドリップしておすそ分け。山頂で飲むコーヒーは格別だ。
あとは下るだけ。綺麗なススキや、色づいた山々を眺めながらの下山も楽しめた。
下山後にhirozouさんが車に忍ばせていたご褒美、うどんをすすった。
疲労感のある体に染み入る。うまい。
キャンプ道具を背負っての登山は格別だった。雨から始まり氷点下の過酷な体験も、2日目の快晴に秋の景色。
登山の楽しさがわかった気がする体験だった。連れていってくれたhirozouさんに感謝。
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BEANS58
拝見しているだけで、ワクワクします✨ 厳冬期前に近所の山を登りたくなりました❗️w いつかはテン泊してみたいです😊
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hirozou
雨歩きも経験出来て、楽しかったですね また、行きましょう。。。
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кочапо
相当寒かったんじゃないですか⁉️ お疲れ様です😊 私は初めて秋にテン泊登山した時に寒くて一睡も出来なかったのでそれ以来常に防寒マックス状態で行ってます。ULとは程遠いですけど…
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green_blue_black777
素晴らしいpostです👍 写真もいいし、こちらまで同じような感覚になりました😍🙌
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kuma
山泊お疲れ様でした❗️ 自然の厳しさ美しさ、ハードな環境の中でも色んな楽しみ方があるのが伝わって来ました😀
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daimaru
寒そうだけど、それがまた良いですね! タープでも寝られるんですね。一度やってみたいです。 僕は雨具のズボンは防寒くらいの気持ちで持って行ってます。正直あまりはかない。タイツだと雨が靴に入ってくるので、ゲイターがあると快適ですよ。
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Satoru
秋の山は、また格別ですね^ ^ 清々しい感じが伝わってきました^ ^ VAUDEのテントもNEMOのテントもコンパクトで軽量なはずなのに、あえてのタープ泊とは、、、 よほど気持ち良いんでしょうね^ ^
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anrisaurus
比婆山連峰でタープ泊!タープの隙間から星空見えたら最高の夜ですね。霧に霞む月夜もまた幻想的です。
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とも@tmk
濡れた足は拭けばいい…衝撃でした。マットを外付けにされたりしないんですね。さすがのスマートさ。
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たけぶー
ついにテン泊デビューしましたか! 寒くて大変そうでしたが、すごく良い体験をされたようで見てるこちらも楽しくなりましたよ!! そしてULにこだわる信念はすごいですね(^^) また次回のテン泊投稿楽しみにしてます!