溶かさない。穴あけない。
ずっと憧れてた薪ストを遂に手にしました
購入したのはWINNERWELLのサイドビューLサイズ
薪ストは極上の暖かさがウリですがその代償として取り扱いに注意しなければ大事なテントを傷つけることにもなります
YouTubeやブログなどを見るとテントが溶けたり
火の粉で穴が空いたりとネガティヴな情報にであいます
薪ストからテントを守るためには幾つか気を付けないといけないことをネット情報から拾い集めました。
『溶かさないために』
①煙突ガードを装着しろ!
②耐熱バンテージを巻け!
③難燃性フエルトを巻け!
④遮熱テントガードを立てろ!(440仕様では使いません)
『穴をあけないために』
①煙突を100cm以上テントより高くしろ!
②スパークアレスター(火の粉飛散防止)を信用するな!
③爆ぜにくい良質な広葉樹の薪を使用しろ!
④火加減をしっかり調整しろ!
おまけ
『煙突を外しやすくしろ!』
今回は初心者で尚且つポリエステル幕で薪ストを使用するというハードル高めの内容です
ネットの情報のみなので上記の対策があってるかどうかもわかりません
何かを保証できる内容ではありませんので全て自己責任の元おこなっています
もしお詳しい方がいましたら間違いや不足をご指摘してくださると幸いです
さて
目指すお題は・・・
『溶かさない。穴あけない。』です
自分が持ってる大きめなテントはサーカス440 (以下440 )かボードルームですが今回は440 仕様でいきます。
右の黒いのは440のポールですね。
440の高さは310cm
薪ストの全高は275cm
火の粉対策でテントから100cm以上は煙突を高くしたいので追加煙突を3節増やしました。
追加煙突は長さが43cmなんで
接続部位を差し引くとざっくり120cm煙突が長くなります。
これは火の粉が出ても細かいものならテントに付着する前に火が消えるアドバンテージを作っています
仮に短いと火が消える前にテントに付着する可能性が高まります。
画像は試しでフィールドラックを二段にしていますが今回は薪の入れやすさや炎が良く見えるように1段使用しました。
これで煙突は更に20cmぐらい高くなります。
安定させるためにアルミの針金で薪ストの脚とフィールドラックを固定させました。
アルミの針金だと柔らかいので素手で容易に扱えます。
次に煙突の高温問題を解決することに。
コットンや難燃素材のテントではなく普通のポリ幕にインストするのでこの問題は絶対に解決しないとなりません。
ネットでG-ストーブやウィンナーウェルや他の薪ストーブを使われてる先人達の情報をもとにベストだと思われるものをチョイスしました。
1番効果がありそうなのが画像の耐熱バンテージチタン素材。
これはバイクのマフラーが高温になって履いてるズボンを溶かしたりさせないように保護するものらしいです。
耐熱温度は1200度。
バイクで使われてる人のレビューにありましたが手で触れられる程度にしかならないとありました。
薪ストーブで使われてる人でもやはり触れる程度の温度だったという初見が多かったのでこれを採用しました。
参考までにですが
人が触れる温度の最高が70度ぐらいで80度になると触れないそうですよ。
そしてポリエステルとTC素材が何度で溶けるかっていう動画があったのですがここでは50度ではどちらも溶けませんでしたが130度でどちらも溶けてました。なので恐らく人が触れない温度になるとテントも溶けやすくなるんだと思います。
今回用意したのは10mのものです。
使用方法は初めに耐熱バンドそのものを水につけて濡らして絞ります。
こうすることで巻きやすくなると商品説明にありました。
巻きはじめたところを付属のステンレスバンドで固定してあとは巻いていくだけです。
バンドはハサミで切れるので煙突の接続する箇所まで巻いてステンレスバンドで固定すれば完成です。
今回はこれを2節分つくりました。
バンテージは多分2〜3m余ったと思います。
欠かせないのが煙突ガードというオプションです。
これ自体が煙突の高温からテントを守るものとして販売されていますが使用されている人の多くがこれだけだと熱くなって心配だという意見が多いようです。
恐らくコットン幕とかだったらこれだけでもいけるのかもしれませんが今回はポリ幕に無理やりインストするので万全を期して耐熱フエルトを巻いていきます。
フエルトを固定するのには結束バンドで耐熱が80度ぐらいのを使用して固定しました。
80度で大丈夫?
