バックパックキャンプ＠五光牧場…の巻

最近思う…🙄

グループキャンプも夫婦デュオもソロも確かに楽しい。

が、最近自分の中でマンネリ化してやしないか…

美しい自然の中で、豪華(？)な食事やお酒。お気に入りギアを並べて悦に浸るのも、私自身が好きだからそれはそれで楽しい。

キャンプ道具には独特の魅力があるものだ。

が…

このペースでこのスタイルを続けていたら、自分は飽きてしまうのではないか…

美しい自然の中で…あの人に会ってみたい。この人と酒を飲みたい。その人と道具の話をしたい。

それが今の私のキャンプの原動力だしこれからもきっと変わらないのだが…

あくまでも、あくまでも「自分の中」のハナシだが…

車に荷物満載のオートキャンプだけを続けるだけで、自分はホントにこのままで良いんだろうか？

そんな葛藤の様なモヤモヤが最近ずっとあって。

そんな時に妻が借りてきた、この本を読んでしまった…

私の中で、尊敬と疑念が交錯する「ホラ吹き男爵」こと堀田貴之氏の「一人を楽しむソロキャンプのすすめ」…だ(笑)

著者である堀田さんと我が家は色々ご縁があって…

それでもなかなか堀田さんは妻の顔を覚えてくれない(笑)

飄々とした…という表現がぴったりな方だが、知らない内に引き込まれてしまう不思議な人。

そんな中の一節にこんな内容があった

…ふむ

おおっ！そうだ！✨💡😳💡✨

その時キャンプの神様が私に降臨した(笑)

軽め・コンパクトな道具も揃って来たし、バックパックだけでキャンプをしてみたらどうだろう。

持って行ける道具はバックパックに入るだけ・移動は公共交通機関のみにしよう。

なるべくミニマムにする事によってオートキャンプとの「メリハリ」が自分の中に出来るんじゃないか？

ヘビーな道具や車の有り難み、凝った野外料理が改めて感動出来るんじゃないだろうか。

そう思い立ったのが先月。

目的地は以前から行ってみたかった五光牧場キャンプ場に決めた。

みどりの窓口は、私に新しい翼を授けてくれた。

往復1.3万ナリ(笑)

モンゴルの果てしない大草原や聖地巡礼に比べれば、ホントにスケールは小さくて恥ずかしいが…

登山もしないし、オートキャンプしかした事ない私には、ある種の挑戦だ。

御殿場線の裾野駅からレッツスタート。

ワイドビューふじかわで身延線を…

特急あずさで中央本線を…

小海線で小淵沢から野辺山へ…！

ありゃ着いちゃった(笑)

楽しい楽しい列車の旅もあっという間。(4.5時間位かな)

あ、親切なおじさんが写真を撮ってくれました
✨👴🏻🤳🏻

さて！今回の目的地、五光牧場キャンプ場までの2.5km(約30分)を歩いて行くで！

…コレを歩けと言う訳か…

上等よ。

おぉ…なんちゅうのどかな道なんだ。

先が霞んでるよ。

バックパックに、酒冷やし専用(笑)のソフトクーラーも併せ、総重量は18kgくらい。

距離は約2.5km。地味な登り坂を徒歩約30分。

…ギッシギッシ…

…ふぅふぅ…

…辞めときゃ良かった…

…重過ぎて辛すぎる…(泣)

やっと受付に着いた…

歩きは1泊1200円だそうです。安い…のかな。

HPに載ってた右の喫茶店は休業中だそうです…なんてこった…心折れたらココでご飯食べようと思ったのに…(本気)

素晴らしい環境の五光牧場ですが…うわさ通り傾斜地が非常に多い。

場所選びに30分以上費やしてしまった…

平らな所は全体の25%か。いやもう少し少ないかも？

傾斜・景色・周りのキャンパーとの距離のバランスを考えてココに決めた。

さてと…食料と飲み物が何もないから買い出しだ。

で、行って来ました。

今回最も辛かったのはこの買い出し。行きより重かった(笑)

往復1時間の買い出しは酒を3泊分買ったのが失敗でした。毎日駅に行くのでその日の分を毎日買えば良かったのに…

今日はよく歩いた…

1.5往復の計7.5kmの内、1往復分は15kg以上の荷物を担いで歩いたから、足はパンパンだ。

情け無い(笑)

