花よりCamp

#バックパックキャンプ

春の陽気に誘われて、電車に揺られてキャンプしてきました。

上野から特急に乗り、勝田駅でひたちなか海浜鉄道湊線に乗り換え。

関東ではもう散っているかと思っていた桜。車窓から見えた満開の桜並木が美しかった。

那珂湊駅で下車。

バスの乗り換えまで時間があったので、勝田駅の駅員さんに聞いた、那珂湊お魚市場に寄り道。

数件の魚屋が軒を連ねており、海の幸を求めるたくさんの人で活気に満ちている。

魚市場併設の寿司屋で新鮮な海の幸を頬張った。

せっかくなので市場で食材を物色。

路線バスでキャンプ場に移動。

2度目の大洗。

早速ハンモックとタープを設営。ハンモックに揺られながら桜が見える絶好のポジション。

今回DayOuter同士が引き合うことはなかった。

妻はテントの設営。コンパクトなエアマットを新調していた。

ハンモック最高！
去年はほとんど見なかったけど、今年は何張りもハンモック泊を楽しんでるハンモッカーで大洗はにぎわっていた。

設営と買い出しを終え、大洗海岸までビールを持って向かった。

ネストビールのペールエール。

ぼんやり海を眺めながら過ごす時間がこの上なく贅沢に感じる。

日が傾いた頃サイトに戻って火を起こし、市場で手に入れた本ハマグリを焼き始める。

徐々に貝が開いて、グツグツと煮立つ汁とともに大粒の身が姿をあらわす。

熱々をいただく。

弾力のある歯ごたえで、噛むほどに濃厚な海の味が口に広がった。

調味料がなくても味が濃く、ビールがなくなっていく。

メインは朴葉みそ。

味噌と和えた牛肉に、椎茸とネギをトッピングして、水に浸した朴葉の上で炙りながら焼く飛騨の郷土料理。

朴葉味噌に白米は欠かせない。

甘辛い味噌と合わせた具材に朴葉の香りを仄かに感じる。簡単なのになんとも乙な料理だ。
朴葉が燃えないように熾火でじっくり焼くのがコツ。

日が落ちるとライトアップされた桜が美しく浮かび上がる。
焚き火を楽しみながら眺める夜桜もまた良い。

夜は少し冷え込んだ。

ダウンキルトのリミット温度は10℃。
冷気で何度か目覚め、その度に首元と足元のドローコードを絞り直し、熱が逃げるのを防いで寒さを凌いだ。
熱さえ籠もれば暖かい。

5:30起床

寒い朝はこんな感じでくるまりながら過ごせる、足元もオープンになる筒状のダウンキルト。

妻が持ってきたMUJIのほうじ茶ラテで体を温める。

朝ごはん。

茨城といえば納豆。切り干し大根が入ったしょぼろ納豆漬。初めて食べたけど、沢庵のような歯ごたえと納豆のコラボレーションがご飯に合う逸品だった。

妻は寒さで何度か起きたよう。
ぼくの持ってきたマットを追加したり、夜中に起きて湯たんぽを作って寒さを凌いでいた。自分に合った防寒装備と軽さのバランスは本当に難しいよね。

でも、夜中に物音がしてハンモックから顔を出したら、湯を沸かす妻と目があったのにはとても驚いた。

コーヒーを飲んで、10時にのんびりチェックアウト。

帰りは温泉に入り、特急に揺られながら、月の井酒造のワンカップ。
ちびちびやりながら帰路につき大洗でのキャンプに幕を下ろした。