と思う人もいるかと思いますがそもそも80度以上ではテントにダメージがあると思われます。
なのでテントに直接触れるこの箇所が80度は超えない想定で使用しています。
勿論これも自己責任です。
次は火の粉問題です。
これが薪ストで1番のキモになります。
実は自分も知らなかったのですが薪ストーブは煙突から火の粉が噴き出るらしいんです。
とくにGストーブ系が。
これもGストーブ作ってる人が絡んでるらしいのでこの薪ストも同系となります。
ただし使用環境は冬なのである程度煙突の高さを確保してあげれば外気温が低温なんですぐに火は消えるそうです。
でも稀に大きめの火の粉が吹き出てテントに穴が空くという人もいるようなのでこの問題も万全を期します。
通常セットにもスパークアレスターという火の粉の飛散を防ぐ目的の煙突が付属されているのですが見ると網目がまーまーでかいです
これでは心配なので画像の金網を丸めたものをスパークアレスターの上から被せる仕様にしました。
心配なのは煤で網目が塞がらないかが心配ですが先ずは火の粉が出ないことを優先させました。
あと薪の良し悪しで火の粉が多くも少なくもなるようです。
なので良質な薪を確保するためにiLbfさんで薪を準備しました。
煙突組み立てに必須なのがこれです。
焼き付き防止剤。
煙突が焼きつくと煙突が外れにくくなるんですがこれを塗るとスルッと外れます。
煙突の組み立てがこんな感じです
今回は薪の入れやすさと炎を見やすくするためにフィールドラックを1段だけ入れてます。
床に敷いてあるのはMacさんにお願いしたボードルーム用のグランドシートなんですが難燃素材なので爆ぜて火の粉が飛んでも大丈夫です
屋根を片側だけ開けて煙突を出します。
気になったのはこの時煙突ガードの上部のガードがないところにテント触れそうだったこと。
次回からはさらに調整が必要かな。
ストーブガード問題もあったのですが手放さずに持ってたコールマンのファイヤープレーステーブルがストーブのステンレス素材と相性も良くてサイズ感も丁度良くフィットしました。
これでワンコも安心です
サイドビューは片側だけですが大きくて炎が見やすくてとてもいいです
薪は爆ぜにくい広葉樹を準備しました。
今回はホムセンのナラとiLbfさんのぶっといクヌギを用意。
ホムセンのは乾燥が甘いらしく煤が多くてオススメしません
オススメはやっぱりiLbfさん!
2年乾燥の薪は煤も少ないしぶっといので火もちも良かった〜
無事に火も灯せ念願だった鍋とすき焼きをやりました。
簡易的な温度計ですが常に500度を超えてました。
(500度は誤りでした。270℃が正解でした。
yoppyさんご指摘ありがとうございました!)
一酸化炭素警報機はDODの一酸化炭素チェッカーとiLbfさんで売ってたチェッカー2台を設置しましたが
換気口も少し開けてたんで全く反応しませんでした。
換気口を開けてもしっかりテント内は暖かったですよ
外から見た感じです。
火の粉が怖かったので通常よりも煙突が長めです。
スパークアレスターから出てるガイロープを取り付ける金具にカラナビを付けてロープ付けましたが溶けることもなく最後までしっかり固定できました。
2泊したうちの二日目の夜が強風で煙突から風が入るらしくて火がつかなくて使い物になりませんでした。
幸い石油ストーブ2台とガスストーブも用意してたんで(ハイエースだからできる積載です)暖はとれたんで今回は大丈夫でしたが強風だと予報がある時は気をつけた方がいいですね
時折タープポールでテントと煙突を離すようには気をつけていました。
そうしないと煙突ガードがないところにテントが触れそうだったんですよ
これさえしっかり調整できてれば気にしなくても良かったんですけどね
最終日の撤収前に撮影しました。
煙突ガードの連結バンドも溶けず
テントも溶けず無事に使用することができました
火の粉でテントに穴が空くこともありませんでした
ただ一つだけ問題が・・・
テントに茶色い樹液色の液体が数カ所ついていました。
これは一体なんでしょ?