あ、因みに今回コップはお馴染みダイネックスマグのみ。

初日の夕飯は、パックご飯にレトルトカレーとホテイの焼き鳥缶詰だけ。

今回の調理器具はプリムスのトレックケトルにバーナーはユニフレームのUSトレイルオート。

プリムスのトレックケトル。イベントで安売りしていたので購入し、ずっとしまったままでした。
オートキャンプでは何も作れないなぁ…なんて思ってましたが、なんのなんの。
実に良く考えられていた。フタもフライパン兼お皿として絶妙な深さとサイズ。

軽量化したい旅には実に使い易く、今回最も見直した道具です。素晴らしい。

あとはタイベックシートに山ざぶとんのお座敷スタイルであぐらをかいたりゴロゴロしながらお酒をちびちび。

ウィスキーをロックでいただき初日終了。

夜中から雨が降り始める。

2日目の朝、身支度をしながらコーヒーを。

朝飯は納豆と鮭がゆ。…合わないようで案外悪くない(笑)…鮭がゆは鍋のフタに盛り付け。

2日目は、早朝より小海線からバスで白駒池→八千穂高原自然園に遊歩道を歩いて行く予定でしたが…雨天・バス&小海線の時刻の相性が良くない為、断念。

なかなかの雨の中、清里観光へ変更。

地ビールをいただき、湯葉と納豆を買ってキャンプ場に戻りました。

ROCKさんの名物カレーを食べに行ったんですが、長蛇の列だったのでこれまた断念(笑)

萌木の村から清里駅迄がなかなかの登り坂でキツかった…

野辺山駅から傘をさし、バックパックにレインカバーを被せてスタスタ歩く…

この道が毎日ぬかるんでいるのが、微妙に凹む…

ココで滑って泥だらけになったら、さめざめと男泣きしちゃうぜ…

この辺りから、なんか思てたん違うと少し思い始める(笑)

帰ってすぐにお風呂へGO！

バスタオルはかさばるので今回はお風呂も身支度も全て手拭いで。降りしきる雨の中、タープ下で乾くのもアドバンテージ。

2日目の夕飯はインスタントラーメン…にパックご飯を投入しておじや(笑)…しかし手抜きメシの美味いこと…

降り続く雨にも慣れてきたなぁ…

暗くなる頃から晩酌開始(笑)お酒の肴に清里の湯葉とあん肝缶詰。

ランタンはCB缶で統一する為、実家で見つけたイワタニのジュニアランタンCB-JRLなる昔の物を拝借。

パタパタと雨が降り続くタープの下でしんみりと晩酌です。

うーむ…この湯葉うまいなぁ…だいずやさんかぁ…お土産に買おうかなぁ。

ソフトクーラーは想定通り大活躍。

お酒と納豆を静かに冷やす(笑)…が、ロックアイスは翌朝液化してしまった。

保冷の為、清里帰りに板氷と一緒に買ったミニボトルワインをちびちびやって2日目終了。

3日目の朝飯は写真撮り忘れ(笑)…そしてこの日も雨。

この日は甲斐小泉駅からdill eat lifeさんへ。

少しずつ歩き慣れて来た道を歩いて駅へ。農家さんがレタスの収穫をデッカいトラクターでやってました。

今回の旅の相棒、アトリエブルーボトルのPAC-03。背面パッドはマットにもなるので枕として使用。

トップがロール式なので、コンパクトにも大容量にも。36〜48Lで690g。サイドポッケも背面ポッケもゴムコードが編んであって凄く役に立つ。

妻から借りたユーロシルムの傘も軽くて良い。

甲斐小泉駅に着き、ナビタイムで歩く。

dillさんは少し難しい場所にありますが、ようやく道標が。

以前カーナビでは結構迷子になりました(笑)

