スタッキング沼、またはご利用は計画的に…

先日書いた通り、勢いに任せて大枚はたいてエバニューのチタンクッカー類をセットで揃えてしまったわけです（以下Aセットとします）。ジャストフィットぶりにニヤニヤしながらも、金額以外にも「罠にはまった」という感じがします。「シンデレラフィット」について長々と書いたのもその前置きです。

その理由の第一に挙げたいのが、今まで持っていた道具との相性です。まず重要な話ながらここでは割愛しますが、最近自分もブームに乗って100均グッズも含めそれなりに色々持っているメスティン関連の道具とは、当たり前ですが形状の問題で絶望的に相性が良くないです。

そしてトップ写真および２枚目写真に挙げたのは、これも今春購入したばかりで全然使い込んでませんが、同じくエバニューのアルコールストーブスタンドDXセットとTi Mug pot 500です（以下Bセットとします）。Bセットはスタッキングはばっちりですし、トップ写真で分かりづらいですが、ポットの底に溝があり、ぴったりはまるようになってます。まさに専用品として造られたからこその完全たる「シンデレラフィット」です。

ところがこのAセットとBセットは同じエバニューながら相性がよろしくない。Ti Mug pot 500と400FDは重ねられはするものの取手が邪魔してジャストフィットはしません。

では右上に見える400FDを外すとこうなり、重なるもののシンデレラ感はありません。

となるとスタンドとポットとのジャストフィットはあきらめて写真右上のTi Mug pot 500を外すと、アルミポットのフタは内蔵できないものの、平べったいので重ねればよく準・シンデレラフィットにはなります。

ところがです、残念だった理由として第二に、ソロキャンでそんなにクッカーやカップがいらない、ということがあります。買う前に気付けというお話ですが。

荷物を減らすことを意図した先日の成田ソロキャンには、Aセットのうちチタンカップ400FDとそのフタ兼浅い皿になるチタンmulTiDish、およびTi570FD Cupしか持っていきませんでした（これをCセットとします）。そしてダイエット中の今の自分限定の理由ですが、炊飯をしないとなるとアルミのBackcountry Almi Potも当面なかなか出番がなさそうです。

これに加え、ソロでの焚火以外の火気はアルストをメインにしているので、Bセットを持っていくとすると、それなりにコンパクトですが前述の400FD＋Ti Mug pot 500の重なりの悪さがあり、あんまりシンデレラ感がありません（＝写真）。

いやかなりフィットしていると言っても過言ではないのですが、同一メーカーにしては気持ち良くはない、と言えばよいでしょうか…

そうなるとですね、先日の成田のソロキャンプで使った中華ニセソロストーブ（ちなみにamazonで「Signstek ウッドストーブ」として販売されているもの。以下ニセストーブとします）の存在も浮上してきます。

ニセストーブは、形状的に写真右上のBセットで挙げたアルストスタンドの代替となりますし、畳むとこの写真の通り中に空洞があり、アルスト＋αのものを内蔵できます。アルスト使用時、専用品の熱効率には劣る可能性が高いですが、風防効果はより高く、屋外ではトントンな気がします。

結局、今の自分が手持ちの道具で荷物を減らそうとすれば、ニセストーブにアルストを入れて、Cセットの中の空きスペースに何かを入れる、というのがベストなのかなと思います。つまり、今後のキャンプスタイルの変遷にもよりますが、Aセット、Bセットの大部分は「必要なかった」かもしれずキャンプ道具を揃えるにも「ご利用は計画的に」という結論になっちゃいそうです。

なお、この書き込みはエバニュー社をディスっているように取られてしまいかねませんが、とても好きなメーカーでその意図は一切ありませんのでご了承ください。