ひとつの焚火を囲むように

もう何回目になるだろう。
今年も最初のDayOut Dayを開催することができた。

はじめてキャンプ場を貸し切った。
ほど良い規模のキャンプ場で、行き届いた心配りがとても素敵だった。

最初のDayOut Dayをやってみようと言ったのはキャンプ仲間。
自分は誰も来るはずないから、やっても意味ないと思ってた。会ったことがない人とのキャンプも緊張しそうで気が乗らなかった。

それでもまあやってみようと押されて始めたのが2年前。混み合うキャンプ場で、集まった5組でキャンプした。

…… 楽しかった。

誰かが言った。
「場をゆるやかに共有するのが心地良いんだよ」
今でもそれが理想のDayOut Dayだと思う。

つかず、はなれず。
集まったり、集まらなかったり。

晩ご飯だけは一緒に食べる。一緒にご飯を食べて、夜まで語って、朝起きておはようと言い合う。

それがしたい。

みんな好きな物が違うし、やってきたことも違う。
色んな人たちが集まって、色んな話をする。

自分とは違う価値観や世界観を知って、憧れたり、共感したり、よくわからなかったり。

とても面白い。

だからゆっくりと話がしたい。
ひとつの焚火を囲めるくらいの人数で、時間を掛けて話したい。

関東近郊では少しずつ規模が大きくなってきて、ひとつの焚火を囲むのは難しくなってきた。

理想の形を少しずつ変えながら、続けていくことになると思う。

今回はお店の出店があったり、ワークショップがあったり。まるで一丁前のイベントみたいだ。

それでもあまりかしこまらず、のんびりとした雰囲気があればと。

何もなくてつまらないと言う人もいると思う。それは本当にごめんなさい。
でも、用意されたものに反応するだけなんて、キャンプはそんなつまらないものじゃないとも思う。

DayOut Dayはたぶんもう少し続く。
これからものんびりとお付き合いいただければ幸いです。