おぉ…着いた。

しかし雨はどんどん強くなる(笑)避難しよう。

玄米定食ランチに玄米おむすびを追加。

お約束のビールも。いつもは運転だから今日は気持ち良く飲めるぜ。

マスターは私の事覚えててくれて嬉しかった。今回の旅の話をしたり、山道具屋さんを紹介してくれたり。

名残惜しいですが、帰りの小海線の時間まで、甲斐小泉駅目の前の美術館へ。

…素晴らしい作品群でした…😲※撮影OKの美術館です※

旅の相棒その2、ダナーのマウンテンリッジ。スウェードだけどさすがに雨が染み込んで来ました…

乾かないなぁコリャ…

日に日に生活感とジャーニー感が漂い始める…

しかし、いつになったら止むんだ雨よ…

雨漏りしたらメッシュインナーだから終了だで…

3日目の夕飯は台湾まぜそばと清里の納豆とパックご飯。

因みにパックご飯はこの状態で15分、逆さまにして5分で完成(笑)…腹減ってると長い…

清里の納豆がめちゃくちゃ美味かったし、台湾まぜそばも凄く美味かった。

今夜が最後の夜か…美味くて良かった。

さぁラストナイトは盛り上がって行きましょう！

禁じ手のyoutube鑑賞から…

真っ暗な林の中で1人カラオケが始まる🎤😩🎶ボエエエ🎶

他のお客さんまでは100mは離れてるので大丈夫(笑)

実は、初日は帰りたくて仕方なかったが、最後の夜だと思うとなんだか寂しいなぁ…

歌い疲れ、お酒も回ってラストナイトパーリィ終了…😭動画見過ぎて通信制限も掛かったし(笑)

爽やかな朝です…

最終日、朝飯はまたもや鮭がゆと納豆。撤収もあるのでちゃちゃっと済ます。

そして…

雨上がってるし(笑)

ウケるッ🤣

ゆっくり余韻に浸りながらのんびり撤収…

今回、私を4日間守ってくれた幕とポールとペグ。

ローカスギアのクフ・シルとデュオタープ。こんなにコンパクトになる頼れる幕。これが無かったら今回の旅は成立しない。

ポールはローカスギアのトレッキングポールと、華奢なので最近全く使ってなかったテンマクのテレスコ式タープポール。

オープンタープにタイベックシートのお座敷スタイルでしたが予想以上に快適に過ごせました。

不安だったのは重いからペグハンマーを持って行かなかった事。…雨でふやけた地面はペグ踏ん付ければサクっと刺さりました(笑)

ペグはイーストン・ナノ6とDACのVペグ。普段もこのペグを使ってたのは、いつかこの軽いペグしか使えない状況が来ると思ってたから。…使い慣れてて良かった〜。

五光牧場の雰囲気はやっぱり良い…✨

芝生と林の共存するキャンプ場ってなかなか無い。

五光牧場のお風呂とトイレをご紹介。左お風呂、右奥トイレ。

サイトからトイレ迄は往復7分…でした。地味に辛いです(笑)

最終日は爽快な空！

管理人さんに余ったインスタントラーメンと酎ハイとお菓子を差し上げてチェックアウト。

そうか…歩く人はキレイな風景がエネルギーになってるんだなぁ…

良いトコなんだなぁ…野辺山(笑)

また来たい…かな…

白駒池に行けなかったのが心残りですね。近いうちに駒出池からリベンジしよう。

野辺山駅に到着。

が、野辺山から清里まで、小海線は約2時間無い…

全行程歩いたので、とうとうタクシー利用(笑) 時間を買うつもりでしたが…2980円ナリ

タクシーで清里へ、お土産を買って小海線で小淵沢へ…

あ、小淵沢は駅舎が新しくなってました。

…

あぁ終わっちゃったなぁ…

あぁ…カボチャの馬車が来ちまった(笑)

さよなら小海線。

…またいつの日かバックパックで旅に出よう。

憧れの地へ。

背負った荷物が私を何処迄も助けてくれる。背負える分だけ。

ザックの重さは自由の重さ…少し理解出来ました。

バックパックが私にたくさんの可能性を教えてくれた、そんな旅でした。

Day Outには既にたくさんの先達が居るのは存じ上げておりますが、この記事は「オートキャンプしかしたこと無い男が、バックパッキング旅をしたらこうなった。」という目線でご覧頂きたく存じます。

…最後に、旅の中で私のインスタ・リアルタイム投稿にコメントくださたった皆様…とても励みになりました。

どうもありがとう🎤😩🎶

おしまい🤗