【神津島】ソロキャンプ4日目

[東京] 都立多幸湾公園ファミリーキャンプ場

6時に目覚ましをかけていたが5時頃に目が覚めた。天気予報では「曇り時々雨」だったので、うとうとせず片付けを始めた。前日にあらかた済ませておいたので、テントとタープをまとめるだけ。ただ夜露朝露がひどく、びしょびしょに濡れていたので屋根のある休憩舎まで持って行って広げて乾かしていた。初日から自分のサイトにはほとんどおらず、メシを食べる時もダラダラする時も休憩舎を使っていた。以前来ていたのは8月だったのでグループの方たちで埋まってしまう休憩舎も9月にはあまり利用者がいないのでひ1人でも堂々と使えた。休憩舎にテントやタープを広げ終えてコーヒーを啜っていると雨が降ってきた。初めは弱い雨も次第に強くなってきた。しばらくすると、同じサイトでテント泊をしていた方が休憩舎に来たので挨拶をした。自分が来た翌日から入っているようでテントには気づいていたが、日中はお互い外に出てるし夜も自分はサイトではなく休憩舎で過ごしていたのでその時初めて顔を合わせた。降ったり止んだりする雨の隙間を縫ってその方もサイトから荷物を休憩舎に運び出し、お互い撤収作業をしながら話をさせてもらった。その方は釣りではなく植物(主に花)の写真を撮りに来られているとのことだった。なにかでみたり聞いたりはしていたが、島という特殊な環境のため珍しい花がたくさんあるのだそうで、2泊3日で島を歩きながら目当ての花を見つけては写真を撮ったということだった。なかでも、マッチ棒ほどのサイズでまさに頭薬部分くらいの小さな花が咲く2種(近縁種らしい)が今回の1番の目当てで、一方は初日に見つけられたがもう一方はなかなか見つけられず、翌日島中を歩き回ってようやく見つけられたとのことだった。写真をみせてもらうと画像なので大きさこそわからないけどとても可愛らしい花だった。「葉っぱがないんですね。」なんて言うと、「よく気づきましたね!そうなんです。」と嬉しそうに話してくれて、こういう楽しみ方ができるのもとても素敵だなと思った。大人になってから、生物の勉強もう少しやってればよかったなと思うことがちょくちょくあるがまさにそんな瞬間だった。最後に「もし興味があれば」とくれた名刺には「環境省 自然公園指導員」「東京都 自然公園ボランティア員」「公益社団法人 日本植物友の会会員」などが書かれていた。その方は調布から飛行機で来られているようで、飛行場までザックを背負って歩いて向かわれるとのことだった。見習わなければいけないと思った。話をしてくれたお礼というほどのものでもないけど、多幸湾の湧水をご存知なかったのでとても美味しいから帰りがけにぜひ、とお伝えして別れた。1人になってから前日焼いたパンでサンドイッチをつくり、もう一杯湧水で入れたコーヒーを飲んでチェックアウトを済まし、バスで前浜港へ向かった。

「【神津島】ソロキャンプ4日目  | [東京] 都立多幸湾公園ファミリーキャンプ場」の2枚目の写真

10時前には港に着き、午後の便なので温泉とお昼を済ませて帰ろうと思っていたが雨が結構降っているので温泉を諦めようと思っていると11時のオープン前にちょうど雨があがった。レンタルバイク屋に行って1時間だけ借りて温泉に向かい、到着すると晴れ間もでて暑いくらいだったが、また降ってくると行けないと思いさっさと風呂を済ませて戻った。走り始めてすぐ、激しい雨が降った。せっかく風呂に入ったのにびしょびしょに濡れた。レンタルバイク屋に戻ると「やられちゃいましたね」とバイク屋の方が笑顔で迎えて、新品のタオルをくれた。雨宿りがてら一緒にタバコを吸われてもらい話をきいた。島の漁師の家で生まれ、高校は内地の学校へ行き、そのまま向こうで就職したが、30過ぎて島に戻って来て漁師の仕事をされているとのことだった。レンタルバイク屋は自身が子供の頃から夏の間だけやっているとのことだった。その他にも島の話を聞かせてもらい、雨も落ち着いたのでタオルのお礼を告げてお土産を買いつつ観光協会センターの食堂へ向かった。

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値上がりしているかと思っていたところ、6年前のまま1,000円で定食を提供していたが、楽しみにしていたキンメまるまる1尾の煮付け定食は完売してしまっており、フライ定食をごはん少なめにしてもらいビールでやった。食べ終えるとちょうどそろそろ船の時間になり、搭乗手続きを済ませて無事乗船し、神津島を離れた。

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今回、6年ぶりの神津島は、体力不足と蚊対策で反省点もあったが、登山以外はやりたいと思っていたことをほとんどできたし、想定してなかったくらいたくさんの人と話せた。これまで1人で島に行くと滞在中ほとんど誰とも話さないことが多かったので、とても健康的で大満足な旅だった。
多幸湾のキャンプ場がお風呂がなくなりシャワーだけになってしまったのは結構大きいと思っているのでいつになるかはわからないけど、またいつか来たいと思う。

関東周辺の無料か低価格のキャンプ場がおおいです。
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