拭けば取れるんですが汚れはシミになりました。
煙突は中の2節の温度が高くて焼けてます。
夜見たときは真っ赤になってましたよ
この煙突の温度が上がることでストーブ本体と合わせて温かくなるそうです。
〜総括〜
一応は目的を達成できたので今回の対策は間違いではなかったかなと思います。
撤収する際にブラシで煙突内の煤を掃除しましたが思っていたほど付いていませんでしたがスパークアレスターに取り付けたステンのメッシュは目詰まりしそうなほど煤が付着していました。
完全に目詰まりすると危険なので注意が必要ですね。
ただ思っていた通り火の粉の飛散は防げたようです。
今回のサーカス440用の対策なんで他の形状のテントではまた違った対策が必要になるとは思います。
煙突の高温問題対策はどのテントでも同じだと思いますが薪ストーブがテントに近くなればテントを守るための遮熱ガードが必要でしょうしね。
次回はボードルーム使用で対策をして使いたいと思ってます
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気球
風で幕がヒラヒラして穴あけたので対策をと思っていました。 非常に参考になります( ´∀`)
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しっかり対策凄いです😆 簡易温度計は下の方で見るので320°ですね^_^ 上の数字はF°になってますね!
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あ、270かw
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sonohilo
コメント失礼します。 同じくWinnerwellのノマドビューMを使ってますが、先日年越しキャンプでサーカスtcに火の粉による穴が一つ空いてしまいました😢 かなり小さい穴なので、そんなに気にしてませんが、原因は薪の質です☝️ 紅葉樹でも乾燥が甘いと爆ぜて火の粉が出ます。 焚火🔥の時はパチパチ爆ぜるのも風情があってよいですが、ストーブをテントで使うならオガライトをオススメしますよ😉 燃焼効率が良く、灰も細かくサラサラです。
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fu.u
すごい試行錯誤の結果だったんですね! 素晴らしい👏 煙突上のロープが様になってて薪ストかっこいいな!って思ってたら火も見えるとは🔥
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わん
ステキな薪ストーブ😍これは絶対引き篭りキャンプになるヤツですね🤣
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ポチョム
薪ストの運用って奥深いですねぇ…😳✨こんなに手間暇をかけたギアだったとは!うちは車載の都合で焚き火台も持っていかないようなキャンパーなんで、勉強になります。
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つかひろ
薪ストーブ、憧れます🔥 昨年も一昨年も『買うぞー』ってカタログ収集したり、イルビフ行ってたり色々見て回ったりしましたがポチョムさんのコメントと同様、我が家も積載問題で断念しました💧 購入しても幕に応じて色々と手間暇掛かるもんなんですね。でもそれも楽しそう…いつかお会いした際、薪ストーブ暖を体感させて下さい😆
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CHAKU
勢いで買ってしまいました〜😅 アラジンだけだと寒いし。 武井を買うかな〜と思ってたら売ってないし💦 他のストーブを買うぐらいなら薪スト買ってしまえ〜! と、このような感じの勢いでした😂 今回買ったのはLサイズセットなんで収納ケースに入れると結構でかいですね。それプラス 薪も載せますしね😓 積載問題は付き物なんでしょうね。 お会いできたら薪スト前でゆっくりしたいでですね〜😄
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キャベツ
樹液色の液体。なんでしょうね? 私もしばらく薪スト使っていますがテントにそのような液体がついた事はありません。 もしかしたら焼き付き防止の液体が高温になって何かしらの拍子に煙突からでたのかも、、、しれませんね。私の使っていた焼き付き防止剤は高温になると軟化して垂れてくる事を確認しています。煙突からは出ませんが。