大きな空と小さな男。

定期的にテントと寝袋を広げます。
前回リビングで広げたら叱られたので
今回はベランダで広げる事にしました。

とてもベランピングとは言えません。
ただベランダにテントと寝袋を広げただけです。
この椅子には座ってません。
なんとなく置いてみただけです。

テントに入り手入れをしていると
ご飯が出来たと子供たちが呼びに来ました。

テントをバシバシと叩き
引っ張れそうな所は全て引っ張り
何度も出たり入ったりを繰り返す。
入り口のファスナーに引っかかって転び
寝袋の上で跳ねております。
二人ともテントが大好きなんですね。

でも、どうか落ち着いて下さい。
私はテントと寝袋を広げているだけで
キャンプをしているのではありません。
さあ、ご飯を食べに行きましょう。

夕食後、
子供たちがテントで寝たいと言うので
準備をして待っていたのですが
普通に寝室で寝ておりました。

過ごしやすく静かな夜だったので
せっかくですから1人でテントに寝てみる事にしました。

大きな空に無数の星々が輝いて…
いるのを想像しながら
虫の声に耳を傾け
立夏の宵にしばしたゆたっていると
彼が現れました。
バイクを楽器と間違えている彼です。
バイクは乗るもので奏でるものではありません。
でも、少し上達していたのでちょっと嬉しくなりました。

明朝、日が差し込み目が覚めると
親指と小指も蚊に刺されておりました。
テントのファスナーが開いていたようです。
ズボンのファスナーも開いている事が多いです。

水を飲み

少し考えて

子供たちと布団で寝ました